今年の夏は猛暑日が何日も続き、コロナ禍と相成って本当に厳しい」日々が続いている。自己管理には油断なく!。
さて、郷土のお盆について少々触れてみたい。
郷土のお盆その1 結崎のお盆は8月11日の墓会(はかえ)から始まると言っていいだろう。墓会とは簡単に言うとお盆の墓参りのことである。結崎の墓は、奈良盆地に多くみられる郷墓といって、いくつかの村落が一ヶ所の共同墓地に埋葬する所である。結崎には川西町内の結崎、唐院、保田そして三宅町内の屏風、伴堂、但馬、小柳それから田原本町内の黒田の八ヵ郷の人々が安養院(唐招提寺末)が管理する共同墓地に11日はお参りに行く日である。昭和の時代は、前日に墓掃除をして花お供え物をして翌日の墓会の日に備える。そして当日はどこの家でも親戚縁者が結崎の実家に帰って来て、おかげで村内の仕数件ある寿司屋などの仕出し屋は朝から大忙しで電話も繋がらないことになる。結崎においてはこの日が神社の縁日より一番賑わう日である。他村の郷墓は知らないがわが郷墓では、墓地内を南北に通る道と安養院境内にずらりと数十軒の露店が並び、朝から深夜までお参りの人が絶えなかった。しかし、近年では以前のようなお祭り騒ぎはなくなり露店も激減した。これはお墓参りという行為が減ったのではなく、宗教儀礼的な行事の優先順位が低下し、行ける時に行けばいいという意識変化があるのではないでいかと思う。以上その2に続く