春のそよ風夏の雨

嬉しいひととき。好きなこといろいろ書いています。

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」

2024年09月03日 | 映画
「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」

こちらも、パリの荒れた落ちこぼれたちのクラスについての作品。
実話をもとにした映画だそうです。

一年生を受け持つ歴史の先生アンヌ・ゲゲン。
他の先生にもいろいろ言われてしまう、問題児が多いクラス。
そんなクラスの生徒に、全国歴史コンクールに参加するように促すが、
校長先生にまでも、優秀な生徒ならともかくと言われてしまう状況・・・。

コンクールでは、ナチス下で強制収容所に入った子供と青年たちについて
まとめることになり、15歳で収容所に入ったがなんとか生き延びた男性の話も
聞くことになった。

大変な過去に触れるにつれ、いろいろなことを考え変わっていく生徒たち・・・。
こういう変化が見たかったと思った映画でした。

ただ、一つとても気になったこと。

ゲゲン先生が、生徒に「集団大虐殺」について尋ねるシーンがあるのです。
どこで起きたかと。(おそらくジェノサイドのことでしょう。)
ルワンダ、アルジェリア、パレスチナと生徒たちが言うが、
それは違うと先生は答えるのです。
集団大虐殺と戦争中の大量殺戮の違いは分かるかとも尋ねます。
集団大虐殺は「ある集団を根絶するため」のことで、
だからルワンダ、アルジェリア、パレスチナは違うんだと。

この先生の中ではナチス(および関連の政権)だけが集団大虐殺を行ったのかな。

この映画の中で、宗教画について、ゲゲン先生が「プロパガンダ」だという
場面があるのですけれど、この映画の中での「違う」の言葉はそれこそ「プロパガンダ」
だと思いました。
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「パリ20区、僕たちのクラス」

2024年09月03日 | 映画
「パリ20区、僕たちのクラス」

パリ20区の荒れた学校での生徒と先生を描いた映画。
人種も、性格もまちまちな生徒たち。
学校区分はよく分からないのだけど、14、15歳の子供たちのクラスです。

いい映画だと言われて見たのですが、思っていた感じとはちょっと違ってました。
先生と生徒のやり取りの中での変化が見られるのかなと思っていたのですよね。
別に劇的な何かというのではなくて、でも何か変わっているというような。

これは・・・ドキュメンタリー映画のような作りで、先生はがんばっているけれど
変化は感じられなくて。
こういうのがリアルだと感じられる人には楽しいのかな。
あと、日本人にとってはこういう違いがあるんだと感じるにはいいのかも。

でも、何かの変化が欲しかった・・・と思ってしまった作品でした。
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