一月ほど前、携帯にWHOで指頭消毒器を勧めているというニュースがアップされていた。
その「指頭消毒器」(しとうしょうどくき)という耳慣れない言葉に、どこか懐かしい響きを感じ
そうだ三津田さんが、「いつも使っていますよ」とお話されていたっけと
思い出した。
『50歳からの満足生活』に出ている。
こんな話……
★〝指頭消毒器で私の手はいつもキレイ〟
指頭消毒器というのは、聞き慣れない言葉だろうか?
私は、これを娘時代からずっと愛用している。
いまでは珍しいもののようだから、どんなものかを説明すると、
医者がもっているような手のひら大のニッケルのケースに、消毒用アルコールを含ませた脱脂綿が入っているのである。
外出先で食事をするとき、おしぼりなど出さない店があると、ケースから脱脂綿を取り出して指先を消毒する。
食事の前に手を洗うのは、衛生面からいって常識だが、外出したときはそれもできないので、指頭消毒器で自衛するのだ。
つい最近、自分で使っていた指頭消毒器を誰かにあげてしまったので薬局に買いに行ったら、
昔は五百円くらいで買えたのが、二千円くらいしたのは驚きだった。
いまでは指頭消毒器を使う人などどこにもいないが、
かといって、昭和初期の娘時代にはみんなが使っていたかというと、そういうわけでもなく、
当時もここまで神経を使う人は少なかった。
実際、母といっしょに外で食事をしたときに、私が指先を拭くのを見て、
母が「まあ、あなた、産婦人科のお医者さまみたい」と言って笑っていたくらいだから。
しかし、娘時代からの習慣を、私はいまでも続けている。
私のように、衛生面では少々神経質なくらいが、健康には良いのではないかと思っている。
本当にそうですね、三津田さん!
コロナがこんなに蔓延したのでは、三津田さんのように神経質であることが大事です!
三津田さんというのは、100歳までお元気に生きられたおばあちゃん。
88歳で『50歳からの満足生活』という本を出し、
亡くなられた今も、多くの方から出版社に「いまもお元気でしょうか?」と電話が入る
潔い生き方にたくさんのファンがいる著者だ。
いつも、お会いすると元気がもらえる、微塵の迷いも見受けられないような生き方をされていた。
お会いしたいなー!
三津田さんがとても懐かしい。