まてりあスタッフ日記

八王子市を拠点に活動しているボランティアグループ、カウンセリングスペースまてりあの活動を紹介しています。

移転しました!

2015-07-02 20:24:00 | 日記


先月末、カウンセリングスペースまてりあは下記の住所に移転しました。


〒193-0845
東京都八王子市初沢町1231-17
高尾力栄ビル402号室

JR・京王高尾駅南口から歩いて3分ほど、
1Fに美容室、接骨院、喫茶店等が入った雑居ビルの4Fです!




箱庭ルームです。




ミニチュア類も豊富に揃えています!




カウンセリングルームです。


    ☆主なメニュー☆


・カウンセリング…50分3000円(初回無料)

・箱庭(療法)体験…2名様まで50分3000円
         3名様以上だとお一人につき1000円でご利用頂けます(ちょっとお得です)

・エンカウンターグループ…毎月第4水曜日AM10~12時、1000円


    いずれも予約制ですので、事前にお電話下さい。
    電話番号は変わらず、042-662-8708です。

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またまた石巻に行ってきました~

2015-06-29 16:41:16 | 日記


まてりあ恒例の石巻仮設住宅への出張箱庭、今回は6月20日~22日、久しぶりに車で行ってきました。
第1日目は石巻に向けての移動日。朝、箱庭道具一式を詰め込んで、いざ出発。
今回は常磐道が開通したので中央道から首都高を通って常磐道に・・・のはずが、
あれ?いつのまにか東北道を走っている!なぜ?どうやらひとつ前の分岐点で間違えたみたい。
このまま東北道で行けば早いかな?と思っていると、「どうしても常磐道で行きたい!」と主張する人が。
「なぜ?」と聞くと、「通ったことがないから」。あ?それだけ?でも、まあ、そうだね。
ということで、多少時間はかかる事になるけれど、北関東自動車道経由で常磐道へ。

やがて、常磐道は福島県へ。しばらく走ると道路の脇の電光掲示板に放射線量測定値が表示され始めた。
地図で確認するといつのまにやら帰宅困難区域を走っている。普通に山間に見える民家。
でも戻れない我が家の数々。しんとした時間のとまった空間。
ここにもまだまだ震災の爪後が大きく広く深く残っているのを目の当たりにした。
東京に住む私たちが目をそらしてはいけない事実が静かにそこにあった。

そして今回の目的地、石巻の一番谷地南団地へ。今夜の宿はこちらの仮設の集会所。
一息ついてから、仮設の方、子どもたちと近所の温泉施設へ。文字どおりの裸の付き合い。
ゆったりお湯につかりながら、被災した時の話をお聞きした。
石巻に家を建て、これから住もうとしていた矢先の被災。新しい家には住むことはかなわなかったと。
被災された方はご自身の事はお互いに話さない。みんなが辛い思いをしているから、
自分の事を、自分が辛かったことを、話せないままでいる。
だから、私たちのような外部の人間が行くとご自身の体験を話して下さることがままある。
淡々と、呼吸をするかのように。その声にじっと耳を傾ける事が私たちにできる事なのかな。

そして、温泉からの帰り道。日和山へ夜のドライブ。
旧北上川を見下ろして、川沿いの街の灯りを眺めた。
あ~、人の生活があるって、温かいなあ。一度津波にのまれた街、灯りがともる今があった。
 


 第2日目。仕事の関係でこの日から加わったまてりあメンバー2人を加え、私たちは総勢5名。
この日は仮設のバーベキュー大会。私たちの役割は、BBQ準備のお手伝いと、
箱庭体験会とくじ引き大会の実施。朝一番から次から次へと炊きあがるご飯でおにぎりを握る。
もちろん、おしゃべりにも余念がない。
ばっば(おばあちゃん)たちの明るい笑い声が空気をまあるく元気にしてくれる。

しかし、私たちのお手伝いなんていらないくらい、準備作業は流れるように進んでいく。
さすが、この日のために2週間前から、牡蠣、ほたての貝を開く練習、焼く練習、
食べる練習、飲む練習を重ねてきただけの事はあるようで。
でも、私たちが訪れることを理由に、みなさんがこんなに盛り上がって
楽しんでくださることがなにより嬉しい。

