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Tシャツとサンダルの候

困惑のバタバタ太鼓



「4日、5日で、甘木でバタバタ市ちゅうのがあってるんだって。」(家内)

「何それ??」(私&長女)

「う~~ん」(家内)



ググってみると・・・


甘木安長寺に疱瘡(天然痘)除けと子育て祈願の祭りとして、また物々交換の市として1000年以上前より現在に伝えられ、バタバタ市の2日間で「豆太鼓バタバタ」が境内で販売されます。
もともとは、疱瘡除けのおまじないですが、産室に置くと胎児の発育がよく、生まれる子どもの目鼻立ち、四肢に至るまで均整がとれると言われ、床の間に飾ると、その家に幸運が訪れると言われています。
(朝倉市のホームページより引用)

とある。



帰省中の長女も日曜には帰ってしまうし、正月の間、根が生えたように、何処にも出かけない訳にも行くまい。

甘木へと車を飛ばした。







駐車場に車を停め、門前町を歩く。

こんな看板が見えた。



ふーん。

では、先に須賀神社に参拝しておくか。



須賀神社




なるほど、大楠である。

戦国末期、島津軍の筑後侵攻の折、焼き討ちに遭い炎上したらしいのだが、見事に復活し、こんな巨木へと成長したのだそうだ。



安長寺







こちらの楠木は、更に巨大である。

境内の奥へと進むと、



何やら人だかりが。




ありゃ、餅まきが始まっちゃったよ。

舞台からの餅まきなんて、初めて見たぜ。



餅まきが終わると、どっと人波が境内から去って行く。

境内の屋台を覗いてみると、くだんのデンデン太鼓が売られていた。


元より、

天然痘に罹る可能性など限りなく低いし、そもそも、発育を願うような小さい子供もいない。

更に言うなら、飾れば幸せを呼ぶという床の間すら、我が家には無い。

しかし、こういうものは縁起物だ。

買って帰る事にした。





そのバタバタ太鼓は今、




親父の仏壇に、缶ビールと共に置かれている。




草葉の陰から、


『何の願い事だ。小さい子供など、おらんじゃろが。俺にどうしろというんだ。』


と、困惑する親父の声が聞こえた気がした。

コメント一覧

minou_yamatai
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

私も、須賀神社も安長寺の事も、全然知りませんでした。
餅を拾いたかった!
henkutuzizii
明けましておめでとうございます。
朝倉、甘木は祖父までご先祖様が住んで居た所で大楠のある須賀神社も小さい頃、遊んだ事が有ります
いろいろ知りませんでした
興味深く見ました。
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