スポーツメンタルトレーナーの小噺

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室伏広治、繰り上がり金!&マラソンでは前代未聞のハプニング!

2004年08月30日 | アテネオリンピック
 男子ハンマー投げの室伏広治選手がアヌシュ選手のドーピング違反により金メダルに繰り上がった。室伏選手は会見でメダルの裏に書かれたギリシャの古代語の文章を引用し、「金メダルより重要なものがある。本当の真実の中で試合が行われることが、どれだけ大切かと思って引用した」とコメントしました。「1番重要なのは努力し続けることだと思っている」まさにその通りです。この結果が正当なもので、「メダルを直接、表彰台で受け取りたかったのが本音」と残念そうにしていましたが、それはそうでしょう。なにより正当な優勝者が表彰台の場で嬉しさや喜びを表現できず、それらを分かち合えなかったスタッフや観客の皆さんも可哀相です。そして先日の記事で書いたとおり「仲間の1人がこういう結果になって非常にさみしい」とコメントしています。やりきれない気持ちになってしまうでしょうね。しかし、室伏選手の投擲はしっかり金メダルの価値があったのです。
 男子マラソンでは36キロ付近で、1人の男がコースに飛び出し、そこまで単独トップを走っていたブラジルのリマ選手を沿道に押し出すという前代未聞のハプニングが起きました。その結果2番手以下の選手に差を大きく詰められ結局最後は2人に抜かれ3位でゴールインしました。1位や2位になった選手は彼らのパフォーマンスに関わらず、その結果にケチをつけるものとなってしまい、このようなことは誰も幸福にしないし、絶対に許されるべきではありません。しかし、素晴らしかったのは当事者のリマ選手。ゴール直前ではジグザグに走りながらヒコーキ・パフォーマンスで笑顔でゴールインしてくれました。誰よりも大きな声援でゴールに迎え入れられました。予想できないハプニングにもかかわらず、また諦めず走り出し、2人の選手に抜かれても最後まで走り抜き笑顔でゴールしてくれた・・・。感動です。これぞスポーツマンです。先ほどの室伏選手が言っていた努力し続けることを体現してくれました。リマ選手は勝者なのです。リマ選手にはそのスポーツマンシップが称えられ特別メダルが与えられるそうです。日本人選手も油谷繁選手が5位、諏訪利成選手が6位とW入賞を果たしてくれました。油谷選手は2度の世界選手権に続き5位という結果で「メダルが欲しかった。また5位かよ」と言っていましたが、世界の舞台で5位という結果は立派なものです。今回のコースはタフだったと思いますが、本当にお疲れ様でした。
 この日はレスリングでも井上謙二選手が銅メダルを獲得し、今回のメダル総数は過去最多の37個。また室伏選手の繰上げ金メダルにより過去最多の16個の金メダル獲得という日本選手団の大活躍でオリンピックを終えました。日本選手団の活躍、いろんなことが起きたオリンピック。次回は総集編の予定です。

