スポーツメンタルトレーナーの小噺

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ブラジルがコンフェデレーションズカップを制覇!

2005年06月30日 | サッカー小噺
 前半が終わってから寝てしまって、後半が観れませんでした・・・。まあでも勝負は大体ついていましたね。結局ブラジルが4-1で宿敵アルゼンチンを倒し、コンフェデレーションズカップを制覇しました。↑アドリアーノ(中)2点、カカ(左)1点、ロナウジーニョ(右)1点の合計4点でした。
 W杯の南米予選では敗れていただけに雪辱といったところでしょうか。日韓ワールドカップもそうですが、ブラジルはタイトルがかかるとやる気が一段と上がるような気がします。それにしてもブラジルの得点はすごかった・・・。まあ日本人にアドリアーノのまねをしろと言っても無理なので、注目して欲しいのは2点目のカカのゴールですね。ボールを受ける動きから、どこにトラップして、どこにシュートを打つか、しっかりとイメージできていました。練習からそういった状況を想定してやっているんでしょうね。それをイメージどおりできるからすごいんですけど。しかし、これはトレーニングすれば誰でもできること。イメージをたくさん持てるように、そして、そのイメージを実現できるようにイメージトレーニングすることは本当に良い練習になります。みなさんもやってみましょう!

サッカー日本代表、ブラジルと分けるもベスト4ならず

2005年06月23日 | サッカー小噺
 ドイツで行われているプレワールドカップとも言うべきコンフェデレーションズカップの予選リーグ最終戦で日本はブラジルと2-2で引き分け、予選リーグ突破はなりませんでした。
 開始早々加地のゴールがオフサイドかどうかの微妙な判定で取り消されてしまいましたが、「いける」と感じたのも事実。その後ロナウジーニョのアシストからロビーニョが先制弾。あーやっぱりかという感じが頭をもたげますが、日本は中村のミドルシュートで同点に追いつきます。こういう力があるんだから普段からもっと撃っていって欲しいですね。しかし、そこは王者ブラジル。今度はロビーニョのアシストからロナウジーニョがゴール。結局この二人とカカにやられた感じで前半を終了。
 後半、日本は玉田に代え大黒、小笠原に代え中田浩二を投入してきました。フジテレビの解説で出ていたヴェンゲルも言っていましたが、中田浩を投入することで中田英を前目で使いたかったということでしょう。僕は後ろからも前からも組み立てられるので中田英を後ろで中村を前でというのは中田英の縦パスから日本の攻撃が始まってテンポアップしていく場面が多かったので良かったと思うんですが、やはり守備をもうちょっとしっかりやりたかったんでしょうね。大黒は結果を出しているんだから先発から使って欲しいと思っていました。玉田も後半相手がバテてきたときにより生きると思いますし。ただ、この交代が実ったのか後半43分中村のフリーキックがポストに当たったのを大黒が押し込んで同点!なにか同点にしてくれる予感はありましたが、さすがは大黒様!さらにヘディングシュートのチャンスもあったんですが、勝ち越しはならず試合終了。
 もちろん王者ブラジルと引き分けたことは現状を考えるとまずまず良い結果だったといっていいでしょう。内容も一方的にやられたわけでもなく、ある程度通用した部分もあり、世界と戦っていく上での根っこの部分は掴んだと思います。しかし、ブラジルは引き分けでよかったというのも事実。そして守備面はそれほど手強くないのも事実。日本の強みである中盤でボールがもてれば世界ともある程度は戦えます。それをさせてくれない相手に対してどう崩していくのかが今後の課題となるでしょう。あとは守備面ですね。この試合でも目立ちましたがボールをもてる相手に飛び込みすぎで、ボールサイドによりすぎですね。それもこれも1対1に強い選手があまりいないからです。そこをかわされて空いている選手につなげられ多くのピンチが訪れていました。後半はある程度飛び込まずに距離を保ってディフェンスしていたらブラジルも攻めあぐねていました。
 僕には鈴木を入れた意味がパワープレーにいったのか、楔になれということだったのか、良くわかりません。苦しいときに体を張ってくれる場面ではその力を十分発揮してくれますが、中盤で日本がボールをもてるときに鈴木というのはちょっと違うような気がします。もっと動き出しの良い大黒や柳沢、大久保、高原なんかが今後のFW争いの中心となっていくんじゃないでしょうか。4バックのアレックスも不安でしたが、守備は頑張っていました。福西はやや飛び込みすぎの場面もありましたが、なんども1対1を止めていました。本当に前に相手がいるときは強いです。世界レベルでした。スカウトの株もかなり上がったんじゃないでしょうか。中村も攻撃面ではやはり非凡なものを見せてくれました。ただ、守備面での弱さと切り替えの遅さがあるので、なるべく攻撃に力を注げるような形にしておきたいですね。ですから、中盤をダイヤモンド型にしてトップに中村、底に福西、右と左に中田英と小野か小笠原。中田英、小野、小笠原は守備も出来る万能タイプですから、バランスも取れると思います。これに動き出しの早いFWを組み合わせれば・・・世界ともしっかり戦えると思います。
 偶然か、必然か。ジーコが作り出したのか、選手が作り出したのか。ともあれ、世界と戦う第一歩を踏み出したジーコジャパン。日本のストロングポイントもウィークポイントもわかったはず。もうその歩みを止めず前に進んでほしいですね。

