明海大学大学院応用言語学研究科

Meikai Graduate School of Applied Linguistics

第13回 応用言語学セミナー

2010年11月18日 | 応用言語学研究科長 あいさつ
第13回明海大学応用言語学セミナーの日程を以下の通りご案内申し上げます。関係者や興味を持ちそうな方に転送していただければ幸いです。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。**********************************************************************
明海大学大学院応用言語学研究科主催
浦安市教育委員会後援
第13回 応用言語学セミナー
日時:2010年 12月12日(日)
場所:明海大学浦安キャンパス/講義棟2階 2201教室
テーマ 「言語習得」
今回のテーマ、「言語習得」は、母語である第一言語習得(first language acquisition)と、母語以外の第二言語の習得(second language acquisition)を扱います。母語の習得(あるいは「獲得」)を考えたとき、子どもが、生後わずかのうちに言葉を理解し始め、数年で豊かな言語能力を身につけてしまうというのは、考えてみれば大いに不思議で、驚くべきことです。なぜそのようなことが可能であるのかを解明すべく、研究者はさまざまな立場から議論を戦わせてきました。その議論は現在も続いております。またひとくちに言語習得といっても、音韻、語彙、文法、構文、語用論的側面、非言語的要素まで広い射程の現象を包括的に捉える必要があります。一方、第一言語(L1)習得研究の流れを受けて始まった第二言語(L2)習得研究は、L1とL2の相違や共通点を明らかにすることで、効果的なL2教授法や学習法を考えるといった初期の研究手法から、発展を見せました。子どもと大人の学習者の習得のメカニズムの解明、個々の学習者の動機やコミュニケーション・ストラテジーが習得に及ぼす影響、学習者の言語である中間言語など、様々な角度からの研究が行われています。本セミナーでは、幼児・子どもの第一言語習得に関しては音韻、文法、語彙の面から、また第二言語習得に関しては、子どもの英語語用論的能力の習得、日本での漢語学習者を対象とする言語習得研究、そして成人学習者の日本語の接続表現を中心とした文法習得について、海外からの講演者も含め、その分野の専門家からお話をお聞きします。本セミナーを通して、言語習得について活発な議論が行われ、最新の論点が共有できれば嬉しく思います。
◆ ご挨拶
応用言語学セミナーは、今年で13回目を迎えます。13という数字は、キリスト教文化圏では縁起の悪い数字と考えられているようですが、キリスト教徒でないほとんどの日本人にとって、奇数の13は、むしろ縁起の良い数字の1つということになります。その13回目の今回のテーマは「言語習得」です。チョムスキーによれば、言葉の研究は、(1)言語の知識はどのようになっているか;(2)言語はどのように習得されるか(獲得という用語を用いて、習得と区別することもありますが、以下では一般になじみの深い習得を用います);(3)言語はどのように運用されるか、の3つの観点からなされるとされています。今回のテーマは、2つめの「言語習得」に関するものです。 言語習得に関しては、第1言語つまり母語の習得と第2言語あるいは外国語の習得は同じか違うか、同じ面があるとすれば、どこまでが同じで、どこからが違うかなどを巡って興味深い議論がなされています。言語の習得に関しては、音韻の習得、統語の習得、意味の習得、語用の習得というような観点からのアプローチも可能です。さらに、外国語の習得という観点からは、習得する学習者の母語がどのような影響を及ぼすかというような問題もあります。本セミナーでは、このように様々な観点から、言語の習得の問題と取り組み、人間言語の本質へと迫り、その実態に光を当てたいと願っています。国内外の大学から優れた講師を招待しております。1日を有効に活用して、広く深く言語習得に関する知見を明らかにし、共有しようではありませんか。
明海大学大学院応用言語学研究科長・外国語学部長原 口 庄 輔

プログラム
12月12日(日): 講演 2201教室9:30 受付開始 10:00 開会  10:00‐10:05 挨拶:原口庄輔(明海大学大学院応用言語学研究科長 外国語学部長) 午前司会:西山佑司 10:05‐11:05田中伸一(東京大学総合文化研究科准教授)「アポトーシスとしての幼児発話の特異性:音韻獲得の論理的問題」 11:10‐12:20William Snyder, Ph.D. (Associate Professor of Linguistics, University of Connecticut)“Language acquisition and grammatical variation” 12:20‐13:30 <昼休み> 午後司会:遊佐 昇 13:30‐14:30今井むつみ(慶應義塾大学環境情報学部教授) 「母語習得と外国語習得における語意と語彙の再編成」 14:35‐15:35阿知波真知子(東京女子大学教授)「第二言語としての英語の語用論的能力の習得」 15:40‐16:40荒見泰史(広島大学大学院総合科学研究科准教授)「大学初修外国語(中国語)教育の現状と対策」 16:45‐17:45木山三佳(明海大学外国語学部日本語学科講師)「日本語の接続表現の習得」 閉会 挨拶:山下早代子 18:30‐20:00 <懇親会> 場所:オリエンタルホテル東京ベイ

[申し込み]参加ご希望の方は、お手数ですが以下の①・⑤をご明記の上、12月6(月)までに電子メール、FAXまたは葉書でお知らせ下さい。①住所②氏名(ふりがな)③電話(FAX)番号④Eメールアドレス⑤懇親会参加の可・否

[お問い合わせ] 明海大学応用言語学セミナー事務局 TEL: 047-355-5120 FAX: 047-350-5504Email: gsalseminar@meikai.ac.jp住所: 〒279-8550千葉県浦安市明海1丁目リンク:http://gsal.meikai.ac.jp/image/2010B1FECDD1B8C0B8ECB3D8A5BBA5DFA5CAA1BC.pdf

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