絆を求めて集ってみても
それが切れるのは一瞬のことである
どこかでその糸は絡まってプツンと切れてしまう
人生はそんなことの繰り返し
今度こそと思っても静かに絡まり切れてしまう
二人集えば糸は繋がる
そうしてもう一人、もう二人と人が集う
しかし、最初の二人の集いから絆と言う糸は絡まりはじめ
人が増えるほど複雑になる
そして
誰か一人が切ってしまう
それが自然か故意かわからない
一人で産まれ、一人で死んでいく
人の定めどおりである
人の心はわかるはずもなく想像するのは無理である
無理なものは諦めて
それがその人との縁だったのだと‥……
プツンと切れる縁だったのだと
ある人は言う
去るものは追わず
また新しき絆が宿り人と集うのだから