今回のドライブの目的は三つある。
《フリードの装備と走行性能の確認》
《希少種ヤッコソウをこの目で見る》
残る一つは、
《佐伯で新鮮な魚を喰らう》
である。
店を探そう。
「えーっと」
スマホで適当に選んだ店がここである。
市場食堂日保丸。
色利漁港内にある食堂だ。
「市場」と「食堂」と「魚船の名」
私を揺さぶるワードが、三つも入っている。
イチコロだ。
中に入ると、私の希望的観測は確信に変わった。
きっと当たりだ。
こういうのは理屈じゃない。
「日保丸定食でーす。」
これで1500円(税込)だ。
舟に乗せられた刺身は、
鰺の活造りを真ん中に、プリップリの鯛に鰤、釜ゆでシラス、
そしてコリコリのサザエまで。
まだある。
事もあろうに大判のカマスのフライが3枚も。
3枚とは何事だ。
嫌がらせか?
腹をすかせた学生でもあるまいし、完食など無理である。
かと言って、残すのも癪に触るし。
膳を前に作戦を練る私達。
「フライでかいぞ。しかも3枚ぞ。うーん。」
「優先順位は刺身よ。」
この難問を解く鍵が、どこかにあるはずだ。
辺りを見渡すと、
入口近くに置かれた、お持ち帰り容器が目に入った。
よく見れば、どのテーブルの客も、もれなく魚フライは、そのパックに入れている。
これだ。
『フライは持ち帰る』
きっとこれが、ここのしきたりだ。
安心したら実食だ。
刺身に箸をのばし、
やっぱ、こうでしょう。
先ずは大好物の鰤から。
パクリ
こ、これは!
思わずヤツと目が合ってしまった。
「ここ、、、大当たりやない?」
「うん、激しく同意する。」
第二弾はサザエ&しらす丼で。
最後に問題のカマスフライを一枚だけ食べてみた、
「フワッフワで肉厚。味も上品で美味しかあ。」
そんな家内の感想を残しておく。
大満足で店を出ると、
駐車場は猫横丁の様相を呈していた。
お前ら、車の下に潜るなよ。
何とも漁港らしい風景である。
さて、
フリードの幾つかのアシスト機能の操作手順は、今回の走行で大体理解できた。
と、思う。
高速走行時の車内の静粛性は、可もなく不可もなしかな。
80km/h以上での加速性能は、残念ながら非力と言わざるを得ない。
ややストレスを感じる結果となった。
燃費はここまで、走行距離722kmで15.1km/ℓ
これも可もなく不可もなくである。