まあちゃんのエッセイです、読んでね!

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>■ストレスをたため込んでいませんか?

2012-06-24 23:03:36 | ストレス

■ストレスをたため込んでいませんか


【目に見えるストレスは出しやすい】

 

  「あ一、疲れた、もうこの仕事はいつ終わるんだ!(イライラ)
そうか次の日曜日はゴルフだったなあ。しんぼうしんぼう」
と言い聞かせながら、ストレスを乗り切るお父さん。気の合う仲
間との丸一日のプレーを楽しみにしながら自分を励ますお父さん
です。
 「私仕事でイライラした時は、帰りに泳いで帰るの。スカツと
してみんな忘れてしまう」と由貴さん。ジムの会員になってから
スイミングはいつでも寄っていけるし一人で思いっきりできるの
で、すっかりストレス解消になっています。
 最近は男性も女性もストレスを解消することに積極的で、自分
にあった方法を持っている人が多いように思えます。

 目に見えるストレスは、大きくても自覚もできるし対策もとり
やすいですね。問題は「え、そんなことがストレスになるの?!」
と思えるような小さなストレスです。目に見えないだけに、
ブーブー文句いうのもおこがましいし、騒ぐのも気がひけるし、
「ま、いいか」と流してしまいがちです。こんなストレスを
日々ため込んでいくと・・・。
           

  
【目に見えないストレスはたまるとこわーい】

●テレビがこわれチックがでだした卓也君(小一)


 こんな話しを聞きました。卓球仲間のお母さんからです。
「ね一、うちの卓也がね、目をクシャッとさせたり頬をヒクヒク
させたりするのよ。だいじょうぶかしら」 「なんでそんなこ
とするの?」と卓也君に聞いても「え一、なにそれ 僕そんなこ
としてないよ」という返事しか返ってきません。自分がそんなこ
としてるとは気がついていないようです。
 「う一ん、チックみたいね。ひょっとしてお母さんが卓球しす
ぎで、僕のことかまってくれないっていう欲求不満がたまってる
ことない? 小さい子によくあることなんだけど」。お母さんはこ
れを聞いてうなだれました。「好きな卓球のやりすぎで・・・、
私のせいで卓也が・・・」と思ったのでしょう。「いや、ちょっ
と聞いてみただけよ。そんなにしょんぼりしないで。それより家
庭のなかでなにか変化はなかった? 卓也君に影響を及ぼすよう
な。家族のなかで誰か病気になったとか、はでな夫婦げんかした
とか。卓也君、なにか言いたいことがあって、でも言えない、
言っても仕方ないって思いこんでることってないかしら」

 話しを聞いていくとお母さんの卓球しすぎではなく、つい一月
前に大好きなテレビがこわれたということがありました。「次の
日曜日お父さんと買いに行こうね」と約束したのですが、お父さ
んの都合で来週に伸びてしまいました。それを聞いて卓也君が
「え一、テレビ買うののびるの しょうがないなー」と言いなが
ら目をパチパチさせたので、「あれ、へんなことするな?」とお
母さんは首をかしげました。それから間もなく目をクシャッとさ
せるようになったそうです。
日を追うごとに回数が増え、クシャの仕方がひどくなってきます。
クシャックシャ、パチパチを繰り返し、そのあとに頬をヒクヒク。
「これはいけない。頬まで動かし出したわ。でもどうしたらいい
のかしら」。途方にくれたお母さんは、卓球の練習の合間に話
しだしたということです。


            
「八八ーン、テレビかもしれないわね」話しを聞いた私はこう
思いました。「え、テレビ テレビの故障と卓也のチックがど
んな関係があるの」。 お母さんは半信半疑でしたが、「お父さ
んに相談して早くなんとかするわ」ともういても立ってもいられ
ない様子です。 それでも真っ暗なトンネルのなかで灯りが見えて
きたような表情になりました。

 それから次週の練習日、お母さんはうれしそうにこう言いまし
た。「ありがとう、あれからお父さんに言ってね、すぐにテレビ
を買いに行ったのよ。もう卓也のうれしそうな顔ったら。テレビ
の周りを飛び跳ねてるの。こんなにガマンしてたんだねって、主
人と顔を見合わせてね。テレビがきてまだ三日したたってないの
に、卓也が目をクシャッとか頬をヒクヒクとかさせなくなった
の。もうホツとしたわ。あなたの言うようにやっぱりテレビだっ
たのね」。

