満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

満天の星空を見たい!

2015-12-26 18:41:52 | 日記



小学生3年生の時、田舎(山口県)で満天の星空を見た。冬の寒い日、
何もかもが凍えそうな夜だった。しばらくは、夜空一杯に広がる
天体ショーに感動したが、まばゆいほどの星を見るうちに、
なぜか孤独に陥った。この広い宇宙でただひとり、人間はなんて小さく、
なんて無力なんだろうと思った。怖くなって、家の中に入っても、
なかなか孤独感は消えなかった。


それからあまり夜空を見なくなった。あんな寂しい、ひとりぼっちの
感覚を味わうのはもういやだと思っていた。しかし、大人になり、
旅をするようになると、また満天の星空が見たくなった。
ある学者によると、宇宙には世界の砂と同じくらいの星があるという。
世界の砂?うそだろう、と思ったが、あながち、間違った表現でもないらしいのだ。


≪定説によると、ひとつの銀河系の中には2000億個の星があるといわれているが
平均すると銀河には1000億個の星がある。そして銀河の数も宇宙全体で、
約1000億個あるといわれている≫…銀河が1000億個ある?


地球から、というより、自分のいる位置から見える星はたったの?6000個と言うから、
宇宙とはとてつもなく、スケールの大きい世界、いや、想像もままならない
世界と言える。小学生の時に、孤独感に苛まされ、怖くなったのは、
これを肌で感じたためではないかと思うが、怖くなったというより、
本能的に怯えたためだろう。


話は戻るが、小学3年生の時に満天の星空を見てからは、一度もそんな
機会がなかった。山奥の秘湯旅に出ると、必ず夜空を見上げるのだが、
すべての色の宝石を散りばめたような、それが降って来て手が届きそうな、
満天の星空を見たことがない。


去年の「お~いお茶、俳句大賞」の、「プロポーズ したくなるほど 冬銀河」
という句を見てから余計にそう思うようになった。やはり満天の星と言えば、
空気が澄み切った真冬の寒い夜である。1月13日から山陰の温泉旅に行くので、
この時に晴れてくれれば…と期待しているのだが、友人は、「世界一の雨男が、
何を夢みたいなことを言う!」と、大笑いしている。