読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

アンソロジー「短編宝箱」

2024年02月09日 | アンソロジー
集英社文庫2022年11月25日 第1刷505頁2010年代、「小説すばる」に掲載された様々なジャンルミステリから時代小説までの短編作品から厳選人気作家たちが紡ぐ宝物のような11篇を収録伊坂幸太郎「小さな兵隊」、奥田英朗「正雄の秋」、米澤穂信「ロックオンロッカー」、東野圭吾「それぞれの仮面」、桜木紫乃「星を見ていた」、道尾秀介「きえない花の声」、島本理生「足跡」、西條奈加「閨仏」、荻原浩「遠くから . . . 本文を読む
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「ショートストーリーなごや 名古屋が舞台の短編小説集」

2023年12月30日 | アンソロジー
ショートストーリーなごや実行委員会2013年12月 発行192頁名古屋を舞台とした短編映画の企画制作イベントの原作を別に応募する形で2007年から始まった名古屋の具体的な場所を舞台としたショートストーリーのコンテスト応募作品のうち2013年、第六回までの大賞作と佳作18編を収録したもの最終選考委員長の清水義範さんによる「緒言」より回を重ねるうちに受賞作の傾向が似てきて、あるパターンに集中するのでは . . . 本文を読む
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アンソロジー「どうした、家康」

2023年06月27日 | アンソロジー
講談社文庫2023年1月 第1刷発行302頁織田家の人質から大阪夏の陣まで天下人となるまで、何度も訪れる人生の節目で、都度難しい選択を迫られた家康大河ドラマを観ながら楽しむ歴史短編アンソロジー矢野隆「囚われ童とうつけ者」風野真知雄「悪妻の道」砂原浩太朗「生さぬ仲」吉森大祐「三河より起こる」井原忠政「徳川改姓始末記」谷津矢車「鯉」上田秀人「親なりし」松下隆一「魔王」永井沙耶子「賭けの行方神君伊賀越え . . . 本文を読む
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アンソロジー「小説の惑星 オーシャンラズベリー篇」

2023年06月26日 | アンソロジー
編・伊坂幸太郎ちくま文庫2021年12月 第1刷発行307頁伊坂幸太郎さんが読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めたもの「ノーザンブルーベリー篇」と合わせて読むことをお薦めします永井龍男「電報」絲山糸子「恋愛雑用論」阿部和重「Geronimo-E,KIA」中島敦「悟浄歎異」島村洋子「KISS」横光利一「蠅」筒井康隆「最後の伝令」島村荘司「大根奇聞」大江健三郎「人間の羊」理解し難い作品 . . . 本文を読む
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アンソロジー「小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇」

2023年02月23日 | アンソロジー
編・伊坂幸太郎ちくま文庫2021年12月 第1刷発行280頁伊坂幸太郎さんが読んできた小説の中で、本当に面白いと思ったものを集めたもの眉村卓「賭けの天才」井伏鱒二「休憩時間」谷川俊太郎「コカコーラ・レッスン」町田康「工夫の減さん」泡坂妻夫「煙の殺意」佐藤哲也「神々」「侵略」「美女」「仙女」芥川龍之介「杜子春」一條次郎「ヘルメット・オブ・アイアン」古井由吉「先導獣の話」宮部みゆき「サボテンの花」一冊 . . . 本文を読む
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アンソロジー「窓」

2022年12月28日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫272010年10月 第1刷発行139頁遠藤周作「シラノ・ド・ベルジュラック」フランスに留学した「私」は老学者ウイ先生に興味を覚えフランス語とフランス文学の家庭教師をお願いし、先生の自宅へ通っていますある日、先生の留守中、本棚で見つけた一冊の本をきっかけ先生の人生の哀しみが浮かび上がりますピランデルロ「よその家のあかり」「訪問」訳・内山寛「よその家のあかり」天涯孤独の青年が隣家の窓 . . . 本文を読む
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アンソロジー「城」

2022年09月20日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫572010年12月 第1刷発行167頁ムシル「ポルトガルの女」訳・川村二郎領地をめぐる攻防戦に身を投じる城主は異国からめとった新妻を城に残して戦場に寝起きしていますA・フランス「ユダヤの太守」訳・内藤濯古代ローマを舞台に統治者の宿命と人間理解の限界を告発しますゲーテ「ノヴェレ」訳・小牧健夫山の古城に響き渡る少年の歌声が恐怖に委縮していた大人たちの心を解き、目前の恐怖を追い払います . . . 本文を読む
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アンソロジー「Yuming Tribute Stories」

