2008-12-21 23:28:20
こんな羅漢も。
右は満面の笑みを浮かべて合掌している羅漢。
真ん中には「イヒッ!」と言う感じの笑いを浮かべている羅漢。
此方は2人の子を胸に抱く羅漢。
表情が穏やかですね。
母親かな?父親かな?
ぱっと見だと「母親」と思ったのだけれど、「父親」と思うとそう見えるし、「何時も背後から孫を見守る祖父母」と思うとそうにも見える。
彫られた方がどの様な思いで彫られたかは分かりませんが、抱きかかえている子?孫?に対する想いが伝わってくる羅漢です。
此れを見た子?孫?はどの様に感じるのかな?
完成直後でなく、2人が成人した後には?
齢を取り、抱きかかえていた後の方が亡くなられた後に見た際には?
なかなか親や祖父母に対して直接感謝の思いを伝える事は出来ませんが、親子や祖父母と孫と言った関係は、目に見えずともこの羅漢の姿の様な関係なのではないかな?
何も言わなくとも、目に見えずともこうやって守られている、見守られているのではないかと・・・。
親は親で、何だかんだ子と孫とぶつかりながらも、そうは言っても自然とこの羅漢の様に子を、孫を見守っているのではないかな?
そう考えるとなかなか深い・・・。
この羅漢は頭の上に鳥が乗っています。
この鳥は可愛がっているペットの鳥なのかな?
それとも以前可愛がっていた鳥なのかな?
鳥は取りで安心して頭の上に座っています。
この羅漢が納められてから月日が経っているので、作者も御健在か分かりませんし、少なくともこの鳥は既に旅立っているでしょう。
この羅漢を作られた方が再びこの地を訪れ、この羅漢と再会した際にはどの様に思うのでしょう?
「あの頃は・・・」
と、自分の過去や鳥との幸せな思い出に笑顔となるのか、はたまた寂しさを感じるのか?
でも、「あの時の思い」や「両者の信頼関係」が月日を立ってもこうやって残り続ける・・・。
何とも素敵な事だと思いました。
この方と鳥さん、1人1羽が確かにこの世に居り、幸せな時間を共有出来たのですね。
そして、其れは私の心の中にも刻まれましたし、今後何十年、年百年と時間が経っていく中でもここを訪れる方々の心の中に刻まれ続ける・・・。
「我々もこう言った物を何か残したいなぁ・・・」
と、どちらとも無く言葉が出ました。
2人が好きな場所が良いですし、又は其処が見える場所が良いですね。
木彫りや石彫りは今迄やった事は有りませんが、木彫りの彫刻や陶芸には以前から興味が・・・。
2人で手作りの像でも作ってみようかな?
気に入った形の石ころを拾って、染料で顔を書いても良いですね。
それなら簡単だなぁ。
後は、相模原が見渡せる場所とか、想い出の場所が見渡せる場所に安置すると言うのなら手軽ですね。
よそ様に迷惑にならない様な物で、何か考えてみようかな。
先程の鳥と異なり、此方は胸に猫を抱いています。
表情は穏やかな笑顔。
実家で猫を飼っていますし、実家に居た頃に猫を貰ってきて、最後も看取った事が有ります。
「愛犬とか愛猫と一緒に」
と言う気持ちは、良く分かります。
先代の猫は火葬され。骨壷に入った状態で実家に居ますが、両親と私・姉が居なくなる際にはお墓に入れてあげたいもんなぁ。
此方は「2人一緒」と言う姿。
右は合掌する2人で、左は1つの数珠を2人で使う肩を寄せ合う羅漢です。
カミサンとなら、私はこう言った姿が良いなぁ・・・。
でも、カミサンはどうなのだろう?
「1人別行動が良い」
だったりして・・・(泣)。
羅漢像の裏はこの様になっています。
平らになっていて彫られた方の名前が記されています。
名前だけだったり(1人や連名)、名前と年齢だったり、名前と居住地(町名)だったりと、様々です。
御高齢の方も多く居られるので、亡くなられている方も多いのでしょうね。
そう考えると、生前のお姿やその当時の思いが此処に表れていると言う事で、とても重く、其れでいて少し寂しく、儚くも感じます。
奥に見える小さなお堂は「ふれ愛観音」が納められている建物です。
体の痛む所が有る方は痛む所を、心の拙む方は胸を、願い事が有る方は頭を触らせていただきます。
本堂置くの羅漢達です。
此処は集合写真の様。
相変わらず個性豊かで、皆楽しそうです。
此処には猫と楽しむ方も。
猫もこの方もとても楽しそう。
供に笑顔です!
良いなぁ・・・。
此方の方は笛を吹いています。
笛の種類迄は分からないのですが、髪の長い細身の方ですね。
笛が趣味なのか特技とする方で、仕事にされていたのかな?
兎に角、笛を吹いている際にも笑顔で、楽しそうですし、嬉しそうですね。
此方は2体で1組の構図。
のんべえ2人の飲み仲間なのかと思いましたが、裏には同じ苗字の男性と女性の名が記されており、御夫婦のようです。
何とも微笑ましい仲の良い御夫婦と言う事が伝わってきます。
本道裏の階段上から見ると圧巻です。
羅漢達がびっしりと取り囲んでいます。
本道の方を見るとこんな感じ。
夜な夜な誰も居ない時間帯には羅漢達が歩き回って楽しい時間を過ごしていそうな感じです。
笛の音が聞こえ、猫や鳥と楽しむ方が居り、のんべえ達の笑い声がし、そんな旦那さんに呆れた女性達が女性だけで集まって井戸端会議を楽しんだり・・・。
其れが毎晩続くのか・・・。
楽しそうですね。
本堂の有る斜面の下、道路沿いの敷地の奥(駐車場と反対側)にも羅漢が建ち並んでいます。
此れは
「教室で授業中の先生(カミサン)と子供達」
と言う感じですね。
此処には「梟(ふくろう)」を抱く羅漢が居ます。
お爺さんかな?
顔つきからお年を召させた方と言う感じがしますし、ふっくらとした肉付きの良い顔つきの方なのが分かりますね。
此方は「漱石」の本を抱く方。
夏目漱石好きなのでしょうね。
私は国文学科の出身で、漱石門下の内田百(うちだひゃっけん)で卒論を書いたので、漱石の作品も読みましたね。
卒論に関係無く漱石の作品も好きですし、この方が漱石のどの作品が好きなのか気になりました。
直接お話がしてみたいなぁ・・・。
羅漢に話し掛けると返事が返ってきそうですね。
此方はギターなのか、ウクレレやマンドリン、琵琶、三味線と言った他の楽器なのか分かりませんが、楽器をひかれている方。
目を閉じ、首を少し傾けて演奏されています。
仕事として演奏していたのか、趣味だったのか分かりませんが、演奏を聴いてみたいですね。
此処に何時間でも座って1体1体の羅漢と話をしていたいそんな気持ちになります。
此方はりりしい剣士。
剣道でしょうね。
姿勢が良く、目を閉じて集中力を高めている様です。
どの様な方だったのかな?
気になります。
最後に端に寝転んでいる羅漢が1体。
此処には陽が当たり、暖かそうです。
この方は寝転がり、お猪口(おちょこ)を持ってちびりちびりとお酒を飲んでいます。
此れにはカミサンと2人して笑いました。
この羅漢が山門(出口)へ向かう際に最後に見る羅漢ですから・・・。
最後にオチ迄有り、本当に心の底から楽しく、寂しく、ほのぼのとさせられた場所でした。
もっともっと長く滞在したい場所でしたね。
嵐山へ行かれ、一帯を散策されるのであれば、是非足を運ばれる事をお薦めします。
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