羽口ひび割れ崩壊 2006-07-17 15:18:11 | Weblog がっくり。乾燥させていた羽口であるが、いざ実家に帰ってみれば(涙) 大きな亀裂が走っており、ものの見事に崩壊。(滝涙) 結局は急激な乾燥と、使った粘土の粒子が細かすぎたものと推定。 泣く泣く残骸をすりつぶし、再度篩にかけたものに、砥石の粉、炭の粉、レンガを粉末にしたものを混ぜ合わせて練り、それをサランラップの芯に切りタンポあるいはチクワを作る要領でくっつけて成形。 今度は急激な乾燥を避けるために、ぼろ切れを被せておいたがいかになるやら。 脱炭処理の実験はまた遠のいた…。 « 羽口を製作 | トップ | 羽口第3号完成 »
4 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 繊維 (朱鷺田) 2006-07-17 18:28:09 お疲れ様です。 ひび割れをなくすのに私は妙案はないんですが、いっそのこと育苗用の麻の有結ロールを材料に組み込むように巻き付けてはいかがでしょうか?昔のかまどなんかもすさをひび割れを少なくするために入れてますし。 返信する 羽口について (大和守祥易) 2006-07-17 20:29:43 割れてしまい、残念でしたね。心中お察しいたします。 さて、羽口についてですが、遺跡等で出てきたもの(出土品)を観察しますと、穴の大きさに対し、かなり肉厚な作りとなっています。 穴が直径30ミリだとすると、羽口直径は70ミリ程度必要と考えます。 古代の屋根瓦の作り方の真似になりますが、(円錐状の)丸棒に麻布を巻いたものを芯にし、粘土をそこにつけていき、砧(きぬた)のようなものでバンバン叩き締めながら作ってみてはいかがでしょうか。 めげずに再挑戦してください。応援します! 返信する 皆様、ありがとうございます。 (M・松永) 2006-07-17 21:21:38 朱鷺田さん>昔の土壁にも使われている手法ですね。麻以外に、藁を切り刻んだものを混ぜ込んで塗られている。強度的にはいいかもしれませんが、高温になること(かまどはせいぜい600度前後。高くても900度ですが、脱炭処理炉は1300度前後)となることを考えると保つかどうか、それが心配です。イロイロ試してみますね。で、携帯鍛造炉の件はどうなりましたかね?大和守さん>どうも毎度です。 瓦作りの手法ですかぁ。うーん。ここまできてそれには気づきませんでしたなぁ。 粘土で分厚く作ると、強度は確かにいいものになりますが、問題は乾燥に時間がかかること。さらに生粘土だと件のごとく乾燥時にひび割れが発生します。焼成する時は空気が入っていると爆発粉砕の憂き目をみることもあります。そこで、炭の粉とレンガの粉、さらに砥石の粉を混ぜてみたわけです。もちろん、巻き付けるときは手でかなりペタペタと押しました。 今回、再度作製したわけですが、また崩壊した時は、朱鷺田さんの手法と大和守さんの手法を組み合わせてみます。 返信する さらに調べてみました。 (大和守祥易) 2006-07-18 20:19:09 発掘調査資料を漁ってみたところ、スサ(イネ科植物)入りの羽口が出土していたことがわかりました。(『金山遺跡Ⅲ』 栃木県教育委員会・財団法人栃木県文化振興事業団 1995) 出土した羽口のうち、先端がガラス化したものが多く見られます。やっぱり熔けてしまうのが羽口の宿命のようです。 ちなみに、穴が約3センチだったのに対し、羽口の太さは約9センチもありました。これくらい大きいものになると、根気良くゆっくり乾燥させるしかないようですね。 新しい羽口ができたら、公開してくださいね。 たびたび失礼しました。 返信する 規約違反等の連絡
さて、羽口についてですが、遺跡等で出てきたもの(出土品)を観察しますと、穴の大きさに対し、かなり肉厚な作りとなっています。
穴が直径30ミリだとすると、羽口直径は70ミリ程度必要と考えます。
古代の屋根瓦の作り方の真似になりますが、(円錐状の)丸棒に麻布を巻いたものを芯にし、粘土をそこにつけていき、砧(きぬた)のようなものでバンバン叩き締めながら作ってみてはいかがでしょうか。
めげずに再挑戦してください。応援します!
藁を切り刻んだものを混ぜ込んで塗られている。
強度的にはいいかもしれませんが、高温になること(かまどはせいぜい600度前後。高くても900度ですが、脱炭処理炉は1300度前後)となることを考えると保つかどうか、それが心配です。
イロイロ試してみますね。
で、携帯鍛造炉の件はどうなりましたかね?
大和守さん>どうも毎度です。
瓦作りの手法ですかぁ。うーん。ここまできてそれには気づきませんでしたなぁ。
粘土で分厚く作ると、強度は確かにいいものになりますが、問題は
乾燥に時間がかかること。さらに生粘土だと件のごとく乾燥時に
ひび割れが発生します。焼成する時は空気が入っていると爆発粉砕の憂き目をみることもあります。
そこで、炭の粉とレンガの粉、さらに砥石の粉を混ぜてみたわけです。もちろん、巻き付けるときは手でかなりペタペタと押しました。
今回、再度作製したわけですが、また崩壊した時は、朱鷺田さん
の手法と大和守さんの手法を組み合わせてみます。
(『金山遺跡Ⅲ』 栃木県教育委員会・財団法人栃木県文化振興事業団 1995)
出土した羽口のうち、先端がガラス化したものが多く見られます。やっぱり熔けてしまうのが羽口の宿命のようです。
ちなみに、穴が約3センチだったのに対し、羽口の太さは約9センチもありました。これくらい大きいものになると、根気良くゆっくり乾燥させるしかないようですね。
新しい羽口ができたら、公開してくださいね。
たびたび失礼しました。