サッカーU20日本代表はベスト16どまり

2005年06月22日 | サッカー小噺
 残念。モロッコにロスタイムにゴールをあげられ、結局1勝もできないまま大会を終えてしまいました。監督も選手も一番内容のいい試合だと言っていましたが、チャンスもあっただけに残念な結果となりました。
 失点した場面では、DF水本のクリアが相手に当たって外に出たにもかかわらず、相手ボールの判定を受け、気持ちの切り替えができていないようでした。そして、今大会調子のよくない兵藤のバックパスを奪われ、そのまま失点。その後のモロッコの喜びようから、まだチャンスはあると思っていましたが、いかんせん時間がなさ過ぎました。この試合では平山が相手にほとんど競り勝っていたので、もっと日本のストロングポイントを効果的に使った攻めが見られれば勝つチャンスはあったんですけどねえ。しかし、このチームはエンジンがかかるのが遅すぎますね。もっと最初から積極的に行く気持ちを大会を通じて学んでくれればいいんですが。
 大熊監督も言っているように、この経験を生かすも殺すもこれからの選手次第。もちろん、指導者たちもそうだと思いますが。この貴重な経験を糧に北京オリンピック、2010年ワールドカップに向けて更なる成長を願っています。

サッカー日本代表、欧州王者・ギリシャに完勝!

2005年06月20日 | サッカー小噺
 久々にストレス無く観ることができました。いやあ、ギリシャの出来が良くなかったとはいえ、ジーコジャパンになって一番良い内容だったんではなかったでしょうか。この日は4バックで2トップにシステムを変えてきました。もともとジーコ監督は4バックをやりたかったようですし、僕も4バックのほうが好きですね。3バックだとディフェンスラインのスペースが空いてしまったり、ギャップができてしまったり、このチームでは相手が3トップだといちいち4バックに変更したりしなければならなくなります。攻撃面でも動き出しの良い選手を2人使って選択肢を増やしてあげれば日本が誇る素晴らしいパサーがそろっている中盤を生かすことができます。今回のような戦い方が日本の進むべき道なんじゃないでしょうか。
 あとは何度も迎えた決定機を決められなかったことぐらいですが、まあこれはどの国でも同じ事です。今回はシュートも多く、いつもより積極的だったと思いますが、強いて言えば柳沢がシュートチャンスに切り返してシュートを打てなかった場面、大黒が2度目のシュートチャンスに遠慮してパスを選択してしまった場面が残念でした。シュートチャンスがある場合、シュートを打てばミスをする確率は1/2。パスを選択したりすればパスが成功してシュートも成功しなければならないので確率は1/4となります。特にFWならミスを恐れずどんどん思い切ってシュートを打って欲しいですね。DF陣と違い1回でも入ればヒーローなわけですからミスを恐れる必要はありません。そのような理由から考えるとやっぱり大久保とかいいんじゃないですかねえ。しっかり結果を残しているので大黒様も次は先発で使ってもらいたいですね。
 次は待望のブラジル戦。ここで世界との本当の差がわかると思いますから、日本の持てる力を精一杯出し切って欲しいですね。

