スポーツメンタルトレーナーの小噺

スポーツ心理学、メンタルトレーニングの質問は
mentaltrainer@mouse.livedoor.comへ!

女子バレーボール、王者ブラジルにあと一歩

2005年06月27日 | その他スポーツの小噺
 女子バレーボールのワールドグランプリで日本は昨年の優勝国で世界ランキング2位のブラジルに惜しくも敗れました。第1、第2セットを連取した日本に対し、第3、第4セットはブラジルが取り返し、最終セットへ。日本は2点をリードしてマッチポイントを迎えましたが、最初のマッチポイントで大友が痛恨のサーブミス。結局最後に流れを自ら渡してしまって逆転負けしました。本当に1つのミスが大きく流れを変え、そしてその流れに乗ることがバレーボールでは非常に大きなことだなと改めて実感しました。
 とは言え、非常にバランスの取れた良いチームだと感じましたし、みんなが1つの方向を向いているという印象を受けました。やはり柳本監督は良い指導者なんだなと再確認しました。キャプテンのセッター竹下をはじめ、エースのセンター大友、ムードメーカーの高橋、今回のシンデレラガール・菅山と非常に良い働きだったと思います。特に放送席まで飛び込むガッツを見せた菅山選手には感動しました。サッカーのゴン中山選手とか、ああいう選手が好きみたいです、僕は。しかも菅山選手は”かおる姫”とか言われるぐらい綺麗ですしね。これにメグ・カナが成長して加わったら・・・。まさにジャパニーズ・ドリームチーム!柳本監督は色々考えて起用している印象を受けますし、楽しみですね。
 その柳本監督が挙げている「変化とスピード」はすべての日本の団体スポーツが世界と戦う上で日本のストロングポイントだと思いますし、先のサッカーのブラジル戦やこの女子バレーボールの戦いを見ても、それが証明されていると言えるでしょう。あともう1つの武器の忍耐強さを生かして世界と戦ってもらいたいですね。がんばれニッポン!

F1アメリカグランプリは前代未聞の6台レース

2005年06月21日 | その他スポーツの小噺
 サッカーのコンフェデレーションズカップを観てからF1アメリカグランプリを観ようとしましたが・・・あぜん。フォーメーションラップが終わった後20台中ミシュランタイヤを履く14台がピットレーンに戻りリタイアしました。結果、ブリジストンタイヤを履く6台のみが出走、完走しレースが終わりました。
 途中、何の説明もなく、ペットボトルなどがコース上に投げ入れられ、観客がブーイングしていました。勿論いけないことですが、心情は理解できます。観客に落ち度はありませんし、ブリジストンにもないでしょう。しかし、ミシュランは今年からレギュレーションが変わったとはいえ、昨年もここで走っているわけですから、それに対応するタイヤを作っておかなければなりません。想定できなかったからタイヤがパンクしたでは僕等ユーザーも安心して車を走らせることが出来ません。ブリジストンに劣るということを公に言っているようなものです。
 ただ、作れなかったことは、この時点ではどうしようもないことです。それに対して柔軟に対応できなかったFIAの体制は批判されてしかるべきでしょう。ブリジストン勢には無条件にポイントを与え、その上でミシュラン側が提示したタイヤ交換やコース改修を行ったり、レースを延期するなどの措置は取れなかったんでしょうか。いくらなんでもファンを馬鹿にしすぎです。実際にアメリカグランプリを現場で見ている人は勿論、テレビで見ている人もがっかりしたんじゃないでしょうか。実際に僕もこのレースには興味がなくなって、途中違うことをしていました。このようなファンやスポンサーを無視したFIAの対応のまずさによってF1人気の低下が心配されます。
 それにしてもFIAだけではなく、頭の固い人たちが組織の上にいると本当に困りますね。僕も最近2つの組織の上のほうにいる頭の固い人たちに多大な迷惑をこうむって、頭を悩ませていましたが、偏見に凝り固まって柔軟性のある考えをお持ちでないなら若くてもっと柔軟な考えをする人たちに代わるべきですよね。ナベツネ先生の「たかが選手が」発言に似たようなことも言っていましたしねえ。僕もちょっと日本の縦社会に少々ウンザリ気味です。時代も変わって来ているんですから、それにあわせて考え方もアジャストしていかないと。もっと頭を使ってやわらかくしないとね!

NBAファイナル第2戦・スパーズ対ピストンズ

2005年06月14日 | その他スポーツの小噺
 バスケットボールの全米一、いや実質世界一を決めるNBAファイナルの第2戦・スパーズ対ピストンズが行われました。僕は5,6年前にアメリカのユタ州ソルトレイクシティに留学していたことがあって、それからユタジャズのファンになってNBAも結構見るようになったんですが、今年はそのジャズが弱いこともあって、あまり見ていませんでした。NBAは選手の移籍も頻繁に行われますし、その頃活躍したストックトンやマローン、ホナセックなどの選手も引退していませんしね。その頃から活躍しているダンカン率いるサンアントニオ・スパーズが、昨年のチャンピオンであるデトロイト・ピストンズをホームで連勝しました。
 多国籍化が進んでいるNBAで、アルゼンチン人のジノビリ、フランス人のパーカーが活躍するスパーズも例外ではありません。この二人が大活躍したわけですが、この二人をのびのびプレーさせ、生かしているのがティム・ダンカン。安定したパフォーマンスを非常に高いレベルでやっているダンカンが後ろにいるからこそ、他の選手がのびのび思い切ってプレーできるんだなあと感じました。まさにチームの大黒柱!難しいプレーをいとも簡単にやってのける本当に素晴らしいプレーヤーですね。他にもこの試合では優勝請負人のベテラン、ロバート・オーリーが大活躍。ベテランと若手、チームの役割など本当にバランスの取れているスパーズ。優勝は間違い無さそうです。

ディープインパクト、桁外れの強さで難なくダービー制覇!

2005年05月30日 | その他スポーツの小噺
 つよっ。そりゃ、あの武豊が空を飛んでるだの、チーターに乗ってるような感じだの言うわけですな。挙句には「感動しています。この馬の強さに」だとさ。また金子真人さんは馬主として史上初めてキングカメハメハとディープインパクトでダービーを連覇しました。両馬ともセレクトセールで勝ったんですね。馬を見る目を教えてもらいたい・・・。
 73.4%と過去最高の単勝支持率に5馬身差という結果で答えたディープインパクト。史上6頭目の無敗の2冠馬はまだ道の半ば。シンボリルドルフ以来史上2頭目の無敗の3冠馬へ視界良好です。

高橋尚子、小出監督から独立

2005年05月11日 | その他スポーツの小噺
 シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が、恩師の小出義雄代表との決別を発表しました。高橋選手は「自分の競技人生はあと2、3年。最後は断がい絶壁の環境で、100%自己責任で、自分を奮い立たせたかった」「監督のおかげ、監督のせい…。いつも温かい戻る場所がある。甘えがあった」として、今まで小出代表に依存していた「心の甘さ」を排除して、自分の力だけでどこまでできるかということに挑戦するということのようです。
 僕は高橋選手がここまでの選手になったのは小出監督の指導力の賜物だと思いますし、実際のレースでも結果を出し続けることができたのは小出監督へのゆるぎない絶対的な信頼があったからだと思っています。多くのアスリートは、自分への信頼、自分を信じること=自信によって競技成績が大きく変化してくると思いますが、この点、高橋選手は自分というよりも小出代表という人に信仰に近い絶対的な信頼をよせて、自信に変えていたように思っています。選手生活も最終盤にかかった高橋選手が退路を断ち、強い決意で独立した今後を興味深く見守りたいと思います。

競泳日本選手権、北島は・・・

2005年04月24日 | その他スポーツの小噺
 アテネ五輪メダリストがそろった競泳の日本選手権はアテネ五輪2冠の北島康介が200m平泳ぎで3位に敗れるという波乱。その後は気持ちを入れ直して50mと100mはしっかり制覇しました。他にもアテネ五輪銅メダリストの森田智己が200m背泳ぎで2位と敗れました。これぐらいの選手になると日本一など当たり前でちょっとモチベーションをあげるのに苦労したみたいですね。ただ世界と戦うことが目標の二人は世界選手権ではきっちりピークを合わせてくると思います。
 女子ではアテネ五輪で金メダルを獲った柴田亜衣が、それを責任感と自信に換えて3冠を達成したのが目立ちました。五輪メダリストがまだまだ踏ん張り、それを達成できなかったものが目の色を変え、これからの新鋭が牙を剥いた日本競泳陣。代表選考基準が厳しい競泳陣は出場する以上、世界選手権でも活躍してくれるでしょう!

女子ゴルフ、横峯さくらツアー初優勝!

2005年04月18日 | その他スポーツの小噺
 女子ゴルフのライフカード・レディスで注目の横峯さくらがツアー初優勝を飾りました。横峯選手は嫌がるかもしれませんが、やはりキャディーの父良郎さんの力は大きかったようですね。端から見ていて横峯選手は精神面が強いとはあまり思えないんですが、それをカバーしたのが良郎さんの楽天的で強気な考え方ではないでしょうか。横峯選手が後ろ向きになりそうなところを、言葉がけなどで気持ちを前を向かせていたと思います。ただ、横峯選手もこのままではいけないので、この勝利の理由を考え、一人でもその辺の精神面のコントロールができるようになれば、一皮向けてさらにすごいゴルファーになると思います。

競馬・皐月賞、勝ちっぷりはまさにディープインパクト!

2005年04月17日 | その他スポーツの小噺
 競馬の三歳G1第一弾の皐月賞が行われ、圧倒的な一番人気のディープインパクトが、まさに圧巻といった感じで勝利しました。鞍上は世界のユタカ。スタートでつまずいて最下位スタートながらも最後は2馬身半のリードで圧勝。あの天才ジョッキー武豊をしてパーフェクトと言わしめた逸材は怪我や体調不良がなければ間違いなく3冠馬となるでしょう。いったいいくつG1獲るんだ?いつまで連勝続くんだの方に興味が移りつつあります。この馬の出現で競馬人気も復活するんでしょうか。

男子ゴルフ・マスターズ、タイガー・ウッズがプレーオフを制す

2005年04月11日 | その他スポーツの小噺
 男子ゴルフの4大メジャーの一つマスターズの最終日が行われ、タイガー・ウッズがメジャー大会で久々の優勝を飾りました。最終日を3打差のリードで迎えたウッズでしたが、最終ホールでクリス・ディマルコに並ばれプレーオフとなりました。17番、18番と差を詰められたウッズでしたが、追い詰められたときの集中力はさすがといった感じでした。というより本当に追い詰められたときにしか集中力が発揮できていないといったほうが正しいのかもしれません。完全復活にはもう少しでしょうが、やはり追い詰められたときの集中力は超一級品ですね。
 それにしてもオーガスタは恐ろしく長く難しいコースだなあ。

フィギュア世界選手権、日本勢は表彰台逃す

2005年03月20日 | その他スポーツの小噺
 モスクワで行われたフィギュアスケートの世界選手権でメダルが期待された日本勢ですが、本来の力を発揮できず、村主5位、安藤6位、荒川9位と全員表彰台を逃しました。
 僕自身は前回のソルトレイクオリンピックからフィギュアスケートが楽しく、興味深く観るようになりました。そして来年はトリノオリンピックで日本人が表彰台を狙えるということで、今回の世界選手権を楽しみにしていました。結果はSPで村主が、フリーで安藤、荒川がミスをしてしまいました。注目された安藤は、まだ若いこともあってかコーチが付いていないと、という感じで心のコンディションもコーチ次第という感じに見えました。フィギュアスケートは他の個人競技と同じくコーチとマンツーマンの場面が多い競技なので、特に若い選手は心身両面でコーチに頼ることが多い感じがします。それが完全な信頼で結果が出ている場合は良いんですけどね。村主と荒川はだいぶ自立している印象を受けましたけど。村主はフリーは良かったですね。荒川は「心の準備ができていなかった」とインタビューに答えていました。新しいプログラムや技術がまだ発展途上の状況で自信が持てず、気持ちの整理ができていなかったようです。ただ、1年後に一番期待できるのはやっぱり荒川かなという印象です。それからまだ若く伸びしろのある安藤。3つの代表枠をめぐる戦いも目が離せませんね。

新しいF1シーズンの開幕

2005年03月06日 | その他スポーツの小噺
 今年のF1がオーストラリアのメルボルンで開幕しました。タイヤ交換がなくなり、予選方式も変わり、エンジンも2レースで一基しか使えないなど大幅なルール変更がありました。戦前の予想ではフェラーリ、マクラーレン、ルノーが強いんじゃないかと言われていましたが、結果はルノーがフィジケラのポールトゥウィンにアロンソも3位表彰台。フェラーリはバリチェロが2位に入りましたが、シューマッハーは見せ場もなくリタイア。マクラーレンは微妙な結果の6位と8位。今年のルノーは強いなという印象でした。そして予想外に良かったのはレッドブル。マクラーレンをもしのぐ4位と7位でフィニッシュしました。日本勢では琢磨は予選グリッドも悪く、見せ場なし。BARとしても、厳しいスタートとなりました。トヨタも予選ではトゥルーリが予選2番手につけながらも9位に沈んだ。
 まだ始まったばかりですが、車にやさしく安定したルノーにマクラーレン、レッドブルが続き、まだ新車を投入していないフェラーリがどう巻き返すことができるかにシーズンは流れていきそうな気配です。

浅田真央、フィギュア世界ジュニア2冠!

2005年03月04日 | その他スポーツの小噺
 フィギュアスケートの世界ジュニア選手権で、14歳の浅田真央が2位以下に大差をつけ優勝しました。昨年12月のジュニアグランプリファイナルに続き、2冠を達成。この年代では敵なしのところを見せましたが、トリノには年齢制限があって出られないそうです。もし出場できればメダル争いには確実に絡む実力の持ち主であることは疑いのないところでしょう。それにしても荒川静香、安藤美姫、村主章枝など上位独占も夢ではない強力な日本の布陣はトリノオリンピックの目玉となるでしょうね。

W杯女子ゴルフ・日本が初代世界チャンピオン!

2005年02月14日 | その他スポーツの小噺
 あぁ、見ようと思っていたのに今季初スノボの疲れに勝てず、寝てしまいました。南アフリカで行われたW杯女子ゴルフで宮里藍と北田瑠衣の日本ペアが、通算3アンダーで初優勝を飾りました。北田が崩れる中、宮里は全選手中トップスコアの67でまわり、見事にカバーしました。宮里選手は北田選手を励ましていたようですし、本当に精神的に余裕を持って戦えていたんですね。今年はアメリカ女子ツアーに参戦するようですが、大きな自信も得たことですし、活躍してくれそうです。
 この大会で、日本女子競技選手の強さを改めて感じましたし、これから日本女子ゴルフ界はますます盛り上がっていくのを確信しました。日本女子は元気だなあ。それにしてもメンタル面が重要だと思われているゴルフ競技の大きな大会を見逃してしまったのが残念だぁ。

東レパンパシフィックテニスでシャラポワが初優勝!

2005年02月06日 | その他スポーツの小噺
 日本を騒がせているあのシャラポワが日本で行われた東レパンパシフィックテニスで初優勝を飾りました。17歳とは思えぬ美貌に世界ランキング3位となる実力。素晴らしいです。世界ランキング1位のダベンポートにはこれで通算2勝0敗。今年のグランドスラムも期待できそうです。なにより異例の単独でのフォトセッションをこなすほどの注目を集める中、しっかりと結果を出すあたりスターですね。そして、1位のダベンポートに挑戦する立場だとは言え、弱気になりがちな場面でもしっかり攻めの姿勢を貫いたあたりに非凡さを感じます。まああんまり17歳をスター扱いしちゃうのもどうかと思いますが、そのあたりも心配なさそう。これからの活躍も期待しましょう!

大相撲初場所と集中力

2005年01月23日 | その他スポーツの小噺
 朝青龍が初場所で圧倒的な強さで全勝優勝を果たしました。それにしても強い。稽古不足など伝えられていましたが、それを補って余りある地力と集中力で跳ね除けました。
 この場所は魁皇の綱とり、若の里の大関昇進、栃東は大関復帰、千代大海は角番脱出と色々な見所があったと思いますが、内容を伴って目標を達成できたのは栃東のみと言って良いでしょう。魁皇と若の里はいつも同じ壁に跳ね返されている気がします。やはり精神的なものなのでしょうか。勿論怪我などもあると思いますが、考えられるのは、その瞬間に集中できておらず、「この勝負に負けたら横綱絶望だな」「負けたら大関取りが厳しくなるな」「また負けるんじゃないだろうか」など気持ちが”今”ではなく未来や過去に向いていたことが原因のひとつではないでしょうか。対して朝青龍と栃東は場所前は怪我や稽古不足が伝えられていたにもかかわらず、開き直りというか、今この場に集中することで良い成績を収められたんじゃないかと思います。以前私がオリンピック選手にインタビューした際も、怪我をしていたことによって余計なことを考えず集中できたと言っていました。自分が今やるべきことだけに集中していないとやはり自分の能力を十分には発揮できないんですね。身体よりも心が先に行ったり、後に戻ったりしている時には良いパフォーマンスはできないのです。魁皇と若の里には、しっかりその辺を鑑みてこれから頑張ってもらいたいと思います。