南木曽のホテルに宿泊し、散歩中に見つけた一日一組だけの有名温泉宿、「滝見の家」
この前の旅行の帰り。南木曽から名古屋に向かうローカル電車(中央本線)のことである。行きは名古屋から南木曽に停車する特急を選んだらしく、スムーズに移動できたが、帰りは南木曽から名古屋に向かう特急は12時過ぎしかなかった。そのため、9時54分の2両編成、1両目のドアしか開かないローカル電車に乗った。この日は外国の方が多く、その数50名余り、日本人も20名ぐらいいて、ちょっとした混乱になった。
日本人らしく?慌てず騒がず、電車に乗り込んだが、もともと乗客が少ない路線なので皆さん座れたようだが、自分は後発で立っていた。すると、二人掛けの席に荷物を置いていた若い兄ちゃん(大阪では親しみの言葉でもある)が、どうぞと自分に言った。「あ、そう」と、何気なく座ったが、見れば髪の毛ボサボサの、怪しい兄ちゃんである(笑)。でも、自分は決してひるまない。
「君はどこまで行くの?」と、さっそく声を掛けた。すると、「これから福岡まで帰るんです」と言う。福岡?自分にとって、長野で福岡の地名は意外だった。「なんで?」と、大阪人の厚かましさが出る。彼は、「いえ、東京で仕事をして、次が長野でして、それから福岡に帰るわけなんです」、「へ~え、ということは君は福岡の人間か」、「そうです、純粋の博多っ子でして…」、「おう、博多には出張でよく行ったわ、大阪同様、食べ物がうまくて、酒が進む街やね」と言うと、「そうですか、ありがとうございます」となった。
それからお互いの仕事や、食べ物の話、女性の話など、名古屋までの1時間、喋くった。すると名古屋に着く前に彼が、「いやあ、勉強になりました。Мさんの話はむちゃくちゃ面白かったし、ためになりました。今度博多に来られることがあれば、ぜひ僕に招待させてください」と、名刺を渡された。見ればなんとかプランナーと書いてある。
「俺は飲むぜ~」と言うと、「いや、Мさんの話は本当にうまいと思います。その価値はありますし、もっと話を聞きたい」と言ってくれたのだ。こうなれば有頂天ホテルである。でも大阪人の警戒心、「とかなんとか言って、新手の詐欺とちがうか?」と言うと、はははと笑っていた。
確かに、そう言われることは一度や二度ではない。決して自慢話ではなく、以前の会社でも、学歴がないのに編集長になれたのも社長から、「君は話し方がうまい」と認めてもらったからだ。話し方がうまい?これはどういうことなのだろう?友人に話し方が下手な男がいる。その男が何かを話したとしても、数分で飽きてしまう。これはみんなの意見だ。
それが疑問でその所作を見ていると、彼は話し相手にすごく気を遣い、オドオドしているような感じだった。要するに説得力がないのだ。架空のことを話しているような感じで、どこか嘘っぽい気がしてしまう。と言って、自分は舞い上がっているわけではない。いちいち、そんなことは気にしておれない。言いたいこと、経験した事を言うだけのことである。
今度、九州に行ったときは、ぜひ、彼に連絡してうまい「ごまさば」を食べようと思う。
この前の旅行の帰り。南木曽から名古屋に向かうローカル電車(中央本線)のことである。行きは名古屋から南木曽に停車する特急を選んだらしく、スムーズに移動できたが、帰りは南木曽から名古屋に向かう特急は12時過ぎしかなかった。そのため、9時54分の2両編成、1両目のドアしか開かないローカル電車に乗った。この日は外国の方が多く、その数50名余り、日本人も20名ぐらいいて、ちょっとした混乱になった。
日本人らしく?慌てず騒がず、電車に乗り込んだが、もともと乗客が少ない路線なので皆さん座れたようだが、自分は後発で立っていた。すると、二人掛けの席に荷物を置いていた若い兄ちゃん(大阪では親しみの言葉でもある)が、どうぞと自分に言った。「あ、そう」と、何気なく座ったが、見れば髪の毛ボサボサの、怪しい兄ちゃんである(笑)。でも、自分は決してひるまない。
「君はどこまで行くの?」と、さっそく声を掛けた。すると、「これから福岡まで帰るんです」と言う。福岡?自分にとって、長野で福岡の地名は意外だった。「なんで?」と、大阪人の厚かましさが出る。彼は、「いえ、東京で仕事をして、次が長野でして、それから福岡に帰るわけなんです」、「へ~え、ということは君は福岡の人間か」、「そうです、純粋の博多っ子でして…」、「おう、博多には出張でよく行ったわ、大阪同様、食べ物がうまくて、酒が進む街やね」と言うと、「そうですか、ありがとうございます」となった。
それからお互いの仕事や、食べ物の話、女性の話など、名古屋までの1時間、喋くった。すると名古屋に着く前に彼が、「いやあ、勉強になりました。Мさんの話はむちゃくちゃ面白かったし、ためになりました。今度博多に来られることがあれば、ぜひ僕に招待させてください」と、名刺を渡された。見ればなんとかプランナーと書いてある。
「俺は飲むぜ~」と言うと、「いや、Мさんの話は本当にうまいと思います。その価値はありますし、もっと話を聞きたい」と言ってくれたのだ。こうなれば有頂天ホテルである。でも大阪人の警戒心、「とかなんとか言って、新手の詐欺とちがうか?」と言うと、はははと笑っていた。
確かに、そう言われることは一度や二度ではない。決して自慢話ではなく、以前の会社でも、学歴がないのに編集長になれたのも社長から、「君は話し方がうまい」と認めてもらったからだ。話し方がうまい?これはどういうことなのだろう?友人に話し方が下手な男がいる。その男が何かを話したとしても、数分で飽きてしまう。これはみんなの意見だ。
それが疑問でその所作を見ていると、彼は話し相手にすごく気を遣い、オドオドしているような感じだった。要するに説得力がないのだ。架空のことを話しているような感じで、どこか嘘っぽい気がしてしまう。と言って、自分は舞い上がっているわけではない。いちいち、そんなことは気にしておれない。言いたいこと、経験した事を言うだけのことである。
今度、九州に行ったときは、ぜひ、彼に連絡してうまい「ごまさば」を食べようと思う。