血圧

健康器具の通販番組が「成人の半数が血圧で悩んでる」と言っていたけど、悩むのは自分が高血圧と知ってしまったから。知らなければ悩まずに済む（これ、間違ってる？）。

あたしが血圧を測るようになったのは、存命だった母が入っていた施設から母のための血圧計を用意するように言われて、手首で測るヤツを買って、結局その器械をあたしが「相続」したから。で、測ってみたら上が×××でびっくり仰天して、これ、絶対器械が壊れてる、あるいは手首式のせいだと思って、腕で測るヤツを今度は自分のために買って、それで計ってもやっぱり×××で、それって生きてるのが不思議なくらいの値で、そのせいで、区が実施する無料の健康診断を受けないでいたの。だって、それを受けちゃったら、絶対、血圧のことを言われて薬を飲めって言われるでしょ？血圧の薬って一度飲んだら一生飲まなきゃいけないっていうじゃない、だから。

ところがね、ここのところ血圧が下がってきたの。こないだなんか上が112。薬を飲んだわけじゃないのよ。この間、やったことと言えば、山歩きをたくさんして、お風呂にゆっくり浸かって……その効果かしら。運動はいいらしいしお風呂に浸かると血管が広がるから血圧が下がるのは道理ですもんね（この冬は、しもやけにもならなかったし）。なんでそれまで浸かってなかったかというと、ガス代をけちったからよ。けちったらダメね。身体あってのものだねだからね。

もし健康診断に行ってたら絶対血圧の薬を飲むことになってた。でも、薬を飲まなくても血圧は下がったんだったら、結局、飲まなくてもいい薬を一生飲んでたってことかしら（因みに、こないだ白内障の薬のことを書いたら、お友達が、薬は効かないって教えてくれた）。とにかく、血圧が下がってきたからこれからは安心して健康診断に行ける……あれ？なんか変。健康診断って、安心したから行くんじゃなくて、安心するために行くんだったっけ。まあ、どっちでもいい。もし、行って悪いところが見つかったのに治療に行かないからって指名手配にはならないわよね。

因みに、脈とかに異常があっても診断時に出ないことを「空振り」っていうのね。いいんだか悪いんだか、まあ、悪いんでしょう。要介護認定のときにだけがんばっちゃって認定されないのも「空振り」かしら。