安倍派幹部ら7人を不起訴処分の方向 キックバックは「会計責任者と会長がやり取りする案件」【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
安倍派の役員メンバーのほぼすべてに裏金疑惑があることがわかった政治刷新本部。16日、自民党の全議員を対象にした会合を行ったところ、「安倍派は解散すべき」などの厳しい声が上がりました。 ■政治刷新本部 派閥のあり方を議論 日比麻音子キャスター: 自民党は16日午後1時から政治刷新本部を開きました。対象は自民党の全議員で、岸田総理も会合に出席しました。 議論する内容は▼政治資金の透明性の拡大や▼派閥の在り方についてのルール作りについて、1月中にも中間のとりまとめを行う予定ということです。 ホラン千秋キャスター: それぞれの方々から全く説明がなされていない中で新たなルール作りの議論が行われていますが、順序としては何が起きていたのかを国民に説明してもらいたいですよね。 元東京地検特捜部 若狭勝 弁護士: 議論するにあたっては、前提としてどういうことが自民党の派閥の中で行われたのか、きちんと自分たちも共有した上で対策を立てないとほとんど議論ができないと思うんですよ。 元競泳日本代表 松田丈志さん: 今回、不起訴になりそうだという報道が出ましたが、これだけ騒いでおきながら結局不起訴になるのかという憤りもすごく感じています。 ■幹部ら7人 不起訴処分の方向 日比キャスター: “安倍派5人衆”と呼ばれる5人を含める7人(▼元事務総長・松野博一前官房長官、▼事務総長・高木毅前国対委員長、▼世耕弘成前参院幹事長、▼元事務総長・下村博文元文科大臣、▼前事務総長・西村康稔前経済産業大臣、▼萩生田光一前政調会長、▼塩谷立座長)が不起訴の方向ということになりました。東京地検特捜部は不起訴処分とする方向で詰めの捜査をしているということです。 なぜ見送りになるのでしょうか。 東京地検特捜部はこれまで複数回、任意の事情聴取を続けてきました。「会計責任者との共謀があったのか?」という部分に関して、認定する証拠が集まっていないものとみられています。 関係者によると、任意聴取に対して安倍派の複数の幹部はキックバックの処理について「会計責任者と会長がやり取りする案件」だと話したということです。この安倍派会長は安倍元総理と細田前衆院議長が務めていて、2人とも既に亡くなっています。 年末年始をかけて全国から応援の検事を集めた中で見送りとみられるということで、これは捜査が手詰まりということなのでしょうか。 若狭 弁護士: 結論からいくと、証拠が新たに集まる可能性はもうないという手詰まりと言えば手詰まりだと思います。 裏金作りは派閥の中で重要な事柄なので、会長が取り仕切ること自体は確かだと思います。ですから会長が会計責任者とやり取りしていたということは、単なる責任逃れではなく、まんざら嘘ではないと思うんですよ。 その点よりも、1つの流れとして一旦安倍派の中で派閥キックバック方式をやめようと決め、その後、会長の安倍さんが亡くなった後に復活させようという動きがあったことに特捜部は着目していたと思うんですよ。 そこがあれば、会計責任者との共謀は認められる証拠があるんじゃないかと私も思ったんですよね。というのは、復活させるときには必ず会計責任者とのやり取りがなければ流れとして出てきません。そこに着目すれば、派閥側の誰か、事務総長の誰かは起訴できるんじゃないかと思っていました。 結論的には、会計責任者との共謀を認めるやり取りが証拠としては十分でなかったというのが今回の結末になっていくんだろうと思うんです。国民の感覚とはズレているんですけど、無罪でもいいから起訴してしまえというのは検察のやり方としてはないんですよね。 ですから起訴した以上はある程度有罪を見込める可能性が高いものに限って起訴するという今までの取り扱いからすると、おそらく涙を飲んで特捜部は不起訴で致し方ないということになったんだろうと思います。 ホランキャスター: そうすると、かなり多くの方がキックバックを受けていたとしてもお咎めなしとなるのでしょうか? 若狭 弁護士: お咎めなしですけど、将来、検察審査会で「起訴すべき」という結論が出ると、検察の意思とは関係なく起訴されて裁判になる可能性は今の時点でもあると思います。 ▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/ ▼チャンネル登録をお願いします! http://www.youtube.com/channel/UC6AG8... ▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-ins... ▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.... #ニュース #news #TBS #newsdig
死因は全員″家屋倒壊”…能登地震の犠牲者 県が新たに20人の氏名公表 輪島16人珠洲と穴水は2人 (2024年1月16日)
能登半島地震ではこれまでに222人が死亡、22人の安否が分からなくなっていますが、石川県は16日、犠牲となった20人の名前を新たに公表しました。 県は午後3時に、能登半島地震で犠牲となった20人の名前を新たに公表しました。公表されたのは50代から90代の男女で、輪島市が16人、珠洲市が2人、穴水町が2人です。死因は全員、家屋倒壊となっています。