満天の星空が見たい!

温泉旅がメインの生活。酒とグルメとミステリ小説、ごくたまに失恋の話。

ほんと、喧嘩はしたくないねえ~

2017-06-10 23:20:08 | 人間
湯田川温泉は、昭和の香りがぷんぷん匂った

小、中、高校の頃はそこそこの顔役だった。中学3年生の運動会で騎馬戦があり、赤、白に分かれ、そのチームの大将の鉢巻きを取れば勝ちだったが、自分が白の大将になり、騎馬の上で相手を待ち受けたが誰も来ない。運動場の端の方で、ポツンと取り残されたままだった。そのうちに赤の大将の鉢巻きが奪われ、バーンと終了の鉄砲が鳴り、白組の勝ちとなった。これには苦笑したが、なぜそうなのかは深く考えなかった。

まあ、事情は分かる。自分は183センチあったし、スポーツ委員もしていた。しかし、体つきはガリの方で、体重は65キロぐらいしかなかつたし、腕も体も筋肉質ではなかった。なにより、喧嘩など一度もしたことはなく、相手を威圧する行動も取った覚えはない。中学3年の秋ともなると、柔道部や陸上部など、かなり体ができて、強そうな奴はいくらでもいた。しかし、自分が彼らの前を通ると「ハハーツ」と言う感じで頭を下げるのである。

だから誤解もされた。音楽の時間などで皆が騒いで授業にならなかったときなど、あたふたする女教師を見て気の毒に思い、「お前ら、静かにせんか!」と一括すると、たちまち皆がシーンとなる。その女教師は、自分が正義感のために勇気を振り絞って言ったと思ったらしく、他の組の授業で、「3組のМさんは後で粛清されていないか?」と、心配していたらしい。その時に、「何を言う。Мさんに意見を言うやつはこの学校にはいない」と言われ、その女教師は首を傾げたらしい。

大阪に出てきて、最大の危機もあった。まだ30前のころである。後輩二人とミナミのスナックに行き、そこのホステスと食事に行くことになった。その店は4軒目で、自分は酔っぱらって彼女の肩に手を回し、道頓堀の橋を渡っていた。すると、どこからか、「だらしない奴や、女にちやほやされて、魂を抜かれてる」という言葉が聞こえた。自分は確かに酔っぱらっていたが、その声には敏感に反応していた。

「何?誰や、今言うた奴は!」と言うと、後輩があわてて俺の口を手で塞いだ。「何してるねん、お前は?」と後輩をいさめて周囲を見ると、暴走族風の特攻服を着た若い連中が20名余り、橋の上に座っていたのである。その内のひとりが、俺のだらしない姿に意見したらしい。「うわっ、これはあかん。袋叩きか?」と、さすがにびびってしまった。酔いもさめてしまった。

しかし、ここでも自分の有利なように流れになったのである。すぐに、そのチームのリーダーらしき男前のお兄さんが来て、「申し訳ありません。こちらの言いがかりです。気を悪くせんといてください」と頭を下げるのである。これにはびっくりした。俺たちもやられそうや…と身構えていた後輩二人もぽかんとそれを見ていて、「なんであんな展開になったのか?」と、ビールを飲みながら二人が討論していた(笑)

このブログでは、自分の顔を写真で貼っているけど、もちろん強そうには見えないと思う。でもなぜか、危機と言う危機は回避してきて、今でも田舎に帰ると、「あの頃のあんたは威厳があった」と持ち上げてくれるのである。逆に、それで田舎に帰りづらくなっている。

現在は、年齢的に喧嘩するような場面はほとんどない。潜在パワーはなく、根性もない。おそらく誰とやっても負けそうな気がする。

不覚にも誕生日を失念する!

2017-06-03 14:37:51 | 人間
木曽山中の散歩道


5月30日から一週間の休み。本来はひとり旅で、四国高知の2大河川、仁淀川と四万十川、それと足摺岬を訪れる予定だったが、先輩の奥さんががんの手術(早期発見!)ということで、こんな時に少し不謹慎かなと思い、その旅は後日行くことにし、3日間部屋にこもりきりである。毎日12時過ぎに起床、無糖のアイスコーヒーを飲み、冷凍うどんを食べ、それからネットサーフィン…。

やがてそれにも飽き、シャワーを浴びて外出。買い物をするか、立ち飲み屋に入るかはその時の気分次第だが、ここ2日間はスーパーで肴を仕入れて家で飲んでいる。というのも、「世界卓球」が面白いからだ。13歳の張本智和の大胆不敵な面構えと吠え声、17歳の平野美宇の可愛くて強いアンバランスなしぐさ。今まで卓球に興味がなく、石川佳純と台湾男に嫁いだ愛ちゃん(苗字が出てこない!)ぐらいしか知らなかったが、日本にこんな世界的レベルの有望な若手選手がいるんだ…と大いに興味が湧いてきている…。

しかし、せっかくポジティブに休日を過ごせそうだったのに、先ほど郵便物を見て、大きく盛り下がってしまった。昨日、6月2日は自分の誕生日だったのである。まったく失念していた。しかし、あることで知ることになる。

それは、毎月黒酢を送ってもらっているサプリメント会社(えがお)からの「お誕生日おめでとうございます」という封書だった。中には「祝箸」が入って、ポイント還元などの案内書もあった。日曜、祭日など関係のない仕事柄、日にち、曜日には無頓着ではあるが、まさか自分の誕生日を忘れるとは…。しかも、サプリメントの会社からそれを知らせてもらうとは!

くそ~、まだ休みは3日間ある。今からでも遅くはない。高知までの切符と宿を手配しようーと思ったが、冷静に考えると、今月の半ば、そして月末から7月初めにかけてそれぞれ一週間の休日がある。しっかり計画を立てて、水も漏らさぬ旅にしよう、それがいい、それがいい。

しかし、一人で過ごすバースデー、もう何年続いている?