 「よかった、チックが早い段階でおさまってよかった」と私は
思いました。卓也君はまだ小学一年生だから、自分にかかるスト
レスをはかれなかったのでしょう。それだけに口に出して言えな
くて、ため込んでいたと思われます。
 小さな子どもにとってのテレビはゲームやドラマなどが大きな
楽しみであり、友だちとのコミュニケーションの命綱だったりす
ることがよくあります。「大人からみると小さなストレスでも、
子どもにとっては大きなストレスになることがある」というコメ
ントを子育ての本で読んだことがありますが、卓也君のことはそ
の一例かなと思いました。
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●質問いっぱいのお母さん、もうしんどい

 お母さん、次のような小さな質問をくせのようにしていませんか?
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*「腹筋してるのね。あと何回やるの」「そんなことわから
 ないよもうじゃましないでよ」。
*「アイスクリーム、買いにいく」「いい、今はほしくない。
 自分で行ったら?」
*「おばあちゃんち、行くけどどうする」「なんでいちいち
 私をさそうの」
*「ベル(飼い犬)のシャンプー、いつ連れていこう」「なん
 で私に聞くの、自分で決めたらいいじゃない」
*「出かけるの 何時くらいに帰ってくる?」「わからない」
*「遠くまで行くの」「・・うーん」
*「だれといっしょなの どこへ行くの」「・・・」
*「途中までいっしょに行こうか」「ほっといてよ」
----------------------------------------------------------
 イエスかノーで答えられる質問はまだいいのです。が、なにか
答えをださないといけない質問は子どもにとってはしんどくてイ
ライラしてしまうことが多いようです。

 「うるさい、ほっといて」と言える子どもはまだストレスとし
て残らないのでいいでしょう。 小さい子に多いのですが、「お母
さんの聞くことにはちゃんと答えないといけない」と思っている
まじめな良い子にはけっこうストレスになります。実際に元気が
なくなって、あくる朝起きてこれない、学校行きたくない、と言
い出したりする子もいます。

 
            
 小さな質問をちょこちょこというのは、子どもの芽を摘んでし
まうおそれがあると聞きますが、けっこうストレスになるんです
よね。
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●主人ったら、私の言うことみんな否定形で返してくるの

 「明日は晴れるんですって」「でもまだ雨残るんじゃないか」
 「やっと梅雨明けかもね」「あと一週間続くって」
 「このスカーフ、似合ってるでしょ」「ちょっと子どもっぽいな」
 ご主人との会話で「私の言うことみんな否定形で返してくる
の。もうがまんできない!」。友だちにこんなことを言う人がい
ます。ささいなことばかりで言い返すのも大人げないし。かと
いって文句も言わないとイラつくし。

 
 
 「まいいか、私がガマンしてればそれでまるくおさまることだ
から」と、その人はなにも言わず自分の中に収めてきました。
 こんな小さなストレスがたまりにたまったからか、Aさんは不
眠症になってしまいました。夫がなにか話しかけてくると、腹痛
まで出だしたりするそうです。「あ一あ、これって夫婦ストレス
ですよね」と、Aさんはぐちぐち言うのですが。「こんなささい
なことにいちいち反論してるなんて、みっともないしねー。私の
心が狭いからかしら。悪気がないってわかってるんだけどねー。
もっと大きな心をもって主人を包み込んであげられるといいんだ
けどねー」。

 だけどもう一人の自分が叫んでいるそうです。「そんなこと
できるもんですか。腹立たしいのは事実なんだから」


こわーいお話

2012-06-17 12:57:07 | こわいい話
 今朝地下鉄のホームで火災事故がありました。

 朝の9:05分に発火し、電車は全面ストップ。乗っていた人た
ちはおろされ安全な場所に避難誘導されたそうです。

 開通したのは夕方の4時30分。ちょうど私の出勤から退社ま
でのあいだ、電車はストップじていたことになります。

 仕事帰り、ホームに降りたとたん化学成分が燃えたようなつ一
んと鼻をつくような臭い。「うわーっ、これはなに?!」一瞬わ
けわからず鼻を抑えました。「焦げ臭い、きな臭い・・息苦し
い・・早く地上に出なければ何かたいへんなことがおきそう!」
不安感がわいてきました。

 「そうだ、今朝9:05分ごろ駅ホーム上で火災があったん
だ。'すっかり忘れてた。私が電車に乗ったのは、9時ごろ。とす
ると、間髪で難を逃れたことになるなー。天井や壁はうす黒く
すすで汚れてるし、目を開けてるとショボショボしてきて痛さを
感じます。巻き込まれた人たちは恐がっただろうな。もう9時間
もたっているのにこんな状態だなんて。オーこわ、オーこわ」

  

 あとでわかったことですが、階段の下にある三角倉庫が燃えた
らしいです。掃除道具とか集めたゴミなんかを入れておく所。そ
こから出火!! 一番西の階段下にある倉庫から。それを知って
ゾッとしました。私が毎朝降りる階段です。あと一電車遅かった
ら火災発生のベルがけたたましく鳴って、電車はストップ、私も
巻き込まれていたにちがいありません。煙をすって救急車で病院
へ運ばれた人も何人かいたといいます。


