本記事では、私が最近見た「舞子はレディ」という映画について紹介します。この映画をなぜ紹介するかというと言語学者が登場するからです。言語学と言うと難しい響きに聞こえると思います。実際、私は本学の学部から修士課程へ進学したので、キャンパス内でよく後輩に会うのですが、応用言語学を何か説明する前に言語学についてよくわからないという学部生が多いのです。そういった方々も含め、言語学を学んでいる方だからこそ笑ってしまう部分もあり、両者に楽しめる作品となっていると感じ、記事にしようと決めました。
映画のストーリーは以下のリンクからご参照ください。
この映画でも私が特に面白いと感じたシーンがあります。言語学者(専門は方言学)として登場するセンセ(長谷川博己)が初めて主人公、春子(上白石萌音)の方言を聞いたときに
「津軽弁と鹿児島弁のバイリンガル!?」
と言い、興奮しながらボイスレコーダーのスイッチをつけるシーンです。言語学者であれば、津軽弁と鹿児島弁のバイリンガルに会える機会など珍しいため、サンプルを取りたいと思い、ボイスレコーダーのスイッチをつける気持ちがすごくわかります。倫理的にその場で勝手に録音することが必ずしも良いとは言えませんが、研究者の気持ちを的確に捉えており、面白いと感じました(少し大げさでもあるかもしれませんが)。
その他にもたくさんとは言えませんがわかりやすい言語学の話がでてきます。言語学に興味がなくとも楽しめる作品ですので、ぜひご覧になってみてください。
M1 庭山恵太
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