久留米に生まれ育って60有余年。
いまだに、じっくりと寺町界隈を歩いてみた事が無い。
今更ながら、この町を歩いてみようと思う。

この通りの両脇に、寺がびっしりと並ぶ。

宗安寺

寺々の山門の脇には、宗派と寺の沿革、その寺に埋葬される久留米の歴史上の人物の名が記されている。
(へえー、あの丹波頼母の墓はここなのか)
何て事が分り、中々に面白い。

心光寺
ここは以前、精進料理を食べさせて貰った事がある寺だ。

本泰寺
元禄年間に建設された山門は市有形文化財。

真教寺

浄顕寺

西方寺

誓行寺

この寺の本堂の前庭は、何やら有名な作庭家の物らしい。

鐘楼

妙正寺
クルメツツジの栽培に成功した、久留米藩士坂本元蔵の墓碑はここにある。

妙蓮寺
青木繁や坂本繁二郎の師である、森三美の墓碑がある。

ひと際異彩を放っているのがこの寺。
千栄禅寺。
一見したらカトリック教会に見間違えそうである。
石橋正二郎(ブリヂストン創業者)、石橋徳次郎(アサヒコーポレーション創業者)の菩提寺。

妙善寺

善福寺
洋画家古賀春江はここに眠っている。

徳雲寺

この寺には久留米絣の創始者井上伝の墓がある。

遍照院

幕末の思想家高山彦九郎は久留米で自刃し、ここに葬られた。

ひょうたん墓
高山彦九郎の墓の前で割腹して果てた西道俊の墓。

少林寺

医王寺

俄かには信じがたいが、これは中国北斉(6世紀)時代の造像碑だとか。


この寺だけは、少し離れた所にある。
順光寺だ。

寺の裏手には、青木繁の墓標がひっそりと佇んでいる。
寺町散歩。
郷土の歴史と、歴史的景観に触れた時間だった。