 ふと我にかえって辺りを見回すと、やけに背中をまるめた掃除
のおじさんたちがホームの上を走りまわっているし、ガードマン
の人たちもあちこち立っていて緊張感がみなぎっています。その
おじさんたちの誰かが、タバコの火を消しそこねたのが原因らし
いとわかったのは、夕刊をみてのことでしたが。



 間髪で火災にまきこまれずに済んだ運のよさ、よかった、ほ
んとうによかった。ボケーッとした安心に包まれた日常のなか
で、突然何が起きるかわからない恐さを体験しました。


『災害は忘れる間もなくやってくる』。普段から防災準備をおこ
たらないようにと以前は言われていました。が、このごろは『災
害は忘れる間もなくやってくる』ような気がします。

 こわいなー、首都直下型地震!

『これでいいのか!』

2012-06-15 23:38:50 | これでいいのか!
『これでいいのか!』私が体験した三つのできごと 

先日悲しいようなびっくりするような体験を三つ続けてしました。
一つひとつはまったく別のできごとなんですが、この三つはどこか
でつながっているような気がしてなりません。


◆体験1:久しぶりに神戸で大学時代の友人雅代に会いました。

十年ぶりかな・・・雅代の結婚式以来です。「まあ雅ちゃん、相変
わらずきれいね。今どうしてるの」と、私はさりげなく聞きました。
そのとき雅代の顔がちょっと曇りました。「・・・じつわね・・・
私離婚したの。もう三年になるわ」「え一、離婚!なんで、あなた
が離婚だなんて・・・信じられないわ」「うん、みんなそう言う
・・・彼のDVなの。こんなこと人に言えないでしょう」「それで
美代ちゃん(娘〕はどうしたの?」「うん、私がひきとってる。
でもたいへんだったわ。 まだ赤ちゃんだったし。向こうは渡さな
いって言い張って。とうとう裁判になってしまって。二年もかかっ
たのよ。娘をこちらにひきとれるまで」。「DV・・・なの」と、
私は息をのみました。「まさか、あのかしこそうでやさしそうな彼
が、DVだなんて」。

 雅代の結婚式の様子が思い出されます。一流大学を優秀な成績で
卒業、一流の職場に就職。結婚してすぐに海外勤務について。
みんなの羨望のまなざしだった雅代。幸せいっぱいだった雅代の表
情をいまでも忘れられません。それがDVで離婚だなんて、私は信
じられませんでした。

 「体のあちこちにあざができてね・・・警察に何度もかけこんだの。
こわくてこわくてとうとう我慢できず8か月の美代をつれて実家に
戻ったの」「よく美代ちゃんがこちらにとれたね」「なんとかね、
2年かかった。'あちらは法律の知識ばっちりでしょ。『僕はこの子
の父親だぞ。経済カもあるし、子育てにはおふくろが全面的に協力
するって言ってるし。子どもはこっちのものだ』ってやってくるし。
私だって絶対にわたさないって必死で対抗して。

 お互いに弁護士をつけて、最後に決め手になったのは、私が青あざ
赤あざでなんども警察にかけこんでいた事実だったの。
おかげで美代は私の手にもどってきたわ。でもなんでこんなめにあ
わなくっちゃならないの」。
彼女の目から涙がぽろぽろとこぼれました。

 有名・・大学の法学部出身で、エリート官僚で・・・彼のお母さ
んにとっては自慢の息子さんであるはずなのに、その彼がね一。
自分の思うようにならないと怒狂い、妻にDVふるっていたなんて
。背筋がさむ一くなってきました。



◆体験2:京都小旅行からの帰りの電車のなかで

 私の前の席に幼稚園か小学一年生くらいの男の子とお母さんが
座りました。男の子はすぐに窓にしがみつくように外の景色を眺
めています。「思いだすなあ。私もこんなころ電車に乗るのが楽
しみだったな。家や畑があとへあとへと飛んで行くのがめずらし
くて。そんな童謡もあったっけ。この子あの歌知ってるかな?」
と、私は男の子のようすを見ながらぼんやりと昔をなつかしんで
いました。

 そのときお母さんの声がしました。「卓也君、はい、これ」。
座るなりお母さんが取り出したのは、問題集のようでした。
「答え書いといてね。あとでみてあげるから」。「・・・」
男の子は黙ってスーッと手を出して受けとりました。
「え一と、15になるのは・・10と5、それに10たしたら
・・」「シー声ださないのよ」「ママー、この答え25やろ」
と、男の子はお母さんの顔を見上げて問いかけます。「ママは
あとでね、自分でやりなさい」。あ一あ、ママにふられちゃった。

