今朝も早よから公園である。
セグロセキレイ
池の畔を歩いていると、数人のカメラマンが銀杏の木にレンズを向けている。
アイツがいるに違いない。
「いますか?」
「うん、いつもの枝。ホラ」
ホントだ。
カワ子ちゃんだよ。
パシャパシャしていると、
「あ、飛んだ!」
「どこ行った?」
「あっち。」
一人のオッサンが目星の木を指さすと、
私を含めた他のオッサンらは、一斉にカメラを抱えてカワ子を追いかける。
「あ、その枝。」
「ハイハイ。あそこね。」
ヤレヤレと1脚を置いて、レンズを向けるや否や、何が気にいらないのか、カワ子はすぐに枝移りである。
再びオッサン達も、エッチラオッチラと移動せねばならぬ。
傍目に見たら、随分と滑稽な図柄に違いない。
「さっき、魚捕ったばかりやけんね。腹いっぱいかもね。」(オッサンA)
「あ、そうでしたか。」(私)
「しばらく、まったりタイムやろ。」(オッサンB)
飛び込む様子もなく、身繕いに余念がないカワ子である。