ユーカリの香り依存への道

　消毒用のアルコールを鞄に入れて持ち歩いています。
　80mlしか入っていない小さなボトルで、買った時はすぐになくなってしまうだろうと思ったのですが、いつまでもなくなりません。まだたっぷり残っています。
　どこに行ってもアルコールが置いてあるので、自分のものを使わないで済んでしまうことが多いからです。
　一日持ち歩いて一度も使わない時もあって、そんな時は帰り道、意味もなく鞄から出して手に広げてみたりします。
　いま目の前にありますが、また意味なく手につけてしまいたい誘惑にかられます。
　これはアルコール依存症だろうか。

久しぶりに会うと別人みたい

　駅ナカの立ち食い蕎麦屋は、カウンター席に仕切りがあって個室気分です。
　おそらくコロナのことがなければ、仕切りをつけるにしても、もっと狭かったでしょう。
　少しゆったりした広さは、立っているけれど落ち着き、ついゆっくり蕎麦をすすりたくなりますが、なるべく早く立ち去るべきなのでしょう。
　久し振りの立ち食い蕎麦。
　ああ、こんなに美味しかっただろうか。
　味が変わり本当に美味しくなったのかもしれませんし、ぼくの味覚が変化したのかもしれません。
　あるいは単に気分の問題、ただの勘違い。

それはそれで結果良しということ

　ところにより天気が崩れると天気予報で言っていたので、窓の外に目を向けると黒い雲が遠くに見えました。
　こんな雲から突然雨が降り出すこともあるので要注意です。
　洗濯物を干しています。
　このまえはギリギリのところで洗濯物を取りこめました。
　まさに間一髪。
　でもそんなラッキーなことは何度もないでしょう。
　だからじっと雲を見つめます。
　仕事をしながら外をチラチラ見ます。
　こんなに注意をしていたのに、結局、降らない。

無印良品でくつろぐ

　書棚の前で立ち止まったとき、ピアノの音が聞こえました。
　店内のどこにいても聞こえていたはずですが、右耳から左耳へ素通りしていました。
　これはCMで流れている曲です。
　眠くなるような落ち着く曲。
　フランス語の絵本を手に取り、書棚の前にある椅子に座りました。
　この椅子座りやすい。
　もちろん絵本も椅子も売り物です。
　どっちも買わせようとする魂胆でしょうが、ちょっとその気になります。
　この椅子いいな。

味覚には自信があります

　総菜屋さんの隅にあるジューススタンドで買ったレモネードを飲みながら、昨日もレモネードを飲んだことに気づきました。
　昨日のレモネードは酸っぱかった。
　今日のレモネードは甘くて美味しい。
　でもどっちがレモネードらしいかというと、昨日の酸っぱい方です。
　どっちが好きかというと、この甘い方かな。
　毎日この甘いものを飲むのはどうかと思いますが、ときどきならいいでしょう。
　これはおそらく蜂蜜がたっぷり入っています。
　あ、材料が書いてある。
　グレープフルーツ、オレンジ、柚子、そしてレモンと蜂蜜。
　レモンと蜂蜜だけじゃないのか。