しぜん悠遊

野山は友達:山と花と畑など大地からの贈り物

塩尻宿:小野家公開

2013年09月09日 08時58分18秒 | 日記

重要文化財 塩尻宿小野家(上級旅籠・銀杏屋)がこのほど改装を終え公開されることになった。

一足先に地域住民にお披露目となった。雨にもかかわらず大勢の人が見学に訪れた。地元民の関心も高いといえよう。ご多分に漏れずこの宿場も何回も大火事に会い昔の面影はない。それだけに文化の大火の後、天保7年に再建された当家は貴重である。上級旅籠で商人宿でもあり、そして両替商も商っていたようである。

間口八間強、一般客は中央のイタノマから上がり、両端がとうし土間、左側賓客用大戸(くぐり戸)の入口。2階が客間で桜の間・鶴の間・竹の間など部屋ごとに襖絵など意匠が施されている。

奥庭に格式の高い座敷棟が江戸中期まであった。文庫と隠居屋残され、主屋、井戸、水路、文庫、隠居屋、中門、畑、納屋(長屋門)に至る建造物配置は旅籠の地割と屋敷構えを今に伝えている。

明治以降よく持ちこたえたものと下々は変なところに関心をし、公開してくださった当主に感謝して見学を終える。

入口鴨居のところに提灯箱