MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

GW最後に映画のハシゴ

2014年05月06日 22時27分33秒 | 映画
およそ2か月振りに映画のハシゴ。

奥様にお許しをいただき、朝から行ってきました。

久しぶりに4本ハシゴしました。

今日見た4本はどれもなかなかの出来でした。

「フルートベール駅で」

「あなたを抱きしめる日まで」

「アクト・オブ・キリング」

「ダラス・バイヤーズ・クラブ」


特に「アクト・オブ・キリング」という、ドキュメンタリー映画。
これは聞きしに勝る出来です。
各方面から絶賛されていますが、まさに評判通りの傑作(怪作?)だと思います。

“人が悪を為すためには、一片の悪意も要しない”というハンナ・アーレントの言葉が改めて胸に突き刺さってきます。

1965-66年にかけて、インドネシア各地で大量の共産主義者に対する虐殺が起こりました。一説には、死者は100万人とも200万人とも言われているそうです。
しかも後に、政府は“一連の虐殺の中で共産主義者を殺害したものに対しては法的制裁を課さない”という恐るべき決定を下します。
この決定によって、当時の虐殺の首謀者達は未だに罰せられることなく祖国で悠々と生活をしています。

この映画は、当時の虐殺の首謀者たち自身に、どのように共産主義者を殺して行ったかを再現させるというおそろしい映画です。

重く口を閉ざして多くを語らないだろうという多くの予想に反して、首謀者達はみな嬉々として、時に誇らしげに虐殺の方法を語ってみせ、演じてみせるのです。

私は頭がフリーズしました。
首謀者たちが何を考えているのかが全く理解できなかったからです。
どうやったら「いかに血の海にならずに沢山の人を殺せるか」を、こんなに楽しそうに話せるのか??

この映画は近年の中でも特筆すべきmust-see movieです。

みなさんも是非ご覧になるべきです。
ご覧になって、みなさんの頭がフリーズする瞬間を経験してください。
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4 コメント

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Unknown (Z)
2014-05-13 11:39:36
渋いっす!
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Unknown (kazu-n)
2014-05-13 13:01:22
あざっす!
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Unknown (Z)
2014-05-15 11:02:00
こんなの見つけちゃいました

https://www.youtube.com/watch?v=-PMLZYGa_Eg
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Unknown (kazu-n)
2014-05-15 18:22:30
聞きましたよー。町山さん熱いねー(笑)
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