サッカーWユース、辛くも1次リーグ突破

2005年06月19日 | サッカー小噺
 オランダで行われているサッカーの20歳以下の世界大会、ワールドユース選手権で日本はオーストラリアと1-1で引き分け、辛くも1次リーグ突破を決めました。
 先制点はオーストラリア。これまでファインセーブでチームを救ってきたGK西川が簡単なハイクロスをキャッチミス。技術的には何の問題もなく、余裕がありすぎたために気が緩んでしまったのでしょう。自分でもイージーミスだと認めています。GKはそれが失点に直結するポジション。この教訓を必ず今後の競技生活に生かさなければなりません。また、そうしなければこの年代の日本を代表して来ているわけですから、出られなかったり選ばれなかったりした選手たちに申し訳が立ちません。素質はあるGKだと思うので、しっかり練習していけば良いGKになるんじゃないでしょうか。
 同点弾は途中出場の今大会初出場の広島・前田。「試合に出ないと意味がない」と言ってフラストレーションを溜めていた男は相手GKに触られながらも気迫でゴールをねじ込んでくれました。こういう1対1で果敢に勝負していく、ゴールを目指す姿勢のあるFWらしい選手がいるのは心強いですね。
 フル代表も同じ悩みを抱えていますが、相手ボールをどこで奪いに行くという意思統一がなされておらず、プレスがかからず、DFラインは下がり、中盤が間延びしてスペースを与え、日本に不利な1対1の状況を多数作られ、良いサッカーができていません。これを修正するのはそんなに難しいことでしょうか。それから、立ち上がりに様子を見すぎですね。フル代表もそうですが、そんなに自分たちが強くも無いのに受けて立っているという印象が強いです。アジアでは致命傷にならなくても世界では違います。もっと序盤で3点ぐらい取って相手の戦意を削いでやろうぐらいの気持ちが欲しいものです。大体、日本のチームは無駄なパスが多すぎます。サッカーはパス回しがどれぐらいできるかという競技ではありません。もっとゴールを意識した向かっていくという意識・姿勢が日本には必要だと思います。
 決勝トーナメント進出は素直に嬉しいですが、正直に言って、勝ちが無く2分け1敗での決勝トーナメント進出は1強3弱の組み合わせに多分に恵まれたからに違いありません。ちょっと恥ずかしい気もします。ただ、この年代にとっては世界との本気の戦いを経験する本当に良い機会です。幸い組み合わせにも恵まれベスト4も可能です。そこまでいけば世界との戦いをあと4回経験できるわけですから最初からフルスロットルで頑張ってもらいましょう!

サッカー日本代表、メキシコに完敗

2005年06月17日 | サッカー小噺
 サッカーの各大陸王者が集まるコンフェデレーションズカップが始まり、初戦、日本はメキシコと対戦し、1-2で敗れました。好調の柳沢が非常にきれいな形から先制ゴールをあげましたが、試合自体はほぼ圧倒され完敗。自分たちの力を出せばいい試合ができたと思うだけに歯痒いです。
 試合開始直後もいつものフワッとした立ち上がりから決定機を作られましたが運よくゴールは奪われませんでした。本当にまったくもって学習能力がないようです。とても日本を代表する選手だとは思えません。ジーコ監督はすべての試合勝ちに行くと言っていましたが、そんな様子は監督にも選手にも微塵も見られませんでした。課題が見つかっていい試合だというのは簡単ですが、本気で戦ってもいないのに課題も何もありません。練習のための練習をやってもあまり役に立たないということです。1点目の失点の場面ではフリーでシュートを打たれていましたが、相手にプレッシャーをかけられなかった場面でもなく、誰かが寄せていれば違った結果になっていたかもしれません。2点目は2人がついていたにもかかわらずヘディングシュートを決められてしまいました。本番でも中沢選手がいなかったらディフェンダーはこのような構成になってしまうんでしょうか。身長が低いからヘディングが勝てないとは言いませんが、それでも高いほうが有利なのもまた事実。この日の3バックは全員が180cm未満の選手でした。せっかくの3バックなんですからせめて一人はヘディングの強い選手にするとか方法はあると思うんですけどねえ。
 試合後のインタビューで中田選手が「チーム全体が精神的にもっと強くならないと。すべてが足りない」とコメントしていましたが、まったく同感です。監督の戦術も選手構成も選手のやる気も闘志もすべてが足りません。加茂ジャパンはメキシコにいいサッカーで勝ったのになあ。個人のレベルは上がっても日本代表のサッカーレベルは上がってないってどういうことですかねえ。はぁ。とにかく目を覚ましてほしいと願うのと同時に、このままW杯の本大会まで何も変わらなさそうという悲観的な考えが僕の頭をもたげてきています。

