日出町大神(ひじまちおおが)地区にいる。
人間魚雷回天訓練基地があった所である。
現在、この駐車場になっている所は、魚雷調整場跡との事。
魚雷調整プール
ここに回天を沈め、水漏れ等を検査していたようだ。
えーっと・・・
番号が付く施設は、現存しているようだが、車で行くには厳しそうだ。
歩いて回ろう。
回天格納壕
奥行き120m。
炸薬を搭載した戦備回天が8基格納されていた。
↑これは別の回天格納壕。
酸素圧縮ポンプ室
高台に登ってみた。
古くからあるであろう、住吉神社の隣に、
回天神社がある。
基地内にあったものを、戦後移設したものらしい。
案内マップを頼りに、近隣にある基地施設跡を捜す。
この丁字路の左側が、かつての士官浴場のようだが、
どうみても、私有地である。
しかも留守みたいだ。
さすがに無断侵入して通報され、逮捕されるのは嫌だ。
諦めよう。
丁字路を右に折れ、急坂を下りて行く。
蔦に覆われ、土砂で埋まっているのは、回天の燃料格納庫である。
パシャリとしたら坂を登り返し、先ほどの丁字路を過ぎ、大きな通りへと向かう。
案内マップでは、この付近に高架タンク所跡、貯水池跡、浄水場跡等がある筈だが、どうにもよく分らない。
農作業をしている婆ちゃんに聞いてみた。
「あー、ハイハイ。ずーっと、見とらんよ。嫁入った頃は、通りから見えてたけどね。60年前じゃけど。ハハハ」
いずれも私有地内にあり、見る事は難しいとの見解である。
諦めて駐車場まで戻ってきた。
残る二つの施設は、この付近にある筈なのだが・・・
駐車場裏の用水路に沿った道を行く。
あった!
各科倉庫壕となっているが、用途は良く分っていないらしい。
それにしても・・・
ゴミ捨てるなよ、まったく。
ありゃ、行き止まり?
いや、何となく道らしきものが見える。
変電所跡はきっとこの先にある。
藪漕ぎして突破するしかないか。
ガサガサガサ
ウヒャー。
何やらかんやら、パーカーにくっついてきやがる。
で、
あったぜ。
変電所跡だ。
基地内は迷路のように壕が巡らされていたとの由。
その壕の中でも屈指の規模で、コの字型をしているという。
ちょっとだけ中に入ろうかとも思ったが、足元には水が溜まっているし、何より、見えてはいけないものを見てしまうのも嫌だし。
入口から覗くだけに留めた。
何のかんので、結構歩いたぜ。