明海大学大学院応用言語学研究科

Meikai Graduate School of Applied Linguistics

応用言語学研究科だより(第8回)

2012年08月01日 | 応用言語学研究科 インタビュー
「応用言語学研究科だより」第8回目は、柳澤好昭先生にインタビューにお答えいただきました。

◆専門分野をお教えください。

コミュニケーションストラテジーが主たる分野。仕事として、日本語教師教育の実験的研究を24年、言語政策、フィールドワークによる言語使用調査等の多岐に渡る活動をしてきたため、どれが専門か自分でも分からなくなっています。

◆休日は何をなさっていますか。

ほぼなし。たまに夜に時間があるときには、銭湯と酒(バーボンと焼酎)。平日に空き時間があれば犬(トイプードル)とベタベタ。

◆ご趣味やお好きなことは何でしょうか。

温泉。ラグビー、アメリカンフットボール、サッカーの観戦。

◆明海大学応用言語学研究科のよいところはどこでしょう。

様々な研究領域の先生がたくさんいるところ。気さくな先生が多いところ(以前の先生というのは、話しかけにくかったが)。

◆明海の院生の特徴は何でしょうか。

明海の院生に限らず、日本の院生全体に言えることですが、フットワークが悪い。言われたことはやる。しかし、アグレッシブに何かをやる猪突猛進さがない。(良い意味で)院生だから許されるうちに、もっと自由に果敢に何かをやってほしいです。

◆今後、院生に期待なさることは何でしょうか。

一つの専門と幅広い知識を持つこと。そのために、今、何をやるべきかを自分で考えてくれればと思います。将来、研究開発マネージメントができるリーダーになって欲しいです。例えば、アイディアを出す。研究プロジェクト、あるいは教育コースを立ち上げる。それをマネージメントする。これらに必要となる力の基盤作りをしてほしいです。

◆その他:先生は大学院時代に経営管理学を勉強されました。それがどう言語学に結び付いたのですか。

もともと言語教育活動はマネージメントだと考えていました。言語教育には社会、文化、経済など多様な要素が絡みます。私の中では、言語研究=学際的研究、言語教育=マネージメントとなるわけです。
20代の頃、日本語の詳しい人、教育の詳しい人は数多く存在する中で、後に恩師となる先生から、両方の知識と自分のビジョンをもとに日本語と教育をまとめていくことを考えろと言われました。そして、米国のマネージメントの発想に関心があったことから実際に試してみたのですが、最初に勉強させられたのが宗教論と民族論とコミュニケーションでした。集団力学を中心とする米国心理学から見ても、多様な人間の集合体である米国らしい考えです。これらから学んだことは、自分の理想やビジョンや思想を持たずに言語教育に関わると、小手先の「教え方」にとらわれる、ということです。
大学院は自分の思想を築く時間であり、議論する仲間を得る場でもあります。それを自覚し、様々な活動をしてほしいです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