Drマサ非公認ブログ

許可と注意

菅さんが会食して、問題になった。そこで会食中はマスクをつけていたのかとか、4人以内ではなく、8人になっていたと、そんな話になっている。

 西村大臣が「一律5人以上が悪いと言っているわけではない」と火消しに躍起だ。この大臣、どれだけ上に従順なのかと思うと、かわいそうになってくる。

 さて、「4人以内」であれば会食は自由に行っていいのだろうか。一応コロナ対策をした上でとの前提を加えて。

 このような認識は規範である。「4人以内は良い」「5人以上はダメ」という認識であるからだ。そうすると「4人以内は良い」は政府からの許可のようになってしまう。

 実際のコロナの感染力を考えればわかるが、「4人以内」でもコロナ感染することはある。当然だろう。2人であっても1人が感染しているなら、その人物と接触したら感染の確率は上がる。

 そもそも未知のウィルスである。実効再生産数は推移している。高くなったり、低くなったりするわけだから、1人の感染者が何人の感染者を作り出すのかは、条件で変化する。

 このような認識をした上で「4人以内は良い」となるのかどうか、考えてみる。「2人でもダメ」かもしれないし、「8人でも良い」かもしれない。そこで一応現在の状況から判断して「4人以内は良い」である。

 さらにこの判断は科学的判断だろうか。もし科学的判断であれば、感染者を他人と接触しないように閉じ込めておかなければならない。そう考えると、「4人以内は良い」は政治的判断だ。簡単にいうと、経済的考慮だ。

 とすれば、「4人以内は良い」は注意喚起であって、許可ではない。

 政府が「三蜜」「ソーシャルディスタンス」などなどは注意喚起であって、それらを守れば、何をしてもいいということではない。注意喚起なのだから、それらを守って、気をつけなければならないということである。

 こういう政府からの“お達し”を規範としてのみ受容しているという印象がある。この“お達し”を自分で考え、どのように行動するかが問われている。菅総理も。

 で、このように規範を守るか否かに行動の基準が限定される傾向を規範主義という。日本の文化だろうか。

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