ほぼ日記

(2023年3月時点での個人予想)2024年S&P500インデックスがダメな理由と世界観

                         

追記 よくハズレます
                         

今日(2023/03/09)は投資の観点から、
世界観の整理をしておきたいと思います。

結論としては
今年5月~6月の金利ピークで
超長期米国債に全額BET!
2024年後半からレバナスに2%
他はNISAでオルカン。

6巻〆切りをやっつけてハイになっているので
やたら長いです。
気になるところだけ、流し読みしてください。

1.なぜ世界観が重要なのか?
2.節税込み年利16%! 裏iDeCoの存在
3.米経済の見通し
(S&P500がダメな理由は金利コスト)
4.中国経済の見通し
5.日本経済の見通し
6.goldの見通し

あくまでも素人の一意見なので、
ご自分の世界観との比較に。

 

1.なぜ世界観が重要なのか?

まず最初に、
株式や債券市場は、
個別企業の業績よりも
金利や世界情勢の影響を受けやすく
それにより売買のタイミングも変わってきます。

例えば、
これから不景気になるというのに株を高値掴みしたり、
金利が最低のときに債券を買ってしまうと、
どんなにそれが優良な個別銘柄であっても、
リターンは低くなってしまいます。
下手をするとマイナス。

もちろん、20年や30年といった長期投資で
ドルコスト平均法によるコツコツ積み立てをやれば
その手のリスクは確実に減ります。
(ただし、ゼロにはならない)

今の世界は、
まだまだ世界人口が増加していく段階にあるため、
世界経済全体の成長に賭けるインデックス投資
基本的に全天候型で無難ではあるのですが、

明らかにこれから低迷するであろう分野や国にも
一定額が投資されてしまうので、
そこは非効率となります。

平均10.7%とされる人気のS&P500
あくまで「平均」なんですよね。

2022年のS&P500指数はマイナス19.44%と、
2008年(-38.49%)以来の下落率でした。
World by Numbers: S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス株価指数による2023年1月の世界市場パフォーマンス・サマリー

唯一、エネルギーセクターだけが+59.05%

こうなると、やっぱり
ある程度はカスタマイズして、
リスクを軽減したくなります。



2.節税込み年利16%! 裏iDeCoの存在

最近、個人事業主向けの「小規模企業共済」というのを知って
「おお、これってダブルiDeCoやん!」
と節税に覚醒した私は今どれに投資すべきか
凄く迷っていたりします。

「小規模企業共済」はほぼすべてが国内債券に投資されるため、
年利は1%くらいなのですが、
所得税控除の節税効果を合わせると
年利16%!という驚異的で低リスクの
投資が完成します。
(※納税額などにより個人差があります)

NISA・iDeCoインデックスと長期投資に否定派(!)の
荻原博子氏も資金融通の観点から「小規模企業共済」を推して
いらっしゃって、なるほどなぁと。

 

荻原博子「iDeCoやNISAは買ったら一生バカを見る金融商品である」 不自由な投資商品より現金を

「貯蓄から投資へ」と盛んにいわれている。それはすべての人に当てはまることなのだろうか。経済ジャーナリストの荻原博子さんは「国はiDeCoやNISAへの投資を勧めているが、...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

 

ただ、私は30年後の日本は人口動態と
トヨタ低迷により
円安+スタグフレーション(物価は上昇)だと
見込んでいるので、
米国債30年物に行きたいと思います。
                                                   

追記(11/24) 
米国債の20年超の超長期はオススメしません!
世界最大級のヘッジファンドの創設者レイダリオ氏が
米国債務に警鐘を鳴らしています。
歴史上、覇権国は一定期間で入れ替わっています。

                                                   


3.米経済の見通し

米経済はFRBがインフレを上手く切り抜けられるのかどうかが
注目されているところですが、

アメリカは貧富の格差拡大と、
ドル高による産業空洞化、
ITやロボットなど「技術革新による失業」を背景とする
国民の不満から、トランプ政権では移民を制限しました。

2022年の中間選挙で下院を共和党が握ったことから、
この制限は少なくともあと一年は続くでしょう。

移民制限による構造的な人手不足から、
GDPの7割を占めるサービス業の賃金上昇が続き、
しつこい粘着質の物価上昇を招くことによって
利上げが長引く可能性があります。

半年前には、2023年末のドットチャートは4.625%でした。
2022年9月FOMCレビュー~かなりタカ派的な内容に

現時点で5.125%

さらに一年前には3.75%あたりだったので
金利のピークが予想とは外れ、高く後ろへとズレまくっています。

図表で見る米連邦公開市場委員会(FOMC)

 

S&P500がダメな理由

金利が高くなれば、企業の資金繰りが難しくなり、
ドル高にも影響されてグローバル製造業やハイテク企業は
低迷すると思われます。
なぜインフレでハイテク株が弱いのか?――その理由 - ほぼ日記

2021年までは一世を風靡したGAFAMやFAANGなどの巨大テック企業も
広告収益の減少によって冴えない展開を個人的に予想します。

S&P500に占めるGAFAMの割合が2割くらいなので、
これを多いと見るか、少ないと見るか。

オルカンのほうがGAFAMの割合が低い。(トップ10位銘柄で9.2%)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)-ポートフォリオ・目論見書・運用レポート|投資信託[モーニングスター]

S&P500はGAFAMがトップ10位銘柄で17.4%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)-ポートフォリオ・目論見書・運用レポート|投資信託[モーニングスター]

