「応用言語学研究科だより」第27回目となりました。今回は林 智昭先生にインタビューにお答えいただきました。
◆専門分野をお教えください。
専門分野は理論言語学と英語学で、英語と日本語を分析の対象としています。理論言語学は言語の広い領域を扱う分野です。その中で、私は、意味論や語用論、統語論など、あらゆる領域が関わる言語変化の問題を研究しています。現代英語・日本語の振る舞い、歴史的に見てどのように言語が変化しているのか、などを分析してきました。
◆休日は何をなさっていますか。
休日は基本、大学にいます。平日にできなかった作業、資料探し、授業準備、研究などを進めています。土曜日は人が少なく、静かなキャンパスを楽しんで、のびのびと作業しています。
◆お好きな食べ物は何ですか。
カレーですね。他に甘いものが好きです。仕事をする日の朝はだいたいコーヒーを飲んでいます。
◆ご趣味やお好きなことは何でしょうか。
趣味を忘れてしまうほど、最近は、ほぼ仕事に追われている感じがします。専門と関連づけると、身近な会話、本に書いてあることなど、日常に存在するさまざまな言語表現に興味があります。大学の先生方や教職員の皆様、学生さんたちとお話しする中で、微細な違いが見えてきます。会話の中で、「こんな言い方をするのか」「世代間でどのように異なるのか」など、言葉の使い方を見るのが面白いです。
◆明海大学応用言語学研究科のよいところはどこでしょうか。
各分野のプロフェッショナルが所属しており、広い視野を持って研究教育を受けることができるところです。先生方は非常に面倒見がよく、恵まれた環境で研究に励むことができる大学院生の皆様を羨ましく思っています。
◆明海の院生の特徴は何でしょうか。
学生さんたちは非常に熱心というのが特徴だと思います。貪欲で視野が広く、専門外のことであっても興味を持って謙虚に学ぶ姿勢が感じられます。まさに「学問を究めに」来ていると言えましょうか。大学院の授業は非常にやり甲斐があり、皆様との議論を通してこちらが勉強させて頂いていると感じるほどです。
◆今後、院生に期待なさることは何でしょうか。
問題意識を自由に持つことです。関心のある学問領域を探究し、気になること、知りたいこと、「わからない」と感じたときも含め、全てを大切にして頂けたらと思います。研究が進まないときには「自分は何をやっているんだろう」と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。そのようなとき、楽しそうに研究を進めている人を見ると不安になることもあります。時には作業の手を休めることも大切です。質問、他者との議論を通して、自分自身では思い浮かばなかった解決策が見つかることもあります。学問は高尚なものではありませんが、思索、調査、議論などの過程を通して、最終的には大学院における学修が人生の糧となることを願っています。
林 智昭先生、お忙しいところ、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
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