明海大学大学院応用言語学研究科

Meikai Graduate School of Applied Linguistics

「競争的資金獲得のコツ」ワークショップに参加して

2013年07月06日 | 学会、セミナー、講座の参会記

今週の木曜日、明海大学にて、大津由紀雄教授による御講演「「競争的資金獲得のコツ」が開催されました。御講演の内容とわたくしの質問に対する大津教授からのご回答をこちらのブログに掲載することを大津教授は快くご了承をしてくださいました。以下、簡潔に記します。

 御講演の内容は主に3点でございました。

 1 関連情報を集める
 2 申請の準備を始める
 3 申請書を書く

 どのお話も大変興味深く拝聴させていただきました。とりわけ、若手研究者が申請できる制度として、「若手研究」「研究活動スタート支援」「挑戦的萌芽研究」があるということを知り得たことは、わたくしにとりまして意義深いことでございます。また、研究費の申請という過程には、必ず「人」がいるということ。その重要性を認識することができました。この点に関しては、例えば、就職活動、大学(院)入試(の面接)などにも、共通していることがあると考えました。

 大津教授も言及なさっていましたが、申請書作成に慣れていない研究者、とりわけ日本人研究者が苦労するのは、謙譲の美徳からなる「控えめな文章」を作成してしまうことなのかも知れません。しかし、資金はあくまでも競走的であるという前提を考えたとき、それは通用しないであろうということにも気づくことができました。

 御講演後には質疑応答の時間が設けられましたが、わたくしは6時から大学院のリレー講義があったため、質問することができませんでした。昨晩、大津教授に質問をメールでお送りしましたところ、すぐにご回答を送ってくださいました。以下、わたくしの質問と大津教授からのご回答でございます。


 質問:わたくしの研究分野の一つは辞書学です。例えば、辞書を比較するために国内外の辞書を揃える必要があるとします。そのような時にも「若手研究」に応募することは可能なのでしょうか。つまり、研究に膨大な文献を必要とする場合でも、研究費を申請することができるのでしょうか。(これは、わたくしの質問が不明瞭でした。研究というと、いわゆる理系の研究科にあるような装置などのことをつい思い浮かべてしまい、文献や論文などには、研究費を充てるものでは無いのかと思いましたので、このような疑問を抱いた次第です。)
   
 ご回答:もちろんです。ただ、申請書を書くときに、辞書をそろえるだけのためと思われないように書かなくてはなりません。まずは、そろえた辞書を使ってなにをするかをはっきりさせ、その目的のために辞書を買うのだと論ずればよいのです。



 この度の御講演を通して、研究費という、大学院生にはあまり馴染みの無いといいましょうか、縁遠いものだと思っていたものが、だいぶ身近にあるものであるということが認識できました。

 大津教授、この度は御講演を開いてくださり、誠にありがとうございました。教えてくださったことを踏まえて、もう少し研究費を調べてみようと思っております。
【大塚孝一 M1】


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