 男の子はしばらくして大きなあくび。「180円のお菓子、
140円の.あめと・・・90円のキャラメルとではお菓子の代金
は合計いくらでしょう?」。男の子はたいくつそう。またあくびが
でました。とうとう男の子は上半身をくねらせ、また窓の外をちら
ちらと横目で見始めました。家や工場が飛ぶように後ろへ後ろへ飛
んでいきます。その間から海が見えてきました。面白いのか首を伸
ばして追っかけるように見ています。「この景色をみたいんだろう
な、計算するよりも。電車の中からみる景色はぜんぜん違う面白さ
があるものね」と、私は心のなかで語りかけました。

 その時またお母さんの声がしました。「ほらちゃんと前向いて座
りなさい! できたところ見せてごらん。卓也君、もっときれいに
書かないとダメでしょう」。男の子は前に向き直りながら私のほう
をちらっと見上げてバツの悪そうな顔つきをしました。「お母さん
に叱られたから、自分が悪いことしたと思ったのかしら。
そんなことないよ。あなたはちっとも悪くないよ。窓の外の景色、
もっと見てたいよね。だってまだ幼稚園(小一?)だもんね」。
私は心の声で卓也君に語りかけながら、笑顔を返してあげました。



◆体験3:仕事がえりの地下鉄で、恐怖の「ヒーッ!」という母親の叫び

 ドヤドヤーッと今にも発車しそうな電車の入口から母親と男の子
が駆け込んできました。「はやく席とって、座るのよあんたは」と、
母親は息子にむかって叫びました。びっくりして見ていると、お母
さんのほうは私の隣があいているのを見つけて猛然とダッシュ。

 ドカッと座ると「あ一よかった」とたくさんの荷物を膝の上におい
て汗をふきはじめました。大きなボストンバックにハンドバック、
それにリュックサックもあります。私の膝にも荷物がせりだしてき
ました。

「あの一、荷物が・・・」と、言いたいのを抑えていると、お母さ
んが斜め前にたっている男の子に呼びかけました。
「あんた、なんで席とらなかったのよ。座らないとダメじゃない」
「いいよここで」「よくはないでしょ。すわらないと疲れるじゃない」
「だいじょうぶ」「だいじょうぶなわけないでしょ。はい、これチーズ。
食べて」と白い物を手渡しています。二人のあいだで喧嘩でもはじま
るんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら息をつめていると、お母さんが
また話始めました。「英語や数学の授業があるんだから。今度の日曜
日は模試テストがあるんだもん。あんたそんなことでどうするの? 

さっさと席とれば座れたのに・・ヒーッ!」突然悲鳴に近いお母さんの声。
周りにいる人たちは一斉に身を乗り出してこちらを見つめています。
そりゃあの悲鳴には誰だってびっくりするよね。どうやら息子は中学三
年生で、受験生(有名私立高校?)のようです。あくまでも推測ですが。



 私は自分の膝の上にボストンバッグが半分以上せりだしていることも
忘れて思わずお母さんと男の子の顔を交互に見てしまいました。
するとお母さんが抱え込んでいるリュックサックは男の子の荷物か。
「受験生の息子にこんな思い物を持たせては、テストの点数にひびくわ」
と、思っているのかもしれません。なかには男の子が勉強する本や参考
書が入っているのでしょう。お母さんはハンドバックよりもしっかりと
抱え込んでいました。

 「どうなってるのかしら、このお母さんは」。
そう思いながら降りる駅についたので、私は電車をあとにしました。



                    (写真はイメージ図です)

【やせた女性は美しい?】

2012-06-15 23:28:13 | 拒食症
【やせた女性は美しい?】


●やせすぎたモデルはノー

 先月朝日新聞で,「やせすぎたモデルは使わない」とヴォーグ誌
が宣言したという記事を目にしました。(2012.05,27朝日天声人語)
ヴォーグ誌は世界的に有名な女性のファッション誌で元祖的な存在
です。


 世界を席巻する「女性のやせた体型は美しい」とする長年の風
潮に、一石を投じる内容だけに注目を集めているそうです。

●ダイエットして、私もやせたい!

