奈良の三輪山
あんまりにも美しいので、
そこから来ている仏様が
なんとも優美で凛として
ありがたいお姿をしています。
明治の頃、廃仏毀釈の危機に瀕した折、
別々のお寺に預けられた仏様たちが
東京の博物館で150年ぶりに一緒になっています。
聖林寺の国宝 十一面観音菩薩立像は天平彫刻の名品と言われています。
天平時代は8世紀。
その時点で究極に美しいお姿を
日本人はカタチにしていた…
そしてそれが残っている…
なんだかため息が出ます。
仏教伝来以前の古い日本では、神は山、滝、岩や樹木等に宿ると信じられ、本殿などの建築や、神の像はつくらず、自然のままの依り代を拝んでいました。その形が現在まで続いているのが三輪山を御神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)です。その後、国家的に仏教を興隆した奈良時代には神仏関係の接近が見られ、神に密接にかかわる寺がつくられました。大神神社にも大神寺(鎌倉時代以降は大御輪寺)が造られ、仏像が安置されました。幕末、新政府により神仏分離令が発せられると、廃仏毀釈の危機にさらされますが、大御輪寺の仏像は、同寺の住職や周辺の人々の手によって、近傍の寺院に移され、今日に至ります。
本展では、かつて大神寺にあった国宝 十一面観音菩薩立像(聖林寺蔵)、国宝 地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)などの仏像と、仏教伝来以前の日本の自然信仰を示す三輪山禁足地の出土品などを展示します。国宝 十一面観音菩薩立像が奈良県から出るのは初めてのことです。その比類ない美しさをこの機会にぜひご覧ください。
2度目を見に行ってきました。
明日で会期が終わってしまいますので…
そしたらまた仏様たちは
別々のお寺に帰るのです。
奈良特産のお菓子やグッズを売るお店で
6月の予定が9月になり、
さらに10月に延期された修学旅行を前にした次男に
ガイドブックを買いました。
10月!
なんとか行けますように!!