母は涙「一番下で甘えん坊」中学生が集団避難 ドローン撮影…輪島市漁港は隆起で一変【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年1月18日)
12,313 回視聴 • 2024/01/18
能登半島地震の被害で学校再開のめどが立たないなか、石川県輪島市の中学生258人が集団避難をしました。17日午後、およそ100キロ離れた避難先に到着し、家族と離ればなれの生活が始まりました。 ■母と中1娘 見送りでの“会話” 輪島朝市からも近い場所に自宅がある杉木さん一家。出発直前まで荷造りをしていたのは、輪島中学校1年生の杉木穂華さんです。 穂華さん 「(Q.朝ごはん食べた?)朝ごはん食べました」 「(Q.何を食べた?)おにぎりです」 「(Q.味はどうでした?)おいしかったです」 自宅で母親と祖父、兄と姉の5人で暮らす穂華さん。穂華さんが通う輪島中学校は避難所となっているため、授業が再開できない状態が続いていて、親元から100キロ以上離れた白山市への集団避難を決めました。 穂華さん 「普通に不安とかあんまりないです。ルールとか洗濯のこととか詳しく分かったら、(母が)不安らしいから送ってあげようと思います」 穂華さんの母親 「充電器入ってる?」 バスの集合場所までは、母親が運転する車で向かいます。 穂華さんの母親 「(Q.親子の会話は朝どうだった?)通常通りやね」 穂華さん 「全然しゃべってない。一言もしゃべってない」 穂華さんの母親 「しゃべったけど、いつも通りの会話やね」 穂華さん 「うん」 17日朝もいつも通りだったと話す穂華さん。穂華さんが離れることに家族は…。 穂華さんの母親 「さみしかったです、きのうの夜からずっと。みんな多分、おじいちゃんもさみしかったと思います。いつも以上に優しかったかな、穂華に対して。がんばってこいとか声を掛けたり、優しかったです」 ■母は涙こらえ…中3娘を見送り 輪島市では、今もなお6000人以上が避難生活を強いられていて、避難所となっている輪島中学校から集団避難する子どもたちの姿がありました。 キャリーバックを引きながら雪道を歩く、輪島中学校3年生の坂口こころさん。こころさんは自宅が全壊し、家族で輪島中学校に避難していました。 集合場所となっている道の駅輪島までは、両親と一緒に歩いて向かいます。 こころさん 「(Q.避難することへの期待と不安は?)勉強を頑張りたいと思っていて、不安なことはあんまりないです。ちょっと離れるのは2カ月というのは長いけど、心配せずに勉強したいと思います」 不安はあまりないというこころさん。こころさんの両親はこう話します。 こころさんの母親 「うちは家が全壊してしまったので。住む場所もないし、勉強する場所もないので。安全な場所に子どもを移せて、勉強も進めてもらえるのでありがたいです」 こころさんの父親 政昭さん 「あとは体壊さないで、あんまりハメはずさんと、勉強してほしいと思います」 17日午前8時半ごろ、道の駅輪島には、集団避難を決めた中学生とその家族が集まり、しばしの別れを惜しみました。 バスには教科書など教材も積み込まれます。そして…。 父 政昭さん 「あ…病気になんな」 こころさん 「うん、元気に」 母親 「賢くなってこい」 こころさん 「賢くなってくるわ」 涙を必死でこらえる、こころさんの母親。父親の政昭さんは、最後まで娘の姿をカメラで撮り続けていました。 ■涙の母 中1娘は「一番下で甘えん坊」 一方、穂華さん親子は…。 係員 「1年生こちらです。1年生こっち。マスクしてるね。で、中の方入ってください。一番後ろと、その次のスペースは空けてください」 説明を受け、バスに乗り込む穂華さん。友だちと談笑しながら楽しそうな表情を見せますが、母親は心配そうに見つめます。 穂華さんの母親 「早くない、手を振るの。家では大丈夫やったけど。涙なんか全然なかったけど。ちょっと今、さびしくなってきた感じですね」 涙を拭きながら穂華さんを見守ります。 穂華さんの母親 「甘えん坊やから、すごい私にくっついてるんやけど。ツンデレね。だから、たぶん悲しいと思う」 「(Q.いよいよ出発ですね)そうですね。ちょっと目痛い。ちょっと離れたことないし、さびしいですね。あと一番下で甘えん坊やし」 家族に見送られながら、バスは白山市に向けて出発しました。 そして、17日午後1時半ごろ、バスは白山市の集団避難先へ到着しました。 市の教育委員会によると、市内の中学生およそ400人のうち集団避難を希望し、保護者の同意が得られた258人が白山市の2つに施設に2カ月程度、避難するといいます。 ■地元に残る中2男子 祖父母が心配で葛藤も 一方、輪島市に残る判断をしたのは、輪島中学校に通う古戸凌雅さん。中学2年生です。その理由は…。 古戸さん 「じいちゃん、ばあちゃんが家が結構危険な状態なんですけど、残るって言ってるので。それを見てなきゃ不安な感じがしてて、(集団)避難はやめました」 一緒に暮らす祖父母が心配で、集団避難をしなかったという古戸さん。自宅は建物の安全性を調べる調査で危険と判定されましたが、祖父母との生活のため、避難所には行かずに自宅で生活を続けているといいます。 ただ、今回の集団避難の報道を受けて、気持ちに変化もあったといいます。 古戸さん 「俺も行った方が良かったのかなと、ちょっと思いました。みんな行ってるし、自分の理由でとどまるのはあれかなと」 「(Q.途中から(集団)避難したりは?)それは、ちょっと考えてます」 ■輪島市漁港をドローン撮影 海底隆起し一変 17日、輪島市西部の黒島漁港をドローンで撮影した映像です。 一見すると、普通の海岸に見えますが、岩場と砂場の間にある「コの字」の囲い。ここは元々、港でした。 地震前の様子を見ると、防波堤に囲まれる形で港がありました。砂浜には小さな船も見えます。 それが地震により海底が隆起し、防波堤の周りにはゴツゴツした岩がむき出しとなっています。防波堤も崩れている部分があります。 海岸沿いを走る国道249号。すぐ目の前が海だった場所が光景は一変。停泊してある船も、海まではかなりの距離があります。 輪島市や珠洲市の多くの漁港が隆起により、大きな被害を受けていて、最大で4メートルの隆起が確認されている場所もあります。 船が着岸することができず、海からのルートが断たれたことも、支援や復興の遅れの一因となっています。 こうしたなか、自衛隊が使用していたのが、ホーバークラフト型揚陸艇「LCAC」です。 激しい砂煙を巻き上げながら、陸に上がります。中には重機が積まれていました。ぬかるんだ土の上をゆっくりと進んでいき、被災現場へと向かっていきました。 ■断水復旧現場 相次ぐ水道管破損…漏水だらけ およそ5万世帯が今も断水している石川県。現在もほぼ全域で断水している輪島市では連日、水道の復旧作業が続けられています。 支援に入ったのは横浜市水道局。これまでに東日本大震災、西日本豪雨などの被災地で復旧作業を行ってきました。 横浜市水道局 小早川茉由係長 「浄水場から水を皆さんの所に全く届けられていない状態。1個1個ここが水が漏れているから、もう1回掘ってみようというのを1個ずつ潰していく。(区間として)約10キロぐらい」 約10キロに及ぶ水道管を20人ほどの職員で一つひとつ確認していきます。 漏水の恐れがある箇所を重機を使って地面を掘り、水道管を確認。どこから水が漏れているか分からないため、ショベルを使って手作業で掘り、目視で破損箇所を探して補修します。 作業員 「(新しい水道管)おろすよ!」 ■作業開始から5日…修復できた距離は1km 作業を開始して1時間以上が経過。なんとかつなぎ合わせることに成功。しかし、次の地点へと向かおうとした矢先、修復した場所のすぐそばで新たな漏水箇所を発見しました。 作業員 「これこれこれ!」 水が漏れていた部分の水道管を切断し、地上へと引き上げます。そして、新たに見つかった漏水箇所も、無事つなぎ合わせました。 工事スタッフ 「(Q.ひとまず一歩進んだ?)そうですね、進みます」 安堵するも束の間、わずか数メートル先の場所でも新たな漏水箇所を確認。直しても直しても、なかなか先へと進むことができません。 小早川係長 「水がシューッと噴き出してしまったので、もう1カ所(水が)漏れているぞと…」 輪島市上下水道局 吉村正一さん 「(10キロのうちの)1キロが終わった…。(作業を始めて)5日くらい経ってます。まだまだ先が長い」 作業開始から5日が経ち、修復できた距離はわずか1キロ。気の遠くなるような作業が続きます。 住民は一日も早い水道復旧を願っています。 輪島市民 「お風呂は入っていないです、ずっと元旦から。(復旧したら)いの一番に風呂に入りたい」 輪島住民 「嫁は介護職員で、1月1日から家に帰ってきていない。(妻も)頑張っているから、俺も俺で頑張らないと」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月18日放送分より) [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp