日テレの仰天ニュースをなんとなく観ていた。
ちょっとネットから拝借。
「ザ世界仰天ニュースで子供達にタダでカレーを提供するお店が紹介されます。カレーで子供たちを笑顔にしたいという思いから開催されており、基本的に毎月第1金曜日の16時から19時の3時間限定で行われています。その時間帯は通常のお店の営業はせずにお腹を空かせた子供達いや一緒に来た親御さんに無料でカレーを提供。だいたい毎月300食ほどになるということです。夏休みとかは毎週開催されたりもしているとのこと。このお店の名前や場所、提供される時間帯などについて気になったので調べてみました。」https://welcome-to-oze.com/sekaigyouten-curry/
タダでカレーを食べていた子が中学を卒業して就職し、自らのお金で代金を払い、今度は子供達のために無料になるカレーチケットを購入するというものである。
だいたい感動ものに仕上げられている。ニュースであれば、こういうのを「えくぼ記事」という。
僕はこのような善意を本当に素晴らしいと思う。しかしながら、真の問題は「お腹を空かせた子供達いや一緒に来た親御さんに無料でカレーを提供」しなければならない社会のありようである。
このテレビでは、助けられた子供が取り上げられているのだが、助けられずにいる子供を存在する。この番組はバラエティにすぎないけれど、そこでは感動ポルノに編集されている。助けられずにいる子供がいて、今現在困っていることを忘れさせてはいけない。
僕は豊かな社会にあって「お腹を空かせた子供達いや一緒に来た親御さんに無料でカレーを提供」する社会は恥ずかしい社会だと思う。
ここで、このような指摘をするのは、メディアのありようが、このようなえくぼ記事、感動ポルノ、楽しさに流れていくことで、「お腹を空かせた子供達いや一緒に来た親御さんに無料でカレーを提供」している社会のありようをアジェンダ・セッティング(議題設定)できないという事実だ。
「お腹を空かせた子供達いや一緒に来た親御さんに無料でカレーを提供」する社会は、社会全体で子供を大切にしたくないという意志の現れのようにさえ思ってしまう。