U-20サッカー日本代表、開催国オランダに惜敗

2005年06月11日 | サッカー小噺
 20歳以下で行われるサッカーの国際大会のワールドユース大会が行われ、日本は初戦、開催国オランダに1-2で敗れました。FWに平山、森本、カレンロバート、前田などいい選手を揃えた日本はグループリーグを突破して前回大会以上の成績となるベスト4を目指しています。開催国であり、フル代表を3人含む優勝候補の一角でもあるオランダ相手にどこまでできるかがこの試合の焦点でした。
 序盤からアーセナル所属の左サイド、クインシー・アウスアベイエにいきなり振り回されます。1点目は彼が起点となりダイレクトプレーから見事なファインゴール!2点目はさらに圧巻で自陣から爆発的なスピードで4人のディフェンスを振り切りアシスト。アーセナルサポーターなのでなんとも言えませんが・・・。2失点してからは徐々に相手のペースにも慣れてきて、高さで勝る平山を使いながら、日本の特徴である運動量を生かしてポジショニング良くディフェンスも落ち着いてきました。後半23分のセットプレーからの平山のゴールで反撃開始。その後も勢いに乗って森本、カレンロバートが決定機を迎えますがゴールは奪えぬまま試合終了。
 やはりビデオを見た印象と体感は全く違った様子。ビデオを見ただけではイメージできないほどの相手。経験というのは非常に重要です。これからこの経験が若い選手たちの大きな糧になっていくでしょうし、そうでなければ大会に参加する意味がありません。ただ2失点後はしっかり修正できたところは収穫。戦えるという自信も掴んだでしょう。身体能力に優れたアフリカ勢のベナン、フィジカルの強いオーストラリアとの戦いを勝ち抜き、世界と戦う経験値をしっかり積んで欲しいですね。

サッカー日本代表、ドイツへの一番切符獲得!

2005年06月09日 | サッカー小噺
 サッカー日本代表が北朝鮮を2-0で降し、ドイツワールドカップへの出場を決めました。本当におめでとうございます。そしてありがとう!
 今インタビューを少し見ましたが、宮本選手は本当に優等生の答えでしたね。確かに代表のイメージというものを考えると良きスポークスマンであるような気はします。中田英選手はこんなところで満足している場合ではない、やるべきことはたくさんあると記者会見でも選手を鼓舞するようなことを言っていました。まったくその通りです。現在の日本サッカー界にとってW杯予選の突破は第1次の最低限の目標です。僕も本大会でどこまでできるか、いけるかが本当の目標だと思っています。僕は現実的には本大会でのグループリーグ突破が目標になると思いますが、その先のベスト8やベスト4も不可能なことではないと思っています。選手たちにも僕の目標設定の記事の中でも言っているように挑戦的で具体的な目標をチームとして共有してもらいたいですね。アウェーでのイラン戦のようにチームとしての意思統一がされていないなどという事態は絶対に避けて欲しいと思います。
 これからは、日本が優れている持久力、俊敏性、団結力、忠実な実行力などを生かしていくことが世界と戦うアドバンテージになると思いますし、これからの日本サッカーの方向性を見せてくれると思います。ジーコ監督は3バックなど、今までの戦い方を本大会でも踏襲するんでしょうか。選手のみんながやりやすいと感じているならそれでいいですが、中田英選手も言っているようにこのままでは本大会では戦えませんし、世界では日本を相手に引いてくるチームはそんなにないと思いますから、戦い方のオプションは多く持っているに越したことは無いでしょう。コンフェデレーションズカップや東アジア選手権、イラン戦も残っていますし、W杯切符を世界で一番始めに獲ったアドバンテージを生かして、本大会での戦い方を確立して欲しいですね。

サッカー日本代表,バーレーンを破ってW杯出場に王手!

2005年06月04日 | サッカー小噺
 やっと本番でやってくれました。やっぱりアウェーの方がいいみたいですね。とにもかくにも,あと2試合で勝ち点1を取ればいい訳ですから,実質的に決まったといっても過言ではないでしょう。今日の立役者は,得点を取った小笠原選手はもちろん,戦う姿勢を見せた中田選手,そしてロングボールをことごとく1人で跳ね返しつづけた中澤選手でしょう。今日はなんとなく店を取れる気がしていたので,川口選手がちょっと不安定なところを除けば勝てると思っていました。
 よかった,よかったと言いたいところですが,なんとなく残りの最終予選が消化試合のように感じ,寂しさを感じているのもまた事実。贅沢な悩みですけどね。あとは本大会に向けてのチーム作りに邁進してもらいましょう!

サッカー日本代表、キリンカップで連敗・・・

2005年05月28日 | サッカー小噺
 またやってしまいましたね。あれほど気をつけていたカウンターから失点して学習能力の無さを見せつけました。監督も選手も。もういまさら言うことはあまりないんですが、僕は3バックの真ん中が気に入りません。もっと身体能力が高く激しく当たれ、しかも統率力のある松田選手なんか適任だと思うんですけどねえ。ただメンバーに入っていないのでどうしようもないですが。そして、中沢選手が出ないと高いボールへの弱点を露呈してしまいますね。攻撃面でのマイナスもかなりありますし。あとは遠藤選手なんかは右アウトサイドでも使えるんじゃないでしょうかね。もっとユーティリティ適性のある選手を試しておかないと戦術的に幅がもてません。と、なんだかんだ言っても結局決めるのはジーコ。もうあとは本番で選手が気持ちを入れ直してくれることを祈るだけです。

欧州チャンピオンズリーグ決勝はPK決着!

2005年05月26日 | サッカー小噺
 ヨーロッパのクラブNo.1を決める戦いが日本時間の早朝行われました。ACミランとリヴァプール。場所はトルコ・イスタンブール。赤を基調としたチームカラー同士の対決に熱い国・トルコ。大事な戦いはそれだけで熱気を帯びていました。
 試合は前半開始1分も経たないうちのゴールもあって、なんとミランが前半に3点をリード。しかし後半9分にリヴァプールのキャプテン・ジェラードが決めたところから流れが一変。その後6分で2ゴールを叩き出し同点。やはり勝負は受け手になってはいけません。同点までは完全にリヴァプールの勢いが勝っていましたが、同点になってからはリヴァプールも安心したのか、トーンダウン。サッカーではよくある光景とはいえ、トップレベルでもやはりこういった心理状況に大きく左右されることがわかります。
 そして心理面の話からいけば、それが最も重要視されるであろうPK戦での決着となりました。今度僕もPKについての研究を行いますが、両GKの方略は対照的でしたね。ACミランのジーダはオーソドックスなタイプ。リヴァプールのデュデクはキッカーが蹴る前から大きく身体を動かして揺さぶっていました。どちらが良いとは一概いは言えませんが、デュデクの揺さぶりが上手くはまったんでしょうね。ただカカには完全にやられていましたが。そしてピルロのキックを止めたときは完全にラインより前に出ていましたね。あれはやり直しでも全くおかしくない場面だったので、ミランが何も言わなかったのは意外でしたね。
 それにしてもやはりこういった大事な試合は接戦が多いですね。そして最近の記事通り接戦では赤いユニフォームがやっぱり勝っちゃいました・・・。勿論赤い色は闘争心を燃やしてくれる心理的効果はあるんですが、相手もその色を見て闘争心を燃やすこともありますからねえ。何とも言えないところです。
 僕が応援するアーセナルにもリヴァプールでのジェラードのような精神的支柱がいるとチャンピオンズリーグでの戦いも変わってくると思うんだけどなあ。来期は頑張って欲しい!

キリンカップ・日本対ペルー

2005年05月22日 | サッカー小噺
 あ~~~っ。ロスタイムに失点して0-1で完封負け・・・。最終局面での戦い方と得点力不足。いつもの課題がいつものようにできませんでした。
 戦い方の統一について監督はじめ指導陣は何も言わず、トレーニングもしないんでしょうかね。選手に自主性を持たせるのはわかりますが、ある程度の枠組みは与えてやらないと選手が変わるたびにすべてが変わるようでは非効率ですよね。得点パターンのほうは、なにか試合前の合宿で練習していたみたいですね。サイドチェンジを意識したものだったみたいです。今日はガンバ大阪ユース―ガンバ大阪ラインの同年代トリオ・大黒、稲本、遠藤で一度良い連携を見せていました。攻撃陣には鹿島アントラーズの鈴木、小笠原、本山のトリオも上手く使えたら良いですね。あとはあまり一緒にやっていない海外組も多く合流するわけですからコミュニケーションがやはり重要になってくるでしょう。日本の選手には突出した選手が数多くいるわけではなく、一定水準以上の選手が平均的に数多くいるので相手によって選手を代えるのも有効じゃないですかね。
 とにもかくにも本番じゃなくて良かった・・・。本番に万全の準備ができるように今日の敗戦を糧にして欲しいですね。

150回目のゴンゴール!

2005年05月03日 | サッカー小噺
 先日ジュビロ磐田の中山雅史選手がJリーグ通算150ゴールを達成しました。勿論現在のJリーグ通算トップの前人未到の記録です。まだJリーグができる前のゴールと合わせれば、なんと200ゴール!中山選手は自分自身でへたくそだと言い、37歳の今も向上心を持ち続けていることが本当に素晴らしいです。それを補って余りある情熱、闘志がこちらにも、おそらくは味方の選手や相手の選手にも伝わっている僕がJリーグで一番好きな選手です。一人ででも最後まで決して諦めずにボールを奪いに行く姿勢、怪我を恐れずにゴールをがむしゃらに目指す姿勢に、本当に感動させてもらって、いつも涙が出そうになります。いや、実際に出てる場合が多いかも・・・。
 先日まで所属のジュビロではスタメンを飾ることが少なかったんですが、やはりピッチで与える影響は非常に大きいと思います。山本監督も無理に世代交代しないほうがいいと思いますがねえ。これからも1つ1つコツコツと中山選手らしくゴールを積み上げていってもらいたいです。まだまだゴンゴールが見たい!!!

日本、バーレーンに辛勝

2005年03月30日 | サッカー小噺
 埼玉スタジアムでのサッカーW杯予選でなんとかバーレーンにホームで勝ってW杯出場に一歩近づきました。先日イランにアウェーで負けており、バーレーンにも勝ち点で上回れていたので勝つしかない状況でしたが、本当によくやってくれました。今日はまずまず内容もよく危ない場面もあまりありませんでしたが、最後の数分間はいただけなかったですね。特に中村俊輔選手は簡単なプレーで相手にボールを奪われ、その取られたボールの守備もぜんぜん出来ていませんでした。そこでボールを取られてゴールを奪われることが、どれだけの人のどれだけの努力を無にするのか本当にわかっているんでしょうか。勿論後半も残り少なく体力的に難しいことはわかっています。が、ここでこそ心が身体を動かす場面。そんな戦えない選手にピッチにいて欲しくないと思ったのは私だけでしょうか。ジーコにしても稲本の投入がちょっと遅いですよね。その点、前回の予選を経験している中田英寿選手はその中村選手の分まで身体をなげうって頑張っていました。やっぱり経験しないとわからないのでしょうか。見ている僕らにはわかっているのに・・・。
 何はともあれ予選半分が終わった時点で2位。まずまずといったところでしょうか。北朝鮮は脱落し、3強で争われていくであろうドイツへのチケット。すでに申し込んでいるワールドカップのチケットが当たっても日本がいないなんていう事態がないように願いたいです。

アウェーのイラン戦は手痛い敗戦

2005年03月26日 | サッカー小噺
 はぁ。う~ん。う~ん。試合前にバーレーンが勝ったのをうけていたので、勝ち点1は欲しかったんですが・・・。一番必要な場面で身体を張れる鈴木を欠いたのが大丈夫かなと思っていたら、案の定FWは前で起点を作れませんでした。それから中田は頑張っていましたが、やっぱりサイドにいては自分の良さが出ませんね。そして結局守備に追われることになった攻撃力が特徴の左サイドの二人も何もできませんでした。3ボランチにして稲本を置いておくとか、向こうの戦術に合わせた選手起用を適材適所におけるだけの人材はそろっているはずなんですが、シェフが悪いと厳しいですねえ。アーセナルと一緒で自分達のいいところだけを出そうという考えしかないと世界では、高いレベルではやはり厳しいと思います。また右サイドからのクロスの精度は相変わらずなく、DFの真ん中の高さがない・・・。本当に世界で戦う気なら致命傷だと思うんですが。真ん中は松田と中沢がいいんじゃないですかねえ。
 中村選手は1対1に追いついた場面で、チームとして何を狙うのかがはっきりしておらず自分達のサッカーを模索している感じだと話していました。やっぱり状況によって個人個人の判断がバラバラで、結局チームとしての意思統一ができていませんでした。サッカーという競技では以前中田選手が言っていたようにコミュニケーションが非常に重要になります。それはある程度はできていると思うんですが、まずある大枠を監督が決めないとチームとしての方向性も迷走するだけです。次のバーレーンは強いです。このままだと心配だなあ。