準備が整い、大人もBBQを楽しみ始めたので、今度は箱庭の準備。
今日は梅雨の合間のさわやかな青空も見える。
箱庭は外でやろう!と、外にブルーシートを敷いて「青空箱庭」の開始。
パーツの一つ一つが青空の下、風に吹かれて外の景色と一体化している。
子どもたちものびのびと砂を触り始めた。

何回も訪れていると、子どもたちの成長も楽しみの一つとなる。
初めて訪れた時は、一番小さくて、みそっかすのようになにをするにも一番だった女の子が、
さらに小さな男の子たちが増え、その子たちのお世話をして順番待ちの説明をしている。
箱庭を自由に置いていた子が、思春期にさしかかったのか首をかしげながら一つ一つを慎重に置いている。
子どもの3年間って、本当に大きな成長をもたらすんだなと、あらためて感動してしまった。




大人たちは、牡蠣、ほたて、烏賊、海老、野菜のBBQとお酒とおしゃべりに舌つづみをうっている。
じっじもばっばも、おにいさんもおねえさんも、青空の下、笑顔、笑顔、笑顔。
私たちもたくさんの食べ物と笑顔のおすそ分けを戴いた。おなかも心も満腹!
そしてあとからあとからみなさんが顔を出し、今回のBBQ参加率、仮設世帯数で100%!
これも取りまとめ役のSさんが「できることをちょっとずつ」と
作業をみなさんに分担したゆえの協力のしやすさ、参加のしやすさあってのこと。
辛い時期を共に過ごしてきた仮設の皆さんの、仮設で残りの時間を慈しむひと時なのかな・・・。

最後は恒例のくじ引き大会、大きな袋やよさそうなものと狙いを定める人ほど、
違うものがあたってしまい、大笑い。
大きなつづらと小さなつづら、昔話の舌切りすずめを思いだし、またまた大笑い。




楽しい時間はあっという間。そろそろおいとまの時間。
「次は秋だっちゃ。いも煮会やるっちゃ。」「是非!」「また来てけろ」「お元気で」
毎度のことながら、別れの時はちょっぴり苦手。陽の傾き始めた時間での別れは特に。
また必ず来ます・・そう、自分の胸にも刻んで石巻をあとにした。
 
震災から4年が過ぎ、仮設で暮らしている方々との交流もまてりあとしては3年が過ぎた。
その中で知り合った仮設の取りまとめ役の方々の疲れが年々貯まってきている様子を
目の当たりにしている。私たちにできることは、お話をきいてフッと深呼吸してもらうことくらい。
そして、忘れないよ、またくるよって、いうことくらい。

そう、また来ます。忘れません。また、大きな声で笑いあいましょう。次は秋に・・・。

 
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石巻で仮設団地の皆さんとマフラーを編みました!

2015-04-04 13:49:05 | 日記
     

2015.3/7~8

[1日目] 松島観光





一泊二日の今回、一日目は松島を観光してきました。
前回、震災で一部不通になっている仙石線で途中下車したのが松島海岸でした。
折角だから次回は観光しましょうか、という話が今回実現。

松島は多数の島々が防波堤の役割をして震災の被害もそれほど酷くなく、
観光地としての復興も早かったそうです。
実際行ってみると、本当に何事も無かったように、
海岸に沿った国道45号線には食堂やお土産物屋が並び、
海には松島の美しい景観が広がっていました。

まずは、観光船で松島湾を一周。
津波で渡月橋が流されたり、崩れたりした島もあったようですが、
自然が成し得た不思議な形の島々の景観は健在でした。
260余の全ての島に名前がつけられていることを今回初めて知り、
大変興味深く思いました。

その後、45号線沿いの食堂で昼食。
今回は牡蠣小屋には行きませんでしたが、食堂でもジューシーな生牡蠣が頂けたので、
大満足でした。




次に、伊達政正宗の菩提寺である国宝の瑞巌寺を訪ねました。
高台にある瑞巌寺の建物や文化財に被害は少なかったようですが、
まず目に入った参道の杉並木が半分程でしょうか、塩害で枯れていたのが悲しかったです。

途中、地面から1メートル程の所に「波はここまで」と書いた紙を張られた店舗があり、
こんな所まで津波に呑みこまれたのかと、やはり改めて恐ろしさを実感しました。
また、直後は泥と瓦礫に覆われたでしょうに、5月には観光地として復旧したとは、
さぞや沢山の皆さんが力を尽くして必死に頑張られたのだろうとつくづく感じました。
その思いを受け止める意味でも、多くの皆さんが観光に来られるといいな、と思いました。



