いまからおよそ180年前のこと、
日本最初の雪の自然科学書が刊行されました。
天保3年(1832)、『雪華図説』誕生です。
著者は、ときの古河藩主、土井利位公(1789~1848)、
好学の利位公は、若い頃から顕微鏡による雪の結晶観察に熱中、
そして 開始から20年以上の歳月を費やし、183種の雪の結晶を
採取することに成功しました。その業績は こんにちも近代雪水学の
さきがけとして高い評価を受けています。
雪華模様の生みの親でもある利位公は 身の回りの品々を
『雪華』模様によって飾り立てられた由、また ご自身も木型を
使った雪華の御菓子創りに熱中されていたそうです。
(御菓子の添え書きを引用)
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