ツイッターに、火事の中から、やけどを負いながら5匹の子猫を救い出した、ノラの母猫の話がありました。
思い出したのが、私が子供のころ飼っていた、母猫「みけ」のことです。(三毛猫がたくさんいてややこしいけど、みー公とも、今のミケとも違う猫です)
ノラで子供を育てるのは、きっと並大抵のことではありません。
よほど、母性本能が強く、賢く有能な母親だったのでしょう。
垂れ下がったおなかと乳が、何度も子育てしてきた証です。
「みけ」は数匹の子猫をつれてやってきました。
はじめは、子猫を守るため、警戒心が強く、人を寄せ付けない、ノラ特有の厳しい目をしていました。
まったくなつかず、とても、手におえる猫ではありません。
……が、それがいつの間にか、猫を手なずける父の魔法で、我が家に居ついてしまいました。
子猫たちは飼えませんでした。私の母(猫が大嫌い)の大反対で外でエサだけもらう生活になりました。
心を許してくると「みけ」の表情が、飼い猫の穏やかなやさしいものに変わっていくのがわかりました。、
「みけ」の子育ては完ぺきでした。
時期が来ると、あんなに命がけで守ってきた子猫たちに急に冷たくなり、自立を促しました。
その後、「ミケ」は余生の数年を我が家で過ごしました。
最期は、病気で出血が続き、弱っていくのがつらかった。
ふらふらと、自分で死に場所をさがしに行ったのか、ある日、突然帰りませんでした。