プロレスラーのデストロイヤーさんが亡くなった。88歳とのこと。
先日もキングコング・バンディが亡くなったばかりで、かつての名優(プロレスラー)の訃報を聞くことが多いような気がする。僕自身が歳をとったわけだけれど、寂しい思いでいっぱいだ。
僕が物心ついた時にはすでに全日本プロレスの外国人助っ人であった。新日本プロレス派の僕としては、日本人側についている変な外国人レスラーがいるなあという程度の認識であった。すでに峠を越していたと思う。
ただブッチャーや他の覆面レスラーと戦う時には、子供心に凄みを感じていた。実際に強いレスラーだったんだと思う。猪木とワールドリーグ戦で戦ったがシュートまがいの試合との伝説もあるくらいだ。しっかりした実力の持ち主だからこその話である。
猪木もコメントで「努力に裏打ちされた一流プロレスラーのプライドを感じました」と述べていた。最近のプロレスラーとは違ったプライド(矜持)があったのではないだろうか。
そういえば、デストロイヤーが強烈なインパクトを放ったのは力道山時代である。それは力道山とキラー・コワルスキーの試合前に挨拶でリングに上がったデストロイヤーがコワルスキーの頬を張ったシーンであったと思う。そもそもコワルスキーはその時点で超一流のプロレスラーで、正直デストロイヤーより格上であったはずである。このシーンがどうして作り上げられたのかは知る由もないが、やはりデストロイヤーの実力と度胸に裏打ちさレれているからこその名場面である。
何と言ってもテレビのバラエティー番組「うわさのチャンネル」でコミカルな部分を思い出す人もいるだろうけれど、僕にとっては古き強いプロレスラーであった。
4の字固めよ、永遠なれ!