MY LIFE AS A DOG

ワイングラスの向こうに人生が見える

生き地獄天国

2012年03月07日 22時57分00秒 | 読書

面白くて一気に読んじゃう本って最近そうないのだが、この本は久々に、文字通り“一気に”読み切った。
雨宮処凛の『生き地獄天国』。

すごい。この人の人生は本当にすごい。

この本で救われた人たちがたくさんいるという。リストカットをやめた人たちがたくさんいるという。
さもありなんと思う。
この国の“生きづらさ”をこんなに赤裸々に、ストレートに、しかも虚飾なく身の丈そのままに語れる人がいるだろうか。
自分の弱さをこんなに恥ずかしげもなく曝け出せる人がいるだろうか。

雨宮処凛は、それができるからこそ若者たちのカリスマとして慕われているに違いない。

この本のあとがきを書いているのは元一水会代表の鈴木邦男氏である。 (僕は以前ひょんなことから、この鈴木邦男氏から直筆の手紙をもらったことがある。今でもその手紙は大切に机の引き出しにしまってある)
彼は書いている 「これはもう現代の『聖書』だ。認めたくないが、これは事実だ。」 「世の雨宮信者に言いたい。他の本は読まなくていい。この本だけを読みなさい。何度も何度も読みなさい。気に入った所は暗誦しなさい。「聖書」とはそういうふうに読むものだ。」

僕は雨宮信者ではないけれど、この本が現代の「聖書」だという意見に僕も賛成だ。

生き地獄天国

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