元最高裁判事であり、名著「死刑廃止論」などの著者として知られる団藤重光氏が亡くなった。享年98歳。
団藤重光・元最高裁判事死去 98歳、死刑廃止論唱える
アメリカ留学中に、彼の代表的著書「死刑廃止論」を、それこそ、1ページ1ページ、重要と思われる箇所にボールペンで傍線を引きつつ、付箋を挟み込みつつ、何度も反芻しながら読んだことを、昨日のことのように思い出す。
僕は死刑廃止論者ではないけれども、この著作における団藤氏の主張にはすごく説得力があると感じたし、いわゆる“イデオロギー”としてではない“死刑廃止論”にはじめて触れ、少々理想論に過ぎる嫌いがあったにせよ、はげしく共感しながら読んだと記憶している。
死刑制度の是非は、極めてsensitiveな問題ではあるけれども、脊髄反射的な無条件の賛同とか拒絶とかいった、身も蓋もない対立に陥らないために、また、しっかり地に足のついた議論をするために、今一度、彼の著作は紐解かれるべきであると思う。
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