鍛冶作業をして、作品に焼き入れする前には必ず、焼き鈍しという工程があるのだが、それについての方法。
焼き鈍しとは、800度くらいに作品を熱してゆっくりと冷ますこと。
よく似た焼きならしがあるが、これはある温度に上げてゆっくりと空気中で冷ます。
別段どっちでもええじゃないか、と言われるけど、根本的に違う。
焼き鈍しは金属組織がゆっくり冷えるため大きくなるが、焼きならしした金属組織は均一。バラバラにならず一定の大きさなので、硬さを比べても断然焼き鈍しをした方が軟らかい。
さて、いかにせん。
焼き鈍すに、温度の急激な下降は焼き入れをしたのに近い状態になるため、温度を徐々に下げてやらねばならない。
大半は、藁灰、あるいはバーミキュライト(園芸でおなじみ。ヒル石という鉱物を焼いたもの)に埋めて、放置する。
または、火を止めた炉の中にそのまままだ熱いコークスをかけておくという手もある。
ぼくは、こんな手を使っている。それは、使わなくなった中華鍋、あるいは大きくて底の深い鉄製のフライパンに灰を入れて鍛冶作業をする間、炉にかけて熱しておくという方法。鍛冶作業の間に灰は熱く熱せられるので、作った作品を埋めておくにはぴったりな条件となる。ただ、問題としてあるのは作品の大きさである。中華鍋、あるいはフライパンの大きさ以上のものになると、この方法は使えないという事。大きい作品は火を止めたコークスに埋めておく方法をとっているが、変形は免れない。
フライパンの材質も、温度がすぐに上がらないからといってアルミ製にするとコークスでも木炭でも火力が相当なので底にすぐ穴が開くため、それは避けた方がよろしい。できれば、土製のホウロク(昔の煎り鍋)であればなおさらいいのだが。
焼き鈍しとは、800度くらいに作品を熱してゆっくりと冷ますこと。
よく似た焼きならしがあるが、これはある温度に上げてゆっくりと空気中で冷ます。
別段どっちでもええじゃないか、と言われるけど、根本的に違う。
焼き鈍しは金属組織がゆっくり冷えるため大きくなるが、焼きならしした金属組織は均一。バラバラにならず一定の大きさなので、硬さを比べても断然焼き鈍しをした方が軟らかい。
さて、いかにせん。
焼き鈍すに、温度の急激な下降は焼き入れをしたのに近い状態になるため、温度を徐々に下げてやらねばならない。
大半は、藁灰、あるいはバーミキュライト(園芸でおなじみ。ヒル石という鉱物を焼いたもの)に埋めて、放置する。
または、火を止めた炉の中にそのまままだ熱いコークスをかけておくという手もある。
ぼくは、こんな手を使っている。それは、使わなくなった中華鍋、あるいは大きくて底の深い鉄製のフライパンに灰を入れて鍛冶作業をする間、炉にかけて熱しておくという方法。鍛冶作業の間に灰は熱く熱せられるので、作った作品を埋めておくにはぴったりな条件となる。ただ、問題としてあるのは作品の大きさである。中華鍋、あるいはフライパンの大きさ以上のものになると、この方法は使えないという事。大きい作品は火を止めたコークスに埋めておく方法をとっているが、変形は免れない。
フライパンの材質も、温度がすぐに上がらないからといってアルミ製にするとコークスでも木炭でも火力が相当なので底にすぐ穴が開くため、それは避けた方がよろしい。できれば、土製のホウロク(昔の煎り鍋)であればなおさらいいのだが。
ところで「バーミキュライト」なんですが、あのぴかぴかの素材は大・中・小の粒度別に分けてて売っていいて焼き鈍し用の藁灰の代わりに皆さんがよくバーミキュライトを言われます。当然使うとなれば粒度は「小」なのですが、このバーミキュライト、園芸用な為に通気や排水性をよくするために割合「ごろごろ」っとしたのが入っており事前に「念入り」に砕いとかないとつっこんだときに引っかかって歪んだり粒が不揃いなために隙間ができてなましムラができちゃいますよ。それよりも園芸用の「草木灰」のほうが手間がなく性能が良いような気がします。わたしはお隣さんちの暖炉の灰を貰ってますがなまってますよ。
加熱し、焼き鈍し温度を保って徐冷させるのが狙いです。
要は、灰の水分を飛ばし温度を上げる。
ただ、草木灰でも乾燥してなければ、ゴロゴロバーミキュライト
と同じく変形の元。
その時は掘って灰を寄せ、埋めますけどね。