goo blog サービス終了のお知らせ 

読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

映画・エクレール お菓子放浪記

2011年08月02日 | 映画(国内)

 

2011年 日本
原作 西村滋

1943年
主人公のアキオ少年(吉井一肇)は両親と死別、孤児となり孤児院から感化院へ
感化院では陽子先生(早織)に教えられた「お菓子と娘」に安らぎを覚え、後々もこの歌と陽子先生が心の支えとなります
里親、野田フサノ(いしだあゆみ)に引き取られ、初めて家庭の味を知るのですが、フサノと喧嘩し家を飛び出してしまい再び放浪の身となる
尾上紋三郎(林隆三)を座長とする旅回りの一座に加わったり、終戦後は戦災孤児たちの兄貴分となったり

様々な出会いと別れを繰り返し戦中・戦後を必死に生き抜いていく少年と彼を通して見えてくる大人たちの姿を描きながら、観る者には平和と命の尊さが伝わってきます
今のようにお菓子やケーキが当たり前に食べられなかった時代
お菓子へのあこがれがアキオを支え続けました


主に舞台やミュージカルで活躍している吉井一肇君の演技がどうも大袈裟に見えてしまいましたが、初映画主演ということで仕方がないでしょうか
里親役のいしだあゆみさんの「強欲ばばぁ」は怪演技といってもよいかも
フサノは心優しい里親かと思いきや、世の中金が一番、アキオをこき使い、アキオが怪我をして役に立ちそうも無いとみると、直ぐに別の養子を探そうとします
実に逞しい
あの時代は大人も子供も生きるのに必死
柔な同情なんかでは生活出来なかったんでしょう
戦災孤児の兄貴分となったアキオの「商売魂」はまさにフサノ直伝です
あんなにフサノを軽蔑していたくせに、生きる術だけはしっかり学んでいたんですね

 

上野の山で開かれた、のど自慢大会でアキオが歌った「お菓子と娘」が再びアキオと陽子先生を引き合わせてくれます

その後、二人は陽子先生の故郷、北海道へ渡り結婚します
これにはビックリ
何歳年上なんだろう?
ここまで描く必要は無いのではないかしら、と思いました


近くに座っていた男性が、映画の初めのうちは「ひでぇな~」「きついな~」などツッコミを入れていたのが徐々に静かになり最後は鼻を啜りながら泣いてました
あの男性はちょっと大袈裟だと思いますが、そんな反応をみせる観客が多い映画ではないでしょうか

人が生きるということや平和について考えさせられた、良い映画でした

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山蔭基央「神道の神秘」 | トップ | 北村薫・宮部みゆき編「名短... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年上のひと (たんぽぽ)
2011-08-03 20:06:22
こにさん、今晩は。
いい作品でしたね。私も、最後の方は鼻をすすり上げていたのですが・・・。
私も、陽子先生とアキオの年の差が妙に気になってしまいました。本当は、放浪の果てに、アキオはもっと大人っぽく成長していたのではないでしょうか。映画的に成長が間に合わなかっただで・・・。
ハリーポッター並みに、もう3年ほどたってから最後の方を撮影すればよかった・・・。
北海道砂川市で、この作品を記念して、新作のエクレアの発表会があった、などとニュースでやっていました。ちょっと、そそられます。
返信する
たんぽぽさん (こに)
2011-08-03 22:19:36
そうかもしれませんね
映画のアキオは、どんなに突っ張ってみてもどことなく人が良くて幼い感じが残ってましたね
祖父母の写真のアキオの人が演じたら老けすぎかしら
^^;
新作のエクレアって、最後に結婚式で出てたのでしょうか?
ごくごく普通のエクレアしか知らないので、へぇ~と思って観てました
返信する

コメントを投稿

映画(国内)」カテゴリの最新記事