田南部力、男子レスリング13大会連続メダル死守!&リレーは共に4位

2004年08月29日 | アテネオリンピック
 パチパチパチ。男子レスリングで田南部力選手が地元ギリシャのカルダノフ選手を破り見事銅メダル獲得!必殺技・アンクルホールド「田南部スペシャル」を用い完勝!1952年のヘルシンキ大会以来続いている、男子レスリングでのメダル獲得記録を伸ばしてくれました。他のお家芸といわれている柔道、競泳、体操にはちょっと見劣りするかもしれませんが、しっかり男子レスリングの力を見せてくれました。明日も井上謙二選手があと1回勝てばメダル獲得。2回勝てば・・・アレです。
 陸上では4×100mリレーで、な、なんと4位!すごーい!このような短距離種目で世界の4番ですよ!いやあ、素晴らしいの一言。全員が最高の走りをすれば・・・なんてこともあり得るのです。実際に選手はメダルを目指していたようで、ちょっとガッカリな様子も。これからも高い目標を持って頑張って欲しい。4×400mリレーでも、な、なんと4位アゲーン!こっちはほんとーに惜しかった。はあはあ。疲れた。興奮した。眠れるんだろうか。とにかく両種目とも過去最高順位。素晴らしい走りをありがとう!他種目ではモロッコの英雄エルゲルージ選手が1500mと5000mの2冠達成!今大会の陸上競技では男子200mと400mでアメリカ勢が表彰台独占。女子走り幅跳びではロシア勢が表彰台独占と、世界の舞台でこのような快挙が続いたことに大きな驚きを覚えました。国内に強いライバルがいることは競争力の強化につながりますね、やっぱり。でも日本も柔道では男女全14階級中8階級を制覇!3人出ていれば独占もあったはずだな。うんうん。女子マラソンでも全員入賞したしね。はっはっは。
 男子サッカーではアルゼンチンがパラグアイに勝利し、初の金メダルを獲得!圧倒的な強さで下馬評通りの力を見せてくれました。2位にはパラグアイ、3位にはイタリアと、日本と予選リーグで当たった相手が・・・。両者とも惜しい戦いをしていただけに、やはり上手くいけばメダルの可能性はありましたね。組み合わせも不運だったか・・・。まあ上を目指すのであれば、どこで当たろうが関係ないということですから。ドイツワールドカップに向けて頑張って欲しいですね。男子バスケットボールでは準決勝でアメリカが敗れました。あれだけNBA選手を揃えながら・・・。やはり個の力だけではチーム競技は勝てません。それが良いところでもありますね。国としてのモチベーションも違いましたね。それは始まる前からわかっていたことですが。観客の方はがっかりされたんじゃないでしょうか。
 いよいよ明日で17日間の熱戦に幕が下ろされます。本当に最後の最後、男子マラソンで金メダルを取って閉会式中に行われる表彰式で観客、TV視聴者、みんなの耳を日本国歌・君が代が独り占めしてくれたらなあ。

シンクロ・チームも銀!&レスリング・田南部、準決勝進出!&ドーピング問題

2004年08月28日 | アテネオリンピック
 シンクロナイズドスイミング・チームフリールーティーンは、2大会連続の銀メダルを獲得しました。またもやロシアの後塵を拝した形になりましたが、ロシアチームは競技開始直後、音楽が止まるというアクシデントを乗り越えての金メダル獲得でもあったし、内容も日本を上回っていたんではないでしょうか。とにかく35個目のメダル獲得バンザーイ!井村コーチ以下、選手の皆さんお疲れ様でした。
 それから、レスリング・フリースタイルでは田南部力が必殺技アンクルホールド「田南部スペシャル」を駆使して見事準決勝進出!準々決勝ではテクニカルフォールの圧倒的強さを見せての勝利だけに期待が高まります。明日の準決勝、決勝が楽しみです。
 陸上でも4×100mリレーで辛くも決勝進出!そして4×400mリレーでも決勝進出です!頑張ったー。明日の決勝は両方とも日本新記録を目指して、精一杯の力を出してもらいたいです。
 今大会は日本選手団の活躍の陰に隠れてあまり報道されていませんでしたが、室伏広治選手の金メダルに関わってくるということでドーピング問題が大きく取り上げられてきています。ハンマー投げで金メダルを獲得したハンガリーのアヌシュ選手が国際オリンピック委員会から求められていたドーピング(薬物使用)再検査を、期限までに受けなかったことで室伏選手の金メダルが濃厚になってきました。金メダル剥奪の可能性があるのを理解している上で検査を拒否しているわけなので限りなくクロに近いと言わざるを得ないでしょう。勿論、ドーピングは非難されるべきだと僕も考えますが、室伏選手は素直に喜べるんでしょうか。アヌシュ選手はいつも一緒に戦ってきた仲間でもあるわけですから複雑な心境だと思います。もしドーピングのサンプルを操作して自分以外の力で金メダルを取ったとしたら、その選手は心の底から喜べるんでしょうか。スポーツの価値はそんなところにあるのではありません。確かに金メダルを取れば経済的な保証が得られるのはわかっていますが、そのような人物はスポーツマンではありません。室伏広治選手のコーチであり父でもある重信氏は「順位が繰り上がるのは当然」とコメントしています。それよりも現在の曖昧なドーピング検査に対して、検査のすり抜けの可能性のある尿検査ではなく血液検査の導入を支持しています。僕もその意見に賛成です。すり抜けの可能性が非常に低い血液検査が取り入れられれば、ドーピングをする選手も少なくなると思います。でも、今までもイタチゴッコだったからなあ。選手には自分がスポーツマンであるという誇りを持って、競技に取り組むよう願っています。

男子レスリング・笹本睦、無念の5位&シンクロはまたも・・・

2004年08月27日 | アテネオリンピック
 レスリング男子グレコローマン60キロ級の決勝トーナメント1回戦で、笹本睦選手が不可解な判定で敗退・・・。シドニーの柔道・篠原選手の敗退を思わせる出来事でした。なんかこういうことが起きるとその競技のルールに疑念が抱かれるだけでなく、その競技自体の損失になると思いますね。今回は体操で得点が変わってしまうような事態もあって、それも困りますが。ただ笹本選手自身は、シドニーでの篠原選手同様、男らしい潔い態度でインタビューに臨んでいました。その態度は僕も素晴らしいと思いますし、立派だと思います。が、もっとアピールしても、という気持ちもあります。日本人は押しが弱いからなあ。文化的背景が違いますからねえ。競技の力関係でもヨーロッパとかに団結されると太刀打ちできないんでしょうねえ。明日からのフリースタイルに頑張ってもらいましょう!
 シンクロナイズドスイミング・チームテクニカルルーティーンではロシアに次いでまたもや2位。明日には勿論逆転の可能性がありますが、やる前から[格付け]なる言葉で順位が決まっているような感じです。今日は僕は日本のほうが良かったような印象を受けましたが(当然シロウトですが)、「これって競技」と疑問を抱かざるを得ない状況です。選手自身が納得できていれば良いんですけどね。井村コーチがデュエット決勝後にメダルの色なんて何色でもいいと、今日初めて、本心からそう思えましたとコメントしています。僕らの立場でも頭ではそれが正しいとわかっていて、井村コーチもそう思っていたと思いますが、本当に心から思えるにはそれだけの年月がかかるんですね。ですのでやはり軽々しい言葉は慎まなければなりません。ただ、それが目的であるならばプロとして、ショーとして演技を見てもらったほうが良いのではないでしょうか。今回の女子棒高跳びの方が余程競技として魅力があります。眠気が覚めるほど惹きつけられました。イシンバヤワすごかった・・・。と、ちょっと脱線してしまいましたが、シンクロのような側面を持つ競技(?)は、人によって受ける印象が違いますし、それを特定の人たちだけで評価しようというのは無理があるような気がします。ウォーターボーイズのように見世物、演劇としてのほうが楽しめると思います。フィギュアスケートでもエキシビジョンのほうが楽しめますし。新体操も見ているだけのほうが良いなあ。「こんな運動しーなくても」連発ですよ!とにかく明日選手たち自身が納得できるような演技をしてくれることを祈っています。

野球が銅、シンクロが銀で過去最多メダル数獲得!だけど野球代表には苦言。

2004年08月26日 | アテネオリンピック
 野球は地力の差を見せつけ11-2でカナダに圧勝。ダイエーの和田がいい投球をしてくれました。オーストラリア戦の松坂も良かったんだけどねえ、とまだ引きずっている私・・・。とにかくこの銅メダルで日本は今大会33個目のメダルとなり、過去最多だったロサンゼルス大会の32個を上回る史上最多となりました。
 続いてシンクロですが、またもや悲願の金メダルはならず、銀メダルに終わりました。まあいつものことと言えばいつものことですが・・・。僕が見ていてもロシアのほうが良かったと思います。日本はいつも表現しようとするものが難解すぎるんじゃないでしょうか。日本人の僕にも良くわかりません。僕はアメリカにも住んでいたことがありますが、特に外国人にはもっとシンプルなものが良いんじゃないでしょうか。だからストーリーのわかりきっている映画がヒットするんだろうし・・・。ロシアのほうは軽快な音楽に合わせて、こちらものってくるような感じでした。見せるべき対象が居るんですから独りよがりではいけないと思います。色々試行錯誤してきたと思いますが、技術は劣ってないと思うので原点に帰るのが一番だと思います。あとは、やはり言われてきていることだと思いますが、なるべく同じ背格好の2人が組んだほうがいいでしょうね。競技の名前もシンクロなんですから、それに越したことはありません。でもやっぱり、ここまでずっと上を目指し連続してメダルを取り続けていることは本当にすごいことだと思います。井村先生はすごいわ。チームルーティーンに期待しましょう!
 では、野球に苦言を呈します。試合後のコメントで「手を抜いた奴はいないから、この結果は仕方ない」ということでしたが・・・???手を抜かないなんてことは当たり前です。他のオリンピック選手に対して失礼です。自分の力を全て出し切れたかどうかが問題なんです。そんな風に居直られても、見ているこっちとしては、日本の力がこんなものではないと思っているから悔しいのです。某3本柱の1人の話を伝え聞いたことにしても、「オリンピックよりペナントレース」だったようです。本当に真剣にオリンピックに取り組んだ結果が今回の結果だったんでしょうか。勿論選手や関係者のほうが悔しいと思っているかもしれません。選手間のオリンピックに対する温度差もあると思います。しかし今後、中途半端な態度・姿勢で臨むものが居るならオリンピックはアマチュア野球のものにすべきです。もしくは立候補制にして、そこから各球団均等にピックアップするなど選考方法も再考されるべきです。真剣にオリンピックを大事にしている人たちが可哀想です。

