山形県寒河江からやって来たClapton tribute band "Layla"、
福島が誇るBeatles tribute band "The Foresail"、
そしてThe Foresailのtribute band "Toys"によるスペシャル・ライブの今宵、
なぜか時代屋は、数々のミュージシャンの誇りや気品が記された音楽の殿堂ロイヤル・アルバート・ホールに思えたのは、壁のユニオン・ジャックと木製の手すりのためだけではありません。
みちのく文化進行形の一端を垣間見る思いで、喜びに打ち震えたのでありました。
1.Layla
いきなりLaylaからスタート!
すると観客と初対面で漂っていた緊張感が一変し、たちまちClaptonワールドに包まれました。リーダーは、一瞬、斉藤さん(注:実写版Beck)にも見えましたが、目を閉じれば、映じる24NightsなEric Voice & Clap"tone" Guitar!その上、Gutarとハーモニー入れ替わるTwin Claptonの回り舞台。
さらにKBのレイア姫?が演奏とハーモニーでゴージャスな彩りを加え、お茶目なBass&寡黙なDrumsの面々もいい味わいを醸し出しています。海坂藩士のようでもありました。
休憩を挟んで2Stageは、アルマーニからTシャツへと衣装替えすると、メロウなAOR系ナンバーから打って変わってOld Love、Little Wingへと演奏は次第にヒートアップしてきました。
アンコールでは、実は福島のECの顔をもつ男Noryさんが、ClaptonからGeorgeに送られたチェリーレッドLes Paul "Lucy"モデルで加わり、Crossroadsへ突入!(私は高校時代のNoryさんのリアル・マッシュルーム・カットの雄姿を想起しそっと目頭を拭うのでした。60年代後期~70年代初期のRock特集もやって欲しいな)
・・かたや、Layla組は、EC御用達のレースセンサー・ピックアップ? でハイゲイン・ノイズレス、ロング・サスティンなSoloで応酬!
2.TOYS
I Feel Fineでさっそうとスタート!
お~Rocking Horsemenか!初期Beatlesの溌剌としたコーラスはお見事!
意表をつかれるイントロ・アレンジや誠実なMC、カタカナ譜面、「僕はビートルズ」のようなハイセンスな女性マネージャーなどなど・・・新しいtributeの形をしたLego Beatles、今後の成長が楽しみです。
※リードギターのなおきさんは、Beatles日本公演の仲本工事を意識したのでしょうか。管理体操♪
3.The Foresail
今回の助っ人は、ドラムスにすっかりお馴染み、甘えん坊Ringoなきっちゃん! 今夜も、終始安定したスティックさばきと いじられ振りで、嬌声が絶えません。
そしてJohn役は、仙台でBeansというBeatlesバンド活躍中のKatunoriさん!
初めて拝見しましたが、Mr.Beanというか、Wigのせいで一見バナナマン風ですが、リッケン奇譚などなど、中の人は絶対お洒落でキザなムロツヨシ(注:NHK コント番組Lifeのパーマ屋。Toysの床屋さんとは三角関係?)としか思えません
・・・芸風はさておき、手慣れた演奏とヴォーカル、特に口の使い方、単に愛と平和の人ではないシニカルなふてぶてしさは、すっかりJOHNです!
Genkyさんは、対バンのせいか、Silver Beatels時代のようなソフト・リーゼントに決めて、いつも以上に鬼気迫るシャウト!時折、PAがレッドゾーンに突入・・。
Noryさんも、Clapton相手と言うことで、ハンド・ビブラートもネックごとぐりとぐらの神技連発! RoofTopメドレーでは、ディレイ、リバーブが効き過ぎかなと思えましたが、なるほど、映画のサントラ:真冬のロンドン・オフィス街にこだまするあの音でした・・納得。
そして、While My Guitar Gently WeepsでLaylaのECとギター・バトル!泣けてぎたー(;。;)
4.Ending
最後は、メンバー入り乱れてのJohnny B Goodでロックンロール・ギター合戦!一体ここはどこ何だ状態に浸りながら帰路につくのでした。
出演者&バックアップ・クルーの皆さん、そして素敵な観客の皆さんに深甚なる多謝です
おまけ:Specialな観客!
もう一つの観客席にも大御所がご参集&ご降臨!?
ブルース界からオムライスの面々が・・そしてBストロKingの横には、もう一人のJohn(Lee Hooker)がご降臨・・・Foresailに有無を言わせず、This Boyをリクエスト。 こいつ!(GenkyさんMC)
※写真は「本人」ですが、ほとんど見分けがつかないほどそっくりで存在感のある方でした...