 

GDPで世界に占める割合が約24%でしかない米国が、
世界株の6割を占める状況は、
バブルだと指摘する意見もあります。

まぁ、AIにしても米国が技術革新の中心地なので、
人口動態から見ても
やはり米国経済の見通しが中長期的には最強ではないでしょうか。

特に株は将来性を織り込むので、地政学的な投資の安全性も含めて
世界経済の中心である地位は揺るがないかと。

ただし、米株の方は、高止まりする金利とドル高によって
2024年にかけて低迷すると考えられます。

欧州もエネルギー問題が長引くと考えられ、高いインフレが続きます。
さらにウクライナ戦争への支援疲れとEU内部の温度差もあり、

保守的で非学術的な政権(英トラス政権やトルコ政権みたいな)の登場
によって
経済に深刻なダメージがあるかもしれません。

 

4.中国経済の見通し

中国はゼロコロナ政策の転換で経済の回復だと
巷では予想されているのですが、
不動産セクターのGDPに占める割合が25%以上と大きく、
地方政府の財政収入も土地転がしで儲かっていた事情があり、

ダボス会議では中国副首相の劉鶴氏が
不動産関連の借款は銀行ローンにおける約4割、
不動産関連の収入は地方政府の半分、
不動産は都市で暮らす市民の資産の6割を占めていると紹介

 

見えざる中国。習近平政権のキーマンがダボスで語った、経済の実像と行く末 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

「中国は一体何を考え、何をやろうとしているのか?」 中国の動向を注視する政府や市場関係者、仕事や生活で中国と特に関係がなくても、隣の大国の様子が何となく気になる...

トウシル 楽天証券の投資情報メディア

 

 

「共同富裕」の理念自体は素晴らしいと思いますが、
私から見て、そんな状況だと不動産バブル崩壊はヤバくない!?
という感想を持ちます。

中国は一人っ子政策の影響と、
最近は教育熱のエスカレートと教育費高騰から、
少子化が進んでいるんですよね。

地政学リスクも考え
私は中国への投資は避けたいなと。

習近平国家主席が「開かれた経済」や「国際法」や「グローバル」を訴えて
いるところがなんとも印象深いです。

貿易で莫大な利を得ている中国にとって、
戦狼外交ってどうなんですかね。
まぁ、主権や内政に関わる問題なので、干渉はしないでおきましょう……。
よそはよそ。


5.日本経済の見通し

さて、我らが日本ですが……
データ上は以下の通り

日本企業の2022年4-9月期の業績
前年同期比で売上高18.6%増純利益13.6%増

企業業績は好調な企業も多く、
異例の金融緩和
低PBRを見直すぞという日本取引所グループ(これも株式会社なんですね!)
の方針もあって、
株価は現在28400円超えで、総じて堅調と言えると思います。

ただ、円安や世界的なインフレによる原材料高騰
利益を圧迫しているのと、

賃金上昇は体力のある一部の大企業だけに終わり、
労働者のほとんどを占める中小企業では
額面上は上がったとしても
4.3%の物価上昇には及ばず、
統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)
使える給料の価値が減る感じになると思います。
実質賃金は4.1%の減少

 

実質賃金4.1%減、1月で過去最大の下落 物価高響く - 日本経済新聞

厚生労働省が7日発表した1月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質で前年同月比4.1%減った。10カ月連続の...

日本経済新聞

 

 

58年前、昭和40年のバイト代1万円は、今だと2.3万円分の価値
逆に言えば、今の1万円札は、昭和40年だと4300円の価値しかない。
物価は2.3倍

 

昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? : 日本銀行 Bank of Japan

日本銀行ホームページ

 

FIRE勢にとって、
物価上昇は敵というか、落とし穴なんですよね……

それに金融緩和は結局、貧富の格差物価上昇を招くので、
世論がいつか爆発して
長くは続けられないと予想します。

 

こうなると、もはや節税しかない!

副業っつったって、
そう簡単に儲からないし、
働くのがしんどいと思います。

とはいえ、web小説を書いてコミカライズがヒットすれば
本業より儲かる可能性もあると思うので
興味がある人はぜひ、チャレンジしてみてください。

 

「億を稼げる」松岡圭祐が職業としての小説家を勧めるワケ YouTuberよりも確実に稼げる

作家の仕事は儲かるのか。『小説家になって億を稼ごう』(新潮新書)を出した作家の松岡圭祐さんは「出版不況と呼ばれる状況でも年収億超えの作家が普通にいる。YouTuberよ...

PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

(年収が億……! どこの異世界だよという感想もあるのですが(;´Д`)

節税はiDeCoあたりですかね。

ただ、資金拘束もあるし、NISAのほうが使いやすいです。


6.goldの見通し

goldは2023年5月か6月の金利ピーク以降に上昇すると予想します。
最近の経済指標の予想外の強さから、
利下げ時期の後退と投機筋の売りで下げていますが、
反米勢力や新興国富裕層による実需がかなり強い。
ドルの希薄化も後押し。

エネルギーが高騰したままなら、資源国が成長すると思います。
豪州、メキシコ、ブラジル、など。

豪州は中国との貿易が大きいので中国経済に影響されやすいですし、
メキシコはアメリカ経済の影響が大きいです。
また、新興国は政治的リスクや通貨の不安定さもあるので、
そこが注意点ですね。

 

以上です!

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