 若い女性の多くはきれいなモデルさんの姿を写真や週刊誌で見
るにつけ「私もこんなスマートな体になりたいわ」と思い、
「よーし、ダイエットしてなってやるぞ!」と決心したりします。


 自分が考えたカロリーの低い食事をすることで、体重は確実に
減ってきます。55キロだったのが54、53、52キロに。顔もほっ
そりしてきたし、なによりもウエストがひきしまって今まで着れ
なかったワンピースやスカートが入るんです。その手応えがう
れしくて「このあたりでいいか」と思うのですが、ストップがか
からなくなり、だんだん「やせ礼賛」にのめり込んでいくようで
す。



●売っている洋服が入らなくてがっかり

 私自身の感想を言わせてもらえば、いつのころからかデパート
で売られている洋服などが入らなくなりました。「お似合いです
よ」と店員にすすめられ、「ヨッコラセ!」と着てみるのですが、
決まってウエストまわりでアウトです。「色もデザインもいいの
にな一」とあきらめきれず横目で眺めながら、売場をあとにする
という体験を重ねているこのごろです。

 「太ってしまったんだわ。このお腹の肉をなんとかしなくて
は」と、自分の体型を恨んでいました。しかし最近気がついたの
ですが、「いやまてよ、最近の洋服って極端にスマートに作られ
てない? これじゃ若い人たちがなんとかやせなくてはと必死でダ
イエットするのもむりないな」と、思い初めていました。

●「うちの子、ひょっとして拒食症?」

 やせに関する私のお笑い体験とは違って、もっと深刻な相談を
うけました。卓球仲間の一人である高田さん(仮名)が娘さんの
ことで相談にやってきました。長女で高校年生の咲希さんの
ことです。「このごろおかしいのよ。やけに食べ物のカロリーに
こだわりだしてね、『あっさりしたおかずにしてね、酢の物と
か』って言うの。『わかめやしらす干しでないと私食べないよ』
って言ったり。食べるのは低カロリーの物ばっかり。それでね
『やせたい、やせたい』って口癖みたいにいうのよ」と高田さ
んは心配そうです。

 「そりゃ高一といえば思春期真っ直中だし、スマートできれい
になりたいつて思う年頃よ。ダイエットするなんてめずらしいこ
とじゃないわよ」と、私はやんわり返しました。

 「うん、私も初めはそう思って気にしてなかったんだけど。今
月になって3キロもやせたって、喜んでるの。一月で3キロは多く
ない? どこか病気じゃないかしら?」「咲希さんそんなに太っ
てたっけ?」「いいえ、もともとほっそりしてたわよ。それがな
んでダイエットなんかに懲りだしたのかしら。さらにやせてるの
に『私太ってるでしょ。ほらこの腕、こんなにお肉がついてる。
もっとやせないと』って鏡の前で言うの。おかしいと思わない?」
「えー、それわねー。 ひょっとして拒食症?  一度お医者さ
んに診てもらったほうがいいかもね」「拒食症・・じつは私もそ
うじやないかと心配でね。あれ大変な病気だって聞いてるわ。も
し咲希が拒食症だったらどうしょう」。高田さんは青い顔をして
いました。



●行きすぎダイエットの歯止めになれば

 摂食障害(拒食症・過食症)の入口は、「私もやせたスマート
な体になりたい」という思いからダイエットを始め、だんだん
はまりこんでいくことから陥ることが多いと聞いています。
美しいスマートなモデルさんの体型にあこがれて・・。



 あこがれがこうじて「やせることは私の生きがい。何ものにも
代え難い。絶対に手ばなさないわよ」と、まで信じ込んでしまう
摂食障害という病。ヴォーグ誌の「やせすぎたモデルは使わない」
という宣言が、この流れに一石を投じる役割を果たしてくれるの
ではないだろうか? そして一人でも拒食症や過食症に苦しむ若い
女性たちが減ればいいな思っています。


英才教育って、一言で言うけれど

2012-06-05 14:27:14 | 英才教育
英才教育って、一言で言うけれど

●私も「英才教育」受けたかったなあ

 私の大好きな卓球の世界でも小学生がグーンと伸びてきています。
先日行われた全日本選手権でも目覚ましい活躍を遂げました。
男子は高校生が全日本チャンピオンになりました。
卓球にかぎらず他のスポーツでもみんな3才くらいから親の手ほどきを受け、
英才教育を受けているようです。

 子どもが小学生にあがって手がはなれてからPTAでポコポコやり始めた私は、
彼らたちのスゴさに、ただ指をくわえて目をまん丸にして見ているだけです。
「あ一あ、私ももっと子どものころからやってればよかったな」と、いつも試合
にでるたびにくやし涙とともにこの言葉がでてきます。

 「英才教育か、幼いころから両親に力をいれてもらっていたら、ひょっとして
私だってチャンピオンに・・」「ダメダメ、運動神経も才能も必要なのよ」と、
もう一人の私がたしなめます。
その英才教育ですが、最近考えさせられることがありました。その様子を書いて
みたいと思います。



●春ちゃんの英語英才教育

若い友だちの一人である春ちゃんが久しぶりに遊びにきました。

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 私 「あれ、一人なの・・健君は(3才)?」
 春 「え、うん、健ね、ちょっと入れてる所があってね」春ちゃんは心なしかうれしそう。
 私 「ふ一ん、保育所かどっかでみてもらってるの?」