[2日目] 一番谷地仮設住宅にてマフラー作り

松島から石巻は車だと30分程だからと、
いつも私達の訪問を中心になってお世話して下さるSさんが、
松島海岸まで迎えに来て下さいました。

途中、仙石線野蒜駅から海岸周辺に立ち寄りました。
野蒜駅は津波で壊れたままのホームが残っていました。
駅舎の外壁には津波が来た高さ(3,7M)が明記されていましたが、
あまりの高さに言葉も出ませんでした。



中には、震災直後の地域の写真のパネルがあり、胸が詰まりました。
海岸までは一面ジャリが敷かれて整備された空地が広がっていて、
それもまた何とも言えない寂しい感じがしました。



野蒜海岸は遠浅で広く、沢山の家族で賑う海岸で、
Sさんも大好きな思い出の海岸だったそうですが、
津波で地形がすっかり変わってしまい、
もう海水浴場としては使えないのではというお話でした。
本当に残念で胸が痛みました。



さて、5度目の訪問、一番谷地仮設住宅に到着。
いつもの皆さんがまた、温かく迎えて下さいました。
早速、今回の目的だったマフラー作り。



編み物の得意な方、久しぶりとおっしゃる方、
経験がほとんど無い方もいらっしゃいましたが、
皆さん軌道に乗ってくると楽しそうにおしゃべりしながら編んでらしたのが印象的でした。

お昼は手作りのちらしずしとおつけものをご馳走になりました。
今回も親戚のおばさんを訪ねている気分で、遠慮なく大変おいしく頂きました。
大人数分を作るのはとても手間だったと思います。有難うございました。




編み物は午後も続きます。今年中学生になる女の子も数人、途中参加。
一人の子は大人顔負けの作品があと少しで出来上がるようでした。

編み物の会は初めてでしたが、面と向かうよりも、気楽な感じで会話も弾んだので、
また何かこのような会が出来たらと話しました。

帰り時間が近づくと私達の夕飯の心配までして、
おにぎりでも作ろうかと声をかけて下さいました。
本当に優しいお気遣いに触れ、こちらが癒される思いを胸に、帰路につきました。 
 
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石巻クリスマス会 2014

2015-01-25 14:46:42 | 日記

2014’12,19-12,22

【1日目】

出発の朝、夏の石巻に続きハプニング♪今回もスロースターター約一名。
新幹線に向かう電車内にて「石巻行きには何かがとりついているのでしょうか?(完全に人のせいにする)
発車時間を取り違えていました。」と、チャーミングな遅刻メールを受信。
しかしさすが!その後ワープ? 無事一緒に新幹線に乗り、一同仲良く石巻へ。

石巻駅。レンタカーで食事やクリスマス会の買い物をし、『石ノ森萬画館』を見学。
作品に使われていた石巻産の『雄勝石』は長い年月耐久性が高く、
東京駅の駅舎にも使われているんですね。

夜、にっこりサンパーク仮設住宅に到着です。
代表の方が親子でお出迎え、寝袋を用意してくださいました。
泊まった集会室の壁に句が貼られていました。




【2日目】

にっこりサンパークでは、まてりあと、2つのボランティア団体さんが参加のクリスマス会となりました♪
箱庭を実施。




2台の箱庭にそれぞれ常時2~4人の子たちが集まって行う形で進行していました。

他のボランティアさんも一緒に箱庭を取り囲み、遊びながら楽しそうに進んでいました。
一列にお行儀よくアイテムを置いていくAちゃん、キラキラストーンが大好き。
その石を欲しがったので曖昧な返答をしてみたら彼女の石への購買意欲に火をつけてしまい、
気持ちがおさまるまでに長くかかってしまいました。
安易なリアクションをしたことに反省。 

小4くらいのB君には長く置いたあと大分箱庭から遠ざかったので、終わりかと思い片づけ始めたら、
「まだっ!」と叱られてしまいました。ごめんごめん(^^;)




片方のボランティアの方々は活動エリアがカウンセリングスペースまてりあと御近所とのことでビックリ!
こちらへは毎月訪問されているとのことでした。


昼は仮設内の別の集会場(寒さで水道止まっていました)にて、
2つのボランティア団体さんのクリームシチューとパン、お漬物、手作りのクリスマスお菓子などで、
私たちも一緒にいただきランチタイム♪
パンは多分コストコのディナーロール。持参してそのままでも食べられ、シチューとも合うし、
おいしくいただきました!ごちそうさまでした♪

その後くじ引き抽選会をし、クリスマスケーキを配りました。
男の子たちはボランティアさんの中の若い学生さんたちとかくれんぼなどにも興じていて、
気心が知れている様子が微笑ましかったです。


一段落し、大人のティータイム。
談笑するうちに、仮設住宅立ち退きが年明けのこの3月に迫っており、
未だ行き先も決められない状況をお話しくださり、
依然と続くままならない状態での不安、行政への不満が伝わってきました。


【3日目】

朝、日和山公園。




一番谷地仮設住宅 4度目の訪問 クリスマス会に参加。
畳に座布団、参加の方々の肩と肩が触れ合う距離感が温かな雰囲気を醸し出していました。

箱庭を実施し、プレゼントのくじ引き大会。
後日、なにはともあれ会をとても楽しんでいただけたとの連絡をいただき嬉しかったです。
今回もカレーライスとケーキ、ごちそうさまでした♪




抽選会が始まってからも続いていた箱庭。

奥のスペースで一人ゆっくり使っていたCちゃん、ほとんど物を置いていなかったのは、
何か妨げがあったのでしょうか。ちょっと元気がなかったのかな。

お友達と二人で作っていたDちゃんとEちゃん、人を沢山置いてにぎやかな様子のお庭。
結婚式かしら、皆で祝福している感じ。

2歳になったFくんは、去年はほとんどママに抱っこという印象でしたが、
今年はおねえちゃんと一緒にアイテムを探して砂に置いていました。
物心つかぬうちから箱庭に自然に触れているってステキな事♪と彼を見ていて思いました。




帰り支度で車に荷物を積んでいる時みなさん外に出てきて下さり、
その際「みんな行く先など決まらない。決まっている人でさえ
その土地の木を伐採していいことになっていないので結局何もできない。」
と行き詰まっているご様子、話されていました。

それでもみなさん温かく迎えてくださり、いつまでも帰らずに見送ってくださる。
ただただ『感謝』です。


にっこりサンパーク、一番谷地の皆さん、訪問させていただき、
今回もいろいろとお世話になりまして、ありがとうございました。
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いちょう祭り・わくわく広場で箱庭体験!

2014-11-26 10:50:58 | 日記


11月15日、16日、今年もいちょう祭りが開催されました。
日差しは少なかったものの雨にはならず、多くの人で賑わいました。
今年はいちょう並木がことさらに美しく、金色に輝いて準備万端、
「今でしょ!」といった景色でした。

午前中は北風のせいか、箱庭体験ルームに訪れる人は殆どなかったのですが、
まてりあスタッフの仲間たちは久しぶりの顔合わせが嬉しく、盛り上がって
室内はまさに「春」という賑やかさでした。(賑やかすぎてゴメンナサイ)


そろそろお昼かな…という頃になって次々とお客さんが到来!
3台の箱庭がちょうど次々埋まるくらいの来客数で、
15日は39人、16日は35人が参加して下さいました。

今回は有難いことに、箱庭体験だけで一部屋を使わせて頂くことができました。
そのため安心感のある空間になったように思います。


何と言っても、今年の作り手の多く(全員お子さんでした)は「伸び伸びと思いのまま!」、
そして「すごい集中力で!」作っていたなぁ…!!というのが実感です。
リピーターが多かったこと、ゆったりとした空間だったことに加えて、
今回は保護者の方達が作り手であるお子さんに近づき過ぎず、
温かく見守って下さった姿が印象的でした。
見守り手の私達もいい距離を保ちやすかったです。



(※スタッフによる作例です)


親御さんの中には「普段忙しくてなかなかゆっくり子どもに接してあげられない…」
と申し訳なさそうにおっしゃる方もいらっしゃいました。
子どもも大切だけど…「まずはご自分を大切にして」と言いたかったです。
自分の為にゆったりとした時間を持つことは、親が元気になって、
そのまま子どもにつながっていくことだから…。




見学に来られた大人の方達がじっとフィギュアを見つめられる様子は、
遠い何かを思い出しているようでもあり、何かと対話しているようにも見え、
フィギュアに囲まれたこの空間は、不思議と「私の中の子ども」を目覚めさせてくれるようで、
久々に貴重なひとときを共有できたことが嬉しく感じました。
皆さんありがとうございました。
来年も是非是非のぞいてみて下さいね!
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