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おわかれは、突然に

2021-10-19 11:27:35 | 君がいない窓に響く空しい「ひとりごと」
 私が好きな作家さんとしてお名前を挙げさせて戴いている、山本文緒先生が亡くなりました。

 先月、新刊を出されたばかりで、昨日もカバンに入れて外出中、ダンナさまからのメールで訃報を聞き、
 「こないだ新刊出たばっかりだよ!」
 と返信して(混乱…)

 体調を崩されていたこと、全く知りませんでした。


 メールが来たとき思わず、
 「え゛!?」
 というような声を上げたので、息子に心配されて、事情を話したら、
 「ママ、大丈夫?」
 と聞かれ、
 「大人だから大丈夫だよ。」
 と言うと、そのあとしばらく
 「楽しい話をしよう!ママが元気になるように!」
 となぐめてくれて…。

 
 実は、こんな風に突然のおわかれは、今年2回目なんですが、
 その時は、息子に知られてはいけないと、このブログにつぶやいてみたりしたので、
 (非公開にしてあります。)
 
 今回は、言えるだけラクなのかな…?

 
 会社から帰ってきたダンナさまに、息子になぐさめてもらった話をしたら、
 「普段なら亡くなった方がいても、『亡くなったんだ』って思うだけだけど、
  新刊出たばっかりなの知ってるし(一緒にいるときに買って、今読んでるところです。)
  まだ若いからビックリしてメールしたんだ」
 と言われ…。

 58才、まだお若いですよね。

 
 私は熱心なFANだったとは言えないけど、
 (去年7年ぶりに出た小説を「サイン本に出会うまで買わない!」と言ってたら買いそびれた)
 文緒先生の書く文章は、軽さも重さもあって、
 読みやすいときと、読み辛いときがあったけど、
 ふとしたときに思い出して、読み返したりする作家さんは、文緒先生だけです。


 昨日から考えてたけど、一番最初に読んだ小説は、
 『恋愛中毒』かな?『絶対泣かない』かな?

 『ファースト・プライオリティ』と、『プラナリア』と、『絶対泣かない』は、何回か読み返してる。
 

 『恋愛中毒』は、長編なので2回くらいしか読んでいないけど、たしか本屋さんで
 「これ、読みたかったんだ!」
 と思って買った記憶がある!!

 
 去年、文緒先生が直木賞の授賞式のころ、
 「私が『プラナリア』で直木賞を取ったのは、20年前」
 とツイッターでつぶやいてらして、
 「その20年前に授業の出席代わりの紙に『好きな作家さんが直木賞取りました!』って書いたのが懐かしい」
 と自分のツイッターにリツイートしたなぁ…。

 文緒先生のツイッターがあって、良かった。
 
 そのツイッターで先月まで時々書いていらっしゃったし、新刊の感想コメントをリツイートされていたので、
 昨日は信じられなくて、

 今も、このブログを書くにあたって、タイトルの確認などに怖々検索をかけているのだけれど、
 
 亡くなってしまったんですね。


 この文章を書くことで、すこしは気持ちの整理がついたけれど、
 でもやっぱりしばらくの間は、文緒先生のことを考えてしまいそうです。

 とりあえず、今読んでいる本(『ばにらさま』)を読み終えたら、文緒先生の他の作品読み返そうかな…。

 文緒先生、ありがとうございました。
 先生の文章が大好きです。

 

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