   (お茶とケーキを用意しながら、春ちゃんの顔を見ると「それがね、いい所があったの
   よ」と身を乗り出しながら声がはずんでいます。)

 春 「キッズ英語学校なの。朝10時からお昼の3時まで。『うちは英才教育をします』っ
    だってさ」
 私 「え、英語、だってまだ3才でしょ。それなのに英語学校なの?」

   (不思議そうに聞く私に春ちゃんの話しは続きます。)

 春 「そうなの、そこわね、英語で話しかけたり絵本を読んだりしてくれるの。遊びも歌も
    ぜ一んぶ英語よ。こないだ見学に行って「ヨシ、ココだ!」って、すぐに申し込んで
    ね。もう三ケ月になるかな。
 私 「ふ一ん、月水金と週に三日も行くの。英語の英才教育か、三才からね一。
    このごろはずごいね一」
 春 「他にね、リズム教室にも入れてるの。英語のリズムがよくなるからってすすめられて
    ね」
 私 「それで、なんかいい影響でてきた?」
 春 「そうなの、このごろグーンと伸びてきてね。単語が口から出てくるのよ。うれしいわ
 私 「どんな単語しゃべれるの?」
 春 「アップルとかエアプレインとかね。こないだなんか『ママビューティフル』って
    言ったわよ」

 私 「え一!『ママビューティフル』ですって。うらやましいな、もうしゃべつてるじゃ
    ない。。これも英才教育の成果だわね」

   (出来上がったベストなものを誰よりも早い段階で、子どもに教え育てる教育のすばら
   しさ。その毎日のなかから子どもはぐんぐん伸びて、やがてはびっくりするような
   スーパースターに育っていくのだろう。すばらしい能力を発揮する子どもたちの後ろ
   で、手を取り合って喜んでいる両親の姿が目に映るようです。)

 私 「伸びるってことは素晴らしいことよね。で、ご主人はなんておっしゃってるの。もち
    ろん喜んでおられるでしょう」
 春 「う一ん、主人はね、なんにもわかってないのよ。『なんでそんな小さい子にそんなに
    お金かけるんだ。オレが稼いだ給料だぞ』って言うのよ。説明しても反対ばっかり。
    だからこのごろあまり英語のことは言わないことにしてるの」
 私 「じゃ あなた独りで決めて健君を英語学校に入れてるってこと?」
 春 「そうなるかな、でも健のためですもの。それに健は喜んで行ってるのよ」
 私 「春ちゃん、あのね、一番大切なことが抜けおちていない? 家庭ってね、お父さんと
    お母さんがけんかしながらでも話し合って、二人で子どもの教育について決めていく
    ことが大事なんじゃない? その話し合いのプロセスでお互い理解ができるようになる
    し、けんかしたり仲直りしたりそんな二人の姿をみて子どもはコミュニケーションの
    大切さを自然に学んでいくと思うんだけど」
 
 春 「・・・」
 
 私 「英語ってコミュニケーションの道具なのよね。別の言葉で言うとツール。私には春
    ちゃんがそのツールばかり磨いてる気がするけど。両親が向き合ってコミュニケー
    ションの神髄を子どもに伝えることができたら、そのツールは見事に生きてくるで
    しょうね」
 
 春 「・・・」

*********************************************************

 春ちゃんはきょとんとした顔つきでした。そうか、他人がとやかく言うことではないか。

私、またおせっかいおばさんやつちゃった。

「お紅茶さめちゃうからどうぞ召し上がれ。このケーキおいしいのよ」

甲状腺ガンは、「一病息災」のお守り

2012-06-05 13:56:58 | 甲状腺ガン

『甲状腺ガンは、「一病息災」のお守り』

●初めての定期検診の日

 初めての検診の日がやってきました。「甲状腺ガン」と診断さ
れて、半年後のことです。朝5時に起きて、モダン寺の坂をのぼ
ります。私もガン患者になってから、はや半年がたったんだ。
今日はなんて言われるだろう。『ガンが大きくなってますね』だ
ろうか。いや『たいへんです! 気管支に転移しています。すぐ手
術しないと危ないですよ』と言われたらどうしょう。考えただけ
で気分が滅入ります。「喉を切る手術って恐いな。私の命もこれ
までか」と、またも心臓がドキドキしてきました。


 一時間後、診察室で次のように言われました。「藤原さん、緊
張されてますね。だいじょうぶですよ。7.5ミリです。1cm以上
になったら取りましょう。また半年後にきてください」。
「え、半年でO.5mm大きくなっただけ! そんなんでいいの?」
私はひょうし抜けしてしまいました。