2022年09月05日 | アンソロジー
新潮文庫2022年7月 発行2022年7月 3刷解説・酒井順子269頁松任谷由実デビュー50周年を記念して6人の作家による書下ろし中短編を収録したオリジナル小説集小池真理子「あの日にかえりたい」桐野夏生「DESTINY」江國香織「夕涼み」綿矢りさ「青春のリグレット」柚木麻子「冬の終わり」川上弘美「春よ、来い」各章、曲を流しながら読みました自分が思い描いていた曲のイメージに合致するもの、しないもの、 . . . 本文を読む
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アンソロジー「川」

2022年08月22日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫242010年10月 第1刷発行173頁織田作之助「蛍」幕末、18歳で酒の名所、伏見の船宿に嫁いだ登勢頼りない夫と気難しい姑、打ち続く災厄にもへこたれず生き抜く女性を描きます伏見の船宿=寺田屋にビックリ「おしん」みたく苦労の絶えない登勢が、あの寺田屋事件の舞台となった船宿の女将とわかってからはその人生が全く違うものに見えてくるから不思議なものです日影丈吉「吉備津の釜」事業に失敗し、 . . . 本文を読む
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アンソロジー「あのころの、」

2022年08月15日 | アンソロジー
実業之日本社文庫2012年4月 初版第一刷発行285頁女性作家6人による女子高生をめぐる6つの情景窪美澄「りーメンビューゲル」瀧羽麻子「ぱりぱり」吉野万理子「約束は今も届かなくて」加藤千恵「耳の中の水」彩瀬まる「傘下の花」柚木麻子「終わりを待つ季節」夢、憧れ、自信、悲しみ、怒り、戸惑い、不安、嫉妬、別れ女子高生の揺れ動く心模様を紡ぎ出す青春アンソロジー自分が経験したのとは大きく違う環境のもあれば近 . . . 本文を読む
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アンソロジー「怪」

2022年06月07日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫902011年8月 第1刷発行149頁五味康祐「喪神」隠棲した老剣客は諸国に名をとどろかせた妖剣の奥義をひとりの若者に授けます岡本綺堂「兜」江戸時代から伝わる古い兜の不気味な来歴泉鏡花「眉かくしの霊」木曾路の旅籠を舞台に語られる艶めかしくも恐ろしい話妖しい血と情念がざわめく三篇発表されたのは「喪神」が1952年、「兜」が1928年、「眉かくしの霊」が1924年文面や漢字の多さから読 . . . 本文を読む
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アンソロジー「神様の罠」

2022年03月16日 | アンソロジー
文春文庫2021年6月 第1刷2021年7月 第3刷327頁乾くるみ「夫の余命」余命半年と宣告されてから結婚した夫とわたしそれから四か月が過ぎ、残された時間はあと二か月しかありません笑っちゃうくらい騙されました!乾さんだからどんな罠が仕掛けられているのか、心の隅では疑いつつ、思いっきり罠にはまりました!!それが心地よく爽快です米澤穂信「崖の下」夕食までに戻るはずのスキー客4人が戻らないとロッジから . . . 本文を読む
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アンソロジー「惜」

2022年02月22日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫972011年10月 第1刷発行128頁宇野浩二「枯木のある風景」大雪の積もった朝、写生旅行に出た洋画家・島木は、ただならぬ画境の深まりを見せる旧友のことが頭から離れませんそこに旧友が死んだとの電報が届きます松永延造「ラ氏の笛」月影の夜、病んだ友人は横笛を鳴らします横浜外国人居留地で「私」が看取ったインド人との思い出洲之内徹「赤まんま忌」5年前、交通事故で世を去った三男のあどけない . . . 本文を読む
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アンソロジー「Re-born はじまりの一歩」

2021年11月23日 | アンソロジー
実業之日本社文庫2010年12月 初版第1刷発行349頁行き止まりに見えたその場所は自分次第で新たな出発点になる再生の物語が7編宮下奈都「よろこびの歌」高校一年生の御木元玲世界的なヴァイオリニストの娘で声楽家を目指し音大付属高校を受験するも失敗、私立女子高の普通科に進学します挫折感や母親へのコンプレックス、音楽を諦めきれない思い鬱屈した日々を送る中、苦手なマラソン大会でクラスメートから思わぬ応援を . . . 本文を読む
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アンソロジー「深淵と浮遊 現代作家自己ベストセレクション」

2021年10月10日 | アンソロジー
講談社文芸文庫編・高原英理2019年12月 第1刷発行316頁文学者たちが挙げた「自己ベスト作品」を集成した豪華アンソロジー伊藤比呂美「読み解き「懺悔文」 女がひとり、海千山千になるまで」小川洋子「愛犬ベネディクト」高原英理「ブルトンの遺書」多和田葉子「胞子」筒井康隆「ペニスに命中」吉井由吉「瓦礫の陰に」穂村弘「いろいろ」堀江敏幸「のぼりとのスナフキン」町田康「逆水戸」山田詠美「間食」小川洋子さん . . . 本文を読む
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