くじゅうの山中にて、
ふとした拍子に、アサギマダラの話になった。
「花公園に来てるかもよ。フジバカマってもう咲いてるし。」(家内)
「ねえ、(奥さんに向かって)電話してみたら。」(Fさん)
「うん、わかった。聞いてみる。もしもーし。」(F夫人)
電話から返ってきた答えは、
「たーくさん来てます!だって。」(F夫人)
「何ですと?たーくさん?」(一同)
本来ならこの後、扇ヶ鼻に登る予定だが、これは再考が必要のようだ。
時間的に考えて、ここでの最善手は・・・
扇ヶ鼻登山を取り消し→下山後のソフトクリームは必須→どうせ汗を掻くので温泉に行くのは後にして代わりに花公園へ。
以上、三手の読みである。
「よし、こうしよう。とっとと下山して、花公園に行こう!」(私)
「さんせーい!」(一同)
失礼。
またもや冒頭から長くなった。
要するに、
くじゅう花公園である。
早速見慣れぬ蝶々が目に飛び込んできた。
キタテハ
同上
ヒメアカタテハ
同上
アカタテハ
一応図鑑等で調べたが、例によって当てにはならない。
間違っていれば教えて欲しい。
九重連山を背景にケイトウが咲き誇る。
山並みのど真ん中に、ちょこんと頭を出しているのは星生山である。
さっきまであの稜線を歩いていたかと思うと、何だか不思議な気分である。
そして、そして
これだ。
フジバカマの群落に群れるアサギマダラ。
電話の回答通り、いつもに増して大群である。
千匹、、、おっと、違った。
千頭近くは、飛んでいたのではなかろうか。
↑後翅に黒い班があるのがオス。
ここまで掲載した画像は、殆どがオスと思われる。
実際、飛んでいるアサギマダラは、圧倒的にオスが多い。
↑班がないのがメスである。
同じ個体。
これもメス。
これも。
およそ千頭のアサギマダラの乱舞。
圧巻である。
来る渡りに備え、たっぷりと蜜を吸ってエネルギーを蓄えるアサギマダラ達。
これから彼らは、野を越え山を越え、そして万里の波濤を南へ渡る。
彼らの無事を祈らずにはいられない。