 その後の経過でわかったことですが、半年にO.5mm大きくなる
ガンなら、1cm以上になるのにあと5年はかかる、こんな流暢な
ペースでいいの? なんだか今まで恐怖感いっぱいで過ごした一日
一日がうそのように思われてきました。


●原発事故の後遺症として「甲状腺ガン」がクローズアップ

 東北大震災につづく福島原発事故・・・その後遺症として「甲
状腺ガン発症」の危険性を、新聞やテレビなどで何度も取りあげ
られています。私としてはとても他人ごととは思えません。小学
生の子どもたちに十年後に発症する率は、今までの5倍とか。
なんてこわい話しでしょう。

 ただ私の認識では甲状腺ガンは、ガンのなかでも一番おとなし
いもので、あまり悪さをしないガンだということがわかってきま
した。もちろんケースバイケースではありますが。


●知らせる人は最小限にしておきたい

 ガンとはいえ私の場合、進行はゆっくりだし転移もあまりしな
いという説明を医師から受けました。「ラッキーだ、このラッ
キーをしっかりと味方につけて、病気に負けない生活をしていこ
う」と、心に決めました。

 誰に伝えるか。まずは家族に。それから職場の上司に。これは
当然伝えなくてはならない人たちです。それからもう一人、卓球
のダブルス・パートナーに。試合にいつ出られなくなるかわかり
ません。そのとき迷惑をかけてしまうでしょうから、知らせてお
かないと。

 この三つの領域の人たちに知らせました。家族は晴天のへきれ
きのように打ちのめされた顔つきになり、職場の上司は「・・・
手術するなら腕のいい医師を選んで。なんなら紹介するよ」と。
一番落ち着いていたのがダブルスのパートナーでした。その理由
はあとになってわかるのですが。


●「病気はするけど、病人にはらならないぞ」

 この言葉を心に誓って、私の本格的な「ガン患者生活」はス
タートしました。

 落ち込んだ暗い表情にならないように。できるだけすてきな笑
顔の人でいようと思って、何度も鏡の前で笑顔の練習をしたり。
私の好きな女優さんの松坂慶子の写真を机の前に立てかけたり。
服装はなるだけ明るい感じの服にして、気にいったアクセサリー
をつけておしゃれを楽しもう。今までしなかった(いやする時間
の余裕がなかった)ウインドウ・ショッピングもするようにしま
した。

 背筋をしゃんと伸ばして、元気な印象を与えられるように。79
才のバレエリーナ、アーラ・オシペンコの写真をはりだして、見
るたびに「そうそう背筋ピーンだったわ」と伸ばしたり。
 
 感動した人は俳人の金子兜太(とうた)さん。NHKの番組で見
たのですが、90才におなりだったと思います。「私はやめませ
んよ。死ぬまでこの仕事を続けます」と、きっぱりと言い切って
おられました。「私も金子兜太さんのような生きる姿勢をもちた
い」と思いました。

 試合会場でダブルス・パートナーが教えてくれました。「藤原
さん、ほらあの人見て。向こうから3台目で試合してる人。赤い
ユニホームを着てる人よ。あの人も甲状腺ガンで手術されたの。
もう三年前だけど。今じゃ元気に卓球の試合に出てられるの。だ
からあなたもだいじょうぶよ」。

 この情報はとてもありがたかったです。「手術してもあそこま
で戦えるんだ。私もがんばれる!」。私にとっては地獄で仏に
あったような気持ちで、その人の戦いぶりを見つめていました。

●私にとってはガンは「一病息災」のお守り

 「甲状腺ガン」についていろんな人の話を聞き、テレビの健康
番組を見、本を読んだりして知識を積極的に増やしていきました。
     


 
やがて私の認識が少しづつ変わってきました。初めのうちはガ
ンというと「転移、手術、放射線治療、吐き気、脱毛そして
死・・・」こんな怖い文字のとりこになって、生きたここちのし
ない毎日でした。しかし「甲状腺ガンは、ちょっと違うぞ」と思
いはじめました。

 医師に処方された薬をきちんと飲んで、半年ごとの定期検診を
受けていればだいじょうぶ。いままでと同じように仕事もできる
し卓球もできる。体を冷やさないようにして、極端にムリをしな
い生活を続ければ、そうそう恐れることはない症状なんだ」。

 こんな気持ちが今では定着し、「甲状腺ガン」という病気は、
今の私にとってはお守りみたいなもの。「一病息災」と意味づけ
しながら、やりがいを感じられる仕事に精をだし、なによりも好
きな卓球で体をきたえ心のストレスを解消しています。


6年前のガンの告知

2012-06-04 20:58:24 | 甲状腺ガン

『6年前ガンと告げられて』


●半年ごとの検診にむかって

 半年ごとの検診の日がやってきました。眠い目をこすりながら
地下鉄の長い階段をのぼると目の前にモダン寺が迎えてくれま
す。緑色のとんがった屋根、アーチ形をした窓枠や柱、まるで
ヨーロッパのお城のような雰囲気のお寺です。「神戸はやっぱり
ハイカラやな」と、いつも思いながら坂道をのぼります。



●病院は日進月歩で変わっていく

 ここは日本でも有数の甲状腺専門病院です。今原発の影響でさ
わがれているあの「甲状腺ガン」を診る病院です。大きな白い建
物の病院なんですが、どことなく家庭的な雰囲気もあり、私とし
ては好きな病院の一つです。ここに来るようになってからもう6
年。来る度にあちこちが変わっていて、病院の日進月歩を感じま
す。



 さっそく再診受付のやり方が変わっていました。ガードマンの
お兄さんの指示にしたがってボタンを押して・・・。首から呼び
出しブザーをぶらさげて待合い室で待ちます。呼び出しの方法も
「ブーブー」というポケベルから「プルルルルー」という振動
へ。「ナピツト」といって、より静かに快適に私たちが待てるよ
うに工夫がしてありました。こんなところでも日進月歩を感じま
す。

●喉にしこり感が・・何だろうこれ?

 6年前初めてこの病院に来たときのことは忘れられません。以
前から喉にしこり感があっていくらたってもとれないので、
「気管支炎かな?」と思ったけど咳はでないし。「ひょっとして
食道ガン?」と一人で思いこみ、何日も眠れなかったりしていま
した。その年受けた人間ドックで「甲状腺腫瘍」と診断されまし
た。

 「そうかそうだったのか、甲状腺腫瘍か。それなら治療すれば
治るからだいじょうぶや」と思ってホツとしたのを覚えていま
す。人って病名がわかると、意外にもホッとするところがありま
すよね。それでやってきたのがここ、神戸のK病院。

●「甲状腺ガンです。まちがいありません」

 当時のK病院は古い壊れそうな建物でした。暗いなが一い廊下
ににたくさんの患者さんたちがごったがえしてしました。「藤原
さ一ん、5番診察室にお入りください」と、看護師さんの呼ぶ声
も大声で・・。

 診察室には5~6人の患者さんが一度に入っていきます。中待
合い室とはカーテン一枚で仕切られている診察室です。血液検査
や超音波検査、それに尖刺検査。これは喉に長い注射針のような
とがった物をさして細胞を調べる検査です。恐いのなんのって!
「はい、5秒数えますからね、ガマンして下さい。12345、は
い、終わり」。

 こんな恐い検査もぜんぶ終わって、いよいよ判決のときがやっ
てきました。「何て言われるんだろう・・・・もしかしてガン?
いや、まさか・・甲状腺腫瘍だもん」と、胸はドキドキ。頭のな
かはこの二つの病名がぐるぐるとまわりだし自分を支えるのが
やっとでした。「藤原さん、甲状腺ガンです。まちがいありませ
ん」という医師の短いけれどきっぱりとした声。「ガーン!」と
頭を殴られたようなショック。目の前がクラーツとなってなにも
考えられませんでした。


 こんなきわどい一部始終も他の患者さんたちとカーテン一枚へ
だてて共有するような診察室だったのです。

                        (つづく)

卓球の試合に参加

2012-06-04 20:50:48 | 卓球
【卓球の試合に参加】


 ○○市のオープン選手権の日です。
いつもながら身は引き締まり、心は緊張します。

「次の試合に勝つためには」という目標をあたまにおいてプログラムを組み、コーチのもとに練習を積んできました。
体育館に入ると、カチコンカチコンとリズミカルな球を打ち合う音がアチコチで始まりました。

「藤原まさみさん、28番台におはいりください」と、コールの声。
「きたぞ、きたぞ、勝てるかな?いや、勝たねば!」、胸がドキドキしてきます。
「固くならないで、はい、深呼吸して…‥」「今までしてきた練習の成果が、少しでも出れば、それでいいんだよ」と、言い聞かせながら台の前にたちます。



こんな真冬でも半袖短パン姿…でも少しも寒くありません。

全ての試合が終わりました。結果、シングルスは2部に落ちましたが、3位に入れました。ダブルスは、一部で準優勝!ジャーン、やったー!!

「もうダメ」と思って臨んだ試合でしたが、思いのほか良い成績をあげることができました。

明日からまた頑張って練習しよう…
意欲が湧いてきます。この達成感と爽快感は、何ものにもかえがたいものです。

卓球の試合に参加できた喜びを胸に、参加賞の酒粕をしっかりとバッグに入れて帰路につきました。