四万十川には数えきれない物語がある!
さあ、今回の旅のハイライトというべきシーンだ。「日本最後の清流」と言われ、いくつかの旅番組や、旅行雑誌などで話題になった四万十川である。しかし、この時点で「最後の清流」は期待していなかった。と言うのも、伊野から中村へ向かう途中の窪川駅近くで、すでに四万十川を見ていたからである。どういうことかと言うと、四万十川はこのあたりから山間に向かい、大きく楕円形を描きながら水のきれいな数多くの支流と合流し、だんだん清流らしくなって、下流の中村へ向かうのである。そう、窪川の地点ではごく普通の、生活排水の混じった川だったのだ…。
国土省の水質調査でも仁淀川の方が上で、それは見た目にも分かる。ただ、四万十川の魅力はその流れ方にある。自分の感想を言えば、仁淀川は女性であり、四万十川は男性であった。四万十川は、長い流れの中でいろいろな物語を積み重ね、下流に物語の結末があるような、そんな流れに見えるのである。川の長さ、流域面積の広さがそうさせるのかも知れないが、とにかくダイナミックだった。(四国で長さは一番、流域面積は二番)
中村から乗った帰りの特急の中で、どちらの川が良かったのかいろいろ考えたが、結論は出なかった。旅行前に求めていた「清流を探す!」と言う観点から見れば明らかに仁淀川である、しかし…。やがて電車は高知を過ぎ、四国山脈の中に入った。
「次の停車駅は大歩危(おおぼけ)です」という車内アナウンスを聞き,そういえば、来るときはこの辺りはずっと寝ていて、有名な「大歩危峡」の景色を見ていなかったのだと思い立った。電車は日本一という切り立ったV字谷の中のわずかな線路道を走っている。すぐ下に大歩危峡の流れがあり、その美しさを目の当たりにした。
「な、なんだ、大歩危峡のこの澄んだ流れは!」と、青き水の美しさに圧倒され、電車がその峡谷を越えるまで(2、3キロ)ずっと窓から川の流れを見ていた。すぐにタブレットを出し、大歩危峡を調べたら、この川は四国一の大河川である吉野川と分かった。そして…、その吉野川が3年連続で全国河川の水質ナンバーワンに輝いていることを知ったのである。
しかし、しかしである。それを知ったとしても仁淀川と四万十川の魅力は色褪せることはない。あくまでも今回の旅の主役はこのふたつの偉大な川であった!いやあ、川好きとしては、本当にいい旅をしたなあ~…。
さあ、今回の旅のハイライトというべきシーンだ。「日本最後の清流」と言われ、いくつかの旅番組や、旅行雑誌などで話題になった四万十川である。しかし、この時点で「最後の清流」は期待していなかった。と言うのも、伊野から中村へ向かう途中の窪川駅近くで、すでに四万十川を見ていたからである。どういうことかと言うと、四万十川はこのあたりから山間に向かい、大きく楕円形を描きながら水のきれいな数多くの支流と合流し、だんだん清流らしくなって、下流の中村へ向かうのである。そう、窪川の地点ではごく普通の、生活排水の混じった川だったのだ…。
国土省の水質調査でも仁淀川の方が上で、それは見た目にも分かる。ただ、四万十川の魅力はその流れ方にある。自分の感想を言えば、仁淀川は女性であり、四万十川は男性であった。四万十川は、長い流れの中でいろいろな物語を積み重ね、下流に物語の結末があるような、そんな流れに見えるのである。川の長さ、流域面積の広さがそうさせるのかも知れないが、とにかくダイナミックだった。(四国で長さは一番、流域面積は二番)
中村から乗った帰りの特急の中で、どちらの川が良かったのかいろいろ考えたが、結論は出なかった。旅行前に求めていた「清流を探す!」と言う観点から見れば明らかに仁淀川である、しかし…。やがて電車は高知を過ぎ、四国山脈の中に入った。
「次の停車駅は大歩危(おおぼけ)です」という車内アナウンスを聞き,そういえば、来るときはこの辺りはずっと寝ていて、有名な「大歩危峡」の景色を見ていなかったのだと思い立った。電車は日本一という切り立ったV字谷の中のわずかな線路道を走っている。すぐ下に大歩危峡の流れがあり、その美しさを目の当たりにした。
「な、なんだ、大歩危峡のこの澄んだ流れは!」と、青き水の美しさに圧倒され、電車がその峡谷を越えるまで(2、3キロ)ずっと窓から川の流れを見ていた。すぐにタブレットを出し、大歩危峡を調べたら、この川は四国一の大河川である吉野川と分かった。そして…、その吉野川が3年連続で全国河川の水質ナンバーワンに輝いていることを知ったのである。
しかし、しかしである。それを知ったとしても仁淀川と四万十川の魅力は色褪せることはない。あくまでも今回の旅の主役はこのふたつの偉大な川であった!いやあ、川好きとしては、本当にいい旅をしたなあ~…。