河骨(コウホネ)
スイレン科の水生植物。
白く伸びる地下茎が、白骨のように見える事から、この名がついたとされる。
花期には黄色い花を咲かせる。
全国的に数を減らしており、福岡県では、絶滅危惧Ⅱ類となっている。
・・・との事。
へー、
名前は知ってたけど、そんなに少なくなっているとは露知らず。
そんな希少なコウホネが、
「星野のキャンプ場で咲いてるんだって。」(家内)
「ほほう。行こう、行こう。」(私)
たまたま遊びにきていた義姉と3人、朝から出かける事にした。
星野村池の山キャンプ場。
敷地の奥にはプールがあり(現在閉鎖中)、娘達が小さい頃には、よく連れてきたものだ。
麻生池。
お、
咲いてる、咲いてる。
オグラコウホネ
池の中程に小さな島があり、橋が架けられている。
橋を渡るとすぐに、古めかしい祠があった。
案内板には、中島弁財天社と書かれている。
何故か、鯰の絵ばかりが掲げられている。
何か由来があるのだろうか?
おっと、失礼。
最中でありましたか。
子孫繁栄を祈りつつ、この場をそっと立ち去った。
一輪だけ睡蓮がピンクの花を咲かせていた。
これだけ河骨に囲まれちゃあ、流石の睡蓮も、ここでは勢力を広げられないようだ。
池には鯉が泳ぐ。
人影を見ると、大挙して押し寄せてくる。
そんなにおねだりしても無駄だ。
パン屑の一欠片も持ってないんだから。
池の右手には、麻生神社が鎮座する。
はんや舞と言う、中世から伝承される舞が執り行われる舞台。
中世の名残をとどめる芸能として、極めて貴重な存在で、、、云々
との由。
池の周囲(約700m)は周回路になっている。
周回路に沿って、バンガローが建ち並ぶ。
この日、数組の家族連れが、それぞれキャンプを楽しんでいた。
池の対岸までやってきた。
対岸から見る中之島。
絶滅危惧種である河骨。
この風景が、ずっと変わらないでいてくれるよう、祈るばかりである。