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世界第二位の湧出力を誇る別府温泉ツアーその①

2016-07-12 23:01:58 | 旅行
別府駅から数分の所にある「不老泉」、地元民に愛される源泉掛け流しの温泉、100円


九州復興割(ツアー費用5万円以上は3万円引き)」で、大分県別府の旅に行って来た。新幹線と、JR九州の特急を使っての旅である。昔から、思っていたことがある。旅をするときは、交通手段をケチってはいけない。たとえば、深夜バスを利用するとか、フェリーのごろ寝を試すとか、もっと言えば、特急券を惜しんで、新幹線でもこだまを利用するとか…今まで、何度かケチッた事があるが、その結果は、疲労が蓄積するばかりで、後悔したことが多かった。

今回は新大阪から「のぞみ」で小倉まで2時間、小倉から特急ソニツクで別府まで1時間、うたた寝をしている間に現地に着いた。実に速く、爽快。別府駅に降り立った時は、まだスキップ状態である。20代か30代の頃なら長時間と疲労はまったく気にならなかったが、今はせっかちになり、ちょっとしたことで疲労し、立ち直るのに時間がかかる。

しかも今回は格安ツアーではなかった。行きは早朝、帰りはミッドナイトの便ではなく、自分で便が選べた。これで精神的な切迫感はなく、余裕の立ち回りとなった。時間に余裕があると言うことはいいものだなと、改めて思った。

宿は駅から徒歩8分の、「ホテル白菊」だった。じゃらんの口コミ4.23(5点満点)、値段も一泊2万円はする中の上クラスの温泉宿である。別府は火山の裾野に乗っている坂の街。海から山へ必ず勾配していて、ホテル白菊はその中間辺りに位置する。部屋は8階だったから、大きな窓から別府湾、高崎山(猿の餌付で有名)が広々と見渡せた。温泉力も凄く、それぞれ50人は入れそうな内風呂と露天風呂があり、その両方が源泉掛け流しだった。ただ、泉質はほぼ単純泉で、さっぱりしたいいお湯だが、ガツンと来るものがない。


せっかく世界第二位の湧出力を誇り、11種類の温泉成分のうち10種類の温泉を備える別府に来たのだから、2日目は温泉巡りをしようと言う計画だった。駅前でレンタカーに乗り、最初に目指したのは、「塚原温泉・火口乃泉」である。温泉マニアなら必ず訪れなければならない有名な日帰り施設だが、別府には7,8度行っているのに、ここは縁がなかつた。


◆…塚原温泉・火口乃泉 伽藍岳(がらんだけ)という火山のすぐ横にある温泉で、pH1.4という強烈な酸性泉を売りにしている。その効能は抜群で、繰り返し入浴することで、血管が若返り、血糖値が下がるとされている。ただ、今回入浴した感じでは、そんな強烈な印象はなかった。秋田の玉川温泉は、入った途端に下の玉袋(失礼)に飛びあがるほどの痛みを感じたが、ここは普通より少し濃いかなと言う感じだった。

おそらく、梅雨の時期であり、この日も大ぶりの雨だったから、火山から流れてくる間にかなり成分が薄くなったのだと思われる。ここに行くなら、この時期は避けた方がいいかも知れない。晴天が続いた後の訪問なら、濃厚な温泉が味わえるはずだ。週に3度は来ていると言う叔父さんが、「毎回温泉を頭に掛けていたら、抜け毛が止まり、ふけも出なくなった」と、言うのですぐに洗面器10杯ほど頭に掛けたが、こんな短期間に効果が表れるはずもなく、その時に入浴していた5名にクスリと笑われた。

ただ、その時に温泉が目に入り、「アイタタ」と言ってしまった。なるほど、雨で薄まっているものの、やはり成分は強い温泉のようだ。別府へは年に2,3度訪れる予定なので、次は条件を満たせる時に訪問したい。

そう思いながら、次の温泉地、「明礬温泉」に向かった。この塚原温泉から、九州横断道路で20分も走れば到着する。こちらも町全体に硫黄臭が漂う、魅力の温泉地である。