続 ギリシャの価値観

先日のブログで、職場のギリシャ系ドイツ人の友人の話を書きました。
彼いわく、ギリシャは貧しい国だが、そこに住む人々はみなハッピーなのだそうです。
ほんまかいなーと思いましたが昨日、ある映画を観て彼の言ってた事がウソじゃないということがよく分かりました。
いろんな人が絶賛していたので、ずっと観てみたいと気になっていましたが、念願叶ってようやく観ることが出来ました。

“My Big Fat Greek Wedding”

とてもいい映画でした。

ギリシャ人がどんな人たちなのかがよく理解できました。

短気で、無骨で子だくさん。だけど根はいい奴で、人生を思いきり楽しみながら生きている人たちっていう感じがします。

今年のヨーロッパのサッカー選手権でギリシャチームが優勝しましたよね。それまでのギリシャチームに対する世界の評価というのは、すぐ熱くなっちゃって冷静な試合運びが出来ないチームというものだったらしいのですが、この映画を観ているとその評価の意味がよく分かるような気がしました。
情熱的なあまり、時として冷静さを欠いちゃうんでしょう。わかります。

職場にいるギリシャ系の彼も、普段ほとんど仕事しないくせに、たまに仕事をはじめると何故かすごく熱のこもった感じになります。
ちょっと仕事がうまくいかないとすぐモノを蹴飛ばしたり、投げつけたりするんです。
そのくせ、今思い切りモノを蹴飛ばしていたかと思うと次の瞬間、
「腹減らないか？飯食いに行こうぜ！」と誘ってきて、いざ飯を食いに行くと、息子の話、家族の話、天気の話、アメリカがいかにクソったれな国かという話を滔滔と語るんです。

なんていうんでしょう、とにかく自由気ままな人たちなんですよね。
喜びも怒りも悲しみもストレートに表現することが、彼らにとっての人間らしさということになるのではないでしょうか。
（もちろん、生真面目で物静かなギリシャ人もいるんでしょうが、、、）

まあ、それはそれとして、この映画。
日本映画でいうところの寅さんっぽい雰囲気もあります。
コメディタッチで、笑いあり涙ありのとてもこころあたたまる映画だと思います。
ちょっと気持ちが落ち込んだとき、是非観てみてください。
ハッピーな気持ちになること請け合いです。

ちなみに、当のギリシャ系の彼に
“My Big Fat Greek Wedding”は好きか？と聞いたら

“あんなの、観て損した”だそうです、、、、うーん。