野球日本代表、準決勝敗退...

2004年08月25日 | アテネオリンピック
 残念。誠に残念...またもやオーストラリアに敗れてしまいました。決勝トーナメントで日本と当たるため、リーグ最終戦にわざと負けた感があるオーストラリアは、日本に対して準備ができており、一度勝っている為くみしやすいと考えたのでしょうか。まさか2度も負けるとは・・・。確かに野球やソフトボールではピッチャーがいい投球をすると、ほとんど点は取れません。1点を先制されてからは重苦しい雰囲気が漂い、ちょっと硬くなっている選手もいて期待できない感じでした。野球のメンタルトレーニングの本でも読んで勉強してくれい。結局大事なポイントで福留、藤本が抑えられ、右の代打のバックアップの必要性、居る必要性がない采配を取ったことのない監督が目立っただけでした。結局使われない選手が多かったなあ。
 今日は女子バレーボールも敗れ、今日はちょっと日本選手団はお休みのようです。シンクロも金は厳しそう。16個の過去最多獲得金メダルに並ぶのは野球しかないと思っていたんですが・・・。まあ高望みしすぎですね。人間の欲は深いですなあ。以後の期待できる競技は、シンクロ、男子4×100mリレー、テコンドー、男子マラソンあたりでしょうか。女子に負けず男子でもレスリングでメダル取ってくれー!ただオリンピックは日本人だけが参加しているのではありません。サッカーのアルゼンチン代表はやっぱり強かった・・・。男子バスケットボールのアメリカ代表の運命や如何に?陸上もいよいよ佳境に入ってきますし、世界最高レベルのパフォーマンスを見るのも楽しみにしましょう!

女子レスリング・吉田沙保里、伊調馨でアベック金&全階級メダル獲得!

2004年08月24日 | アテネオリンピック
 今日もやりました。女子レスリングで吉田沙保里選手が貫禄を見せつけての完勝で金メダル獲得!準決勝では危ない場面もありましたが、見事外国人相手の連勝記録を74に伸ばしました。柔道での谷亮子選手のような存在になりそうです。伊調千春選手は落ち着いていて集中力もあったように見えましたが決勝で惜敗・・・。初のオリンピックでの競技に女子レスリングの運営もお粗末でそれが影響したのか、なにか自分が置かれている不利な状況をわかっていないようでした。残念でしたが良いパフォーマンスを見せてくれたと思います。そして妹の伊調馨が、らしい試合運びで見事金メダル!世界選手権2連覇の安定した実力を見せつけ、お姉さんの分もしっかり頑張ってくれました。金メダルが有力視された浜口京子選手は準決勝で敗退。ちょっと気負いすぎていたように見えました。ポイントを取られた後の気持ちの切り替えもうまくいっていなかったように思います。しかし、アニマル式メンタルトレーニングが効いたのか、しっかりと銅メダルは確保して女子レスリング全4階級でメダルを獲得するという快挙を達成しました。すばらしい・・・。ただちょっと柔道勢に続き、女子レスリングも日本勢が強すぎて日本勢に不利な判定があったようには感じます。それをも乗り越える強さが必要ですね。
そして体操の種目別決勝では、平行棒で流し目のエース・冨田洋之が銀メダルを獲得!最初の登場で慌ただしく難しい状況だったと思いますが、しっかり自分の演技をしてくれました。僕的には金メダルなんだけどなあ。採点競技は難しいです。鉄棒でもロシアのネモフ選手の採点に納得のいかない観客のブーイングにより少し長い間中断する場面もありました。その鉄棒で米田功選手が銅メダル!体操最後の種目を有終の美で飾ってくれました。
それにしても今日は金・銀・銅それぞれ2つのメダルと物凄いメダルラッシュでした。これで金メダルはなんと15個目。過去最多16個の金メダルを取った東京オリンピックの記録にあと一歩です。陸上の為末選手、飛び込みの寺内選手もイイ感じで予選を突破!期待が持てそうです。

女子マラソン・野口みずき、日本勢2大会連続金メダル達成!

2004年08月23日 | アテネオリンピック
 まただ・・・。すごい・・・。女子マラソンでまたもや今大会13個目の金メダルを獲得しました。10名弱の先頭集団から25キロ過ぎでスパート。終盤世界選手権優勝のヌデレバ選手に一時は2位と40秒ほどの差を10秒近くに縮められながらの逃げ切り劇。強かった・・・。追いかけるよりも追いかけられるほうが精神的に厳しいにもかかわらず、本当に我慢強く、前を向いて走り抜いてくれました。それにしても5位に土佐礼子選手、7位に坂本直子選手と3人全員が入賞。25kmまでしっかり先頭集団に全員含まれており、日本のマラソンの総合力を示してくれました。
 そして体操では、あん馬の鹿島、鹿島のあん馬で見事銅メダルを獲得!つり輪でも富田選手が4位。ギリシャ選手へのホームアドバンテージがなければ、という感じでしたが・・・。
 ソフトボールはオーストラリアに破れ銅メダル。アメリカとの一騎打ちだと思っていたので少し残念でした。予選から苦戦が続いていましたから、予想できる結果だったとは言え・・・。
 陸上では金メダルも期待されたハンマー投げの室伏広治選手が銀メダルを獲得。最終6投目で最高のパフォーマンスを見せ、1位のアヌシュ選手をヒヤリとさせたことは精神的強さの現れでしょう。投擲種目で初のメダルを取ったことは本当に評価されるべきことだと思います。
 というわけで今日もメダルラッシュが続いていました。もう呆れるぐらい・・・。でもいくら取ってもメダルの価値が落ちるものではありません。これからも自身の最高のパフォーマンスを披露してまだまだメダルラッシュだー。頑張れニッポン!

金はなくともメダルラッシュ!

2004年08月22日 | アテネオリンピック
 今日もまだメダルラッシュが続いています。残念ながらというか、高望みしすぎですが、金メダルは今日はお休みでした。しかし、ヨットの男子470級で関一人・轟賢二郎組は最終戦で総合3位に上がって逆転の銅メダル!また、自転車競技では男子チームスプリントで伏見俊昭・長塚智広・井上昌己の競輪選手が見事銀メダル!ハイライトは競泳・最終日の最終競技となった男子400mメドレーリレー。メダリスト3人にこの大会で日本記録を出した奥村選手の4人はまさしく日本史上最強!国の総合力が問われるこの競技で見事に、日本新記録で、銅メダルを取ってくれました。
 柔道や競泳などに止まらず、自転車、ヨット、アーチェリーなど多種の競技で結果を出していることが素晴らしい!日本のスポーツ界全体が底上げされている感じがとても誇らしく感じます。自転車・長塚智広選手、競泳・森田智己選手のロケットスタートなど世界一といわれる武器を持っていることがいいですねえ。それに加え、今時の若者パワーは精神的強さを併せ持っているんですね。自信を持って、物怖じせずにリラックスができていれば、これほどの、予想以上の結果が残せるんですね。柔道、競泳は素晴らしい締めくくりで競技を終了しました。明日は女子マラソンに体操の種目別決勝がありますし、陸上競技が本格的に始まっています。団体競技もいよいよ佳境という感じです。女子レスリングにシンクロナイズドスイミングとまだまだ応援していきましょう!

柔道・最終日はアベック金メダル!&競泳・柴田亜衣もまさかの金メダル!

2004年08月21日 | アテネオリンピック
 もう、「なんじゃこりゃ」っていう感じです。うまく行き過ぎて何か日本に起こるのではと勘ぐりたくなるぐらいの快進撃。柔道では最軽量級に続き最重量級でもアベック金メダル!どうやら僕と研究テーマが似ているらしい塚田真希選手が技ありからの逆転劇で金メダル獲得!おそらく井上康生選手の分も頑張ったであろう鈴木桂治選手も予想通り金メダル!柔道だけで8個の金メダル・・・。す、す、すばらすぅぃー。
 それにもまして競泳・女子800mで柴田亜衣選手がまさかの金メダル獲得!バルセロナオリンピックでの岩崎京子選手を彷彿させるようなまさかの快進撃でした。いやあ、本当にすごい!
 柔道では初日に出場した谷亮子、野村忠宏選手が作ったいい流れを、最終日にまたもやアベック金メダルという離れ業で締めくくり、競泳では北島康介が作ったいい流れをしっかりと受け継ぎ、今日は柴田亜衣選手の金メダル、中村礼子選手も同タイムながら銅メダル獲得など、ものすごい結果を残してくれました。今日の金メダルはなんと3つ!ということでここまでの合計獲得金メダル数はなんとなんと12個!大会中盤にして既に私の予想獲得金メダル数を上回ってしまいました。私も日本人の精神的強さを見誤っていました。誠に申し訳ない。でも良い裏切られ方です。もっともっと裏切ってくれ~

柔道・阿武教子、3度目の五輪で悲願の金メダル!井上康生は…

2004年08月20日 | アテネオリンピック
 なんと今日も金メダル獲得です!過去2度の五輪では未勝利だったんですが、世界選手権4連覇の実力をここで発揮してくれました。終わった後に泣いていましたが、こっちも感動させてもらいました。
 一方…、金メダル確実かと思われた井上康生選手が金メダルどころかメダルを逃し敗退。みなさんも「まさか」と思われたはずです。世界大会で初めての敗北らしかったのですが、何が原因だったのでしょう。取材など多忙な中でコンディションが維持できなかったんでしょうか。金メダルを期待して欲しいなどと大会前に言っていましたが、重圧を無理に受けようとしすぎたんでしょうか。負けるはずがないとちょっとした油断があったのかもしれません。終わった後のコメントで「こんな屈辱や辛さはかつて味わったことがない。これをプラスにして這い上がっていこうと思う」と言っています。彼はこれからもっと大きな柔道家になってくれると信じたいと思います。
 そして金メダル候補競技に挙げていたアーチェリーで山本博先生が銀メダルを獲得!非常に精神力が大きなウェイトを占める競技で、5度のオリンピック出場をした経験が生きたんだと思います。これをなんとか僕達の力で、早い時期からそのような心理状態を作れるように手助けできればと思いますね。
 私事ですがスポーツメンタルトレーニング指導士補の1次審査に合格しまして、これからそのような活動を通じて、日本のスポーツ界の競技力向上に役立ちたいと願っています。まあ、今はまだ逆にトップアスリートの選手たちに教えてもらっているような感じですが。特にこのようなオリンピックの大舞台での表情やコメントは貴重な研究材料です。
 まだまだメダルラッシュが続くニッポン。7日間連続金メダル獲得に向けて、そして井上康生選手の分まで頑張れ、鈴木桂治選手!

競泳・北島康介、圧倒的強さで2冠達成!

2004年08月19日 | アテネオリンピック
 もう言葉がないですね。終わった後も勝って当然の王者の雰囲気が・・・。すごいとしか言いようがありません。1つ金メダルを取ったことで、ライバルの動向を冷静に見れたようですが、それにしても・・・。溜息が出るほどの強さでした。今日はそれに続いて女子バタフライの中西悠子選手も銅メダル獲得!競泳陣は北島選手に引っ張られていい流れです。
 そして柔道では上野雅恵選手が女子柔道3個目の金メダル!泉浩選手も銀メダルを獲得と、今日も日本はメダルラッシュ!柔道ではあとの4人も十分に金メダルを狙えるだけに7日間連続金メダルも全く夢ではありません。
 団体競技では、1次リーグ敗退が決まっている男子サッカー、開催国ギリシャを下した女子バレーボールが初勝利を飾りました。メダルが有力視されているソフトボールも勝利を収めましたが、今日オーストラリアに敗れた野球と併せ、何か乗り切れていない感じです。日本でも個人主義志向が出てきて団体競技が弱いんでしょうか。日本人の武器の協調性をもって調子を上げて欲しいですね。
 さあ、いつまで続くかメダルラッシュ。どこまでも続けメダルラッシュ!
 

柔道・谷本歩実「負ける気がしない」金メダル!

2004年08月18日 | アテネオリンピック
 いやあ、今日で4日連続で金メダル獲得ですよ。金メダルを獲得した谷本選手は私の地元・愛知県出身。嬉しいですねえ。今まで戦い方にムラがあると言われていましたが、今日の集中力は試合前の表情からも良かったと思われます。自分でも「完璧な金メダル」と言っていた通りオール一本勝ちで日本チームに6つ目の金メダルをもたらしました。これがいつもできるようになれば、ですね。それが我々のやるべきこと<メンタルトレーニング>ですが・・・。
 今日は他にも競泳バタフライの山本貴司選手が日本新で銀メダル獲得!この自己記録を大舞台で出すということが、調整力精神力が素晴らしい証です。自由形でも予選落ちではありましたが奥村幸大選手が日本新をマーク。金メダリストの北島康介、銅メダリストの森田智己と併せ、メドレーリレーにも期待が持てそうです。野球もオリンピックの舞台で初めてキューバを下し、調子が上がってきたようでいい感じ。このあとも日本勢の活躍に期待がもてそうです。頑張れニッポン!

男子体操団体・金メダル!体操ニッポン、復活。復活。

2004年08月17日 | アテネオリンピック
 今泣いています。このオリンピックで最も感動した場面となりそうな、体操ニッポンの力強い復活。僅差のポイント差での最終演技は日本。最後の鉄棒を迎えた日本の布陣は米田功、鹿島丈博、冨田洋之。3人全員の演技前の表情を見て、金メダルが確信できました。この最もプレッシャーのかかる場面を力強く普段通りに乗り越えた3人に本当に脱帽です。落ち着いた着地など安定感の全日本チャンピオン、米田功。昨年の世界選手権のあん馬、鉄棒のチャンピオン、美しい演技の鹿島丈博。その世界選手権総合3位の脅威のオールラウンダー冨田洋之。力強い演技でチームを引っ張った水鳥寿思。ただ一人の大学生でムードを盛り上げた中野大輔。そしてこれまで体操界を支え、日本最初の演技を無難にまとめてくれた塚原直也。メンタルトレーニングを勉強し、時には指導する立場にもある私は、北島康介選手に続き、素晴らしい精神力を持った日本人の続々の出現に本当に、本当に誇りを感じます。感動しました。おめでとう、ありがとうニッポン。

競泳・北島康介、チョー気持ちいい金メダル獲得!

2004年08月16日 | アテネオリンピック
 いやあ、やっぱり北島康介はすごかった。ライバルのハンセンを精神力で破りました。準決勝でハンセンにタイムで後れをとり、やや不利な状況であったにもかかわらずプレッシャーをかけ、見事に金メダルを獲得してくれました。日本人でこのように精神力で外国の選手を上回る選手が出てきたことを本当に誇りに感じます。レース直前の表情も良かった。レース後のガッツポーズも良かった。格好良かった。
 柔道では内柴正人が金メダル、横沢由貴が銀メダルと昨日に続き良い結果を残したと思います。男子サッカーでは、「最初はセーフティーに」の指示が積極性を奪い、仇となってまたもや開始早々に点を取られてしまいました。最初から点をとられた後のような積極性を見せていれば・・・。挑戦者なんだからもっと仕掛けるような勇気を持って欲しかった。最初の消極性が悔やまれます。でもまあイタリアというよりはジラルディーノ選手に負けた感じですかね。
 これで金メダルは早くも4つ!今日も体操、柔道、競泳で狙えそうです。頑張れニッポン!