週末の2日間は、久留米つつじマーチである。
20日(土)
9時半過ぎ、博多の義兄と共に、会場である久留米中央公園へ。
程なく、出発式のセレモニーが始まる。
「それでは皆様お待ちかね。久留米ふるさと名誉大使、田中麗奈さんでーす。」
え?
みんな、お待ちかねだったの?
俺、聞いてないけど。
知らんかった。
一つ前の朝ドラでは、娼婦の姉御役だった事は記憶に新しい。
あの凄みから一転して、今朝は可愛らしいピンクの装いだ。
挨拶の最後には、
「それでは皆様、行ってらっしゃいませ、」
「エイ、エイ、オーーー!」
うあっと!
危うく前のオッサンのこぶしが、麗奈ちゃんの顔に被さるとこだったぜ。
とにもかくにも、田中麗奈の声援を背中に受け、出発である。
コースのあらましは、以前の投稿『桜の散歩道』に書いているので省く。
なんせ今回は二日分なのだ。
忙しいのだ。
ワープ!!
はいゴール。
予報通り、途中から降られはしたが、この位の雨なら、寧ろクールダウンして丁度いいぐらいだ。
まだまだ余裕である。
あと100kmは歩けるぜ。
・・・嘘だ。
完歩証の抽選番号は01101。
まあ、これまで一度も当たったことないけどね。
期待なんかしてない・・・
当たっちゃったよ。
動揺して、ピントブレちゃってるし。
そして、もう一つのご褒美がこれである。
久留米人のソウルフード、丸永製菓のアイス饅頭である。
モグ
うんめえ。
21日(日)
この日は義兄に加え、大分のF夫婦も合流である。
それでは30kmスタート。
赤と青のザックがF夫婦、右端グレーのザックが博多の義兄だ。
ところが、
会場を出て数百メートルの地点で、いきなり博多の義兄が行方不明となる。
先頭集団の雰囲気に煽られてか、激歩き体制に入ってしまったようなのだ。
ズンズンと離れて行き、姿が見えなくなってしまった。
・・・ったく。
「俺らはマイペースで行こうね。」(私)
「ハーイ♫」(F夫婦)
マイペースで筑後川通過。
宮の陣通過
30kmコースの主舞台筑紫平野。
見渡す限りの麦畑である。
郡境石
コースは、薩摩街道と農道を織るように作られている。
一里塚
本降りとなってきた。
ズボンのポケットに入れていた財布も、スタンプカードも、気づけば全てずぶ濡れである。
雨に煙る今村教会
その後、耐震補強工事はどうなっているのだろうか。
「ごほん、この教会を作った鉄川与助は・・・」
「さらにこの筑紫平野一帯は、切支丹のメッカで、禁教令が出された後・・・」
「そんでもって、今村の庄屋自らが犠牲となり・・・」
雨の中、私の郷土史の講釈を聞かされるFさん夫婦の胸中は、如何ばかりだったろう。
我が事ながら、まことに気の毒である。
お見苦しいピンボケ写真が続く。
なんせポケットからスマホを出した途端に、操作画面がずぶ濡れになる雨だ。
スワイプもままならない中での撮影なのだ。
ご容赦願いたい。
この明石八幡が、最初のチェックポイント&昼食場所であるようだ。
ここで約20km通過だ。
『ん~、Delicious♥』by清宮レイ
そうかい。
オジサン、ずぶ濡れになるわ、両足に豆はつくるわで、それどころじゃないんだよね。
ズズズー
腹拵えが済んだら、やることはひとつ。
ゴールを目指し、ひたすら歩くのみ。
北野天満宮通過。
ツツジも雨に濡れている。
この後、
筑後川に架かる橋を通過中、転んで怪我をした人と遭遇。
どうやら、橋の手前の石段で転び、腰を強打したようだ。
見れば、頭と腕からも出血している。
到底、ゴールまで行くなど不可能だ。
それどころか、救急車を呼ぶべき状態と判断したが、本人が頑なにこれを拒否。
仕方ないので、Fさんの奥さんが大会本部へ連絡して相談している最中に、コースリーダー(大会係員)が通りがかってくれた。
これには心底ホッとした。
「これこれこういう訳で・・・」
「わかりました。後は私達に任せて、どうぞ、歩かれて下さい。」
てな、顛末があった事を差し挟んでおく、
筑後川河川敷通過
久留米中央公園までやって来た。
色々あったが、無事にゴール!!
因みに左奥に小さく写っているのは博多の義兄である。
そんなところで待ってたのなら、一緒に写ればよかったよ。
気づかなくて、ごめんね。
何はともあれ、2日間完歩である。
さて、
今のところ、筋肉痛などはない。
加えて、激痛を覚悟していた股関節も、さほど痛みはない。
その代わり、両足に特大の豆を拵えている。
結局